痛恨の断念

 ライダースミーティングも終わり、いよいよ走行開始。ショートサーキットは複数のコースがとれるようなレイアウトになっている。今回はメインストレートからA-1、B-3、C-2というコースを取る。隊長がたたき出したベストラップは37秒だったらしい。A-1の3コーナーは上り坂で、その頂点でトラクションが抜けながら曲がらなければならない魔のカーブである。早速、完熟走行が始まるが、メンバーの中で姿が見えない者がいた。
マミヤがいない! 彼女は愛車のM620のエンジントラブルが解決せず、GB250で駆けつけたのだが、ショートサーキットを目の当たりにしてGBでの出走を断念した。「モンスターでなら仕方ないけど、GB250に乗った私に負けては、殿方達のハートのキズが大きすぎますわ」と彼女はほほえみながら言いはなった。こうしてマミヤのノーブレーキ走行は封印されたのだ。しかし、もう一人、あの男の姿が見えない。なぜだ、快調に飛ばす隊長のゼッケン25番は何度も目にするが、ゼッケン26番を付けたバイク好き@横浜の姿が見えないのだ。
何と彼もマシントラブルに見舞われていた。PowerHouseスタッフとの必死の共同作業にもかかわらず、パーツと測定器の不足から、この場でのトラブル解決は、ほぼ不可能。最後まで愛車のそばを離れなかった彼だが、その火花を飛ばしながらマフラーをするコーナリングを見ることはなかった。こうして模擬レーススタート前に二人が脱落したのだ。

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