2005 MAX10 SUGO参戦レポート by ゆーた

【その1】レース参戦の決意

DUCATIで、自分の愛車で、
サーキット走行やレースなんかをもっと身近に楽しもう!

そんな趣旨のもと、自分が本サイト『MMRacing』を立ち上げたのは、
もう1年半前。

このサイトをきっかけに初めてサーキットを体験したと言う人もいる。
サーキットやレースといったものは
プロのレーサーが走り、それを『観る』ものと思っていた人が、
自分が走る、自分の仲間が走るのを応援する等、
今までよりもサーキットをずっと身近に感じ、
楽しむようになったのではないかと思っている。

管理人としてはこのような状況はとても嬉しいことであった。

しかし、当の本人がDUCATIでレース参戦していなかった。
やっぱり"Racing"なんて名のサイトである以上、
管理人自身が実際にレースにも参戦し、
サーキットやレースの楽しさを伝えないと
説得力がないのではないか。
そんな気持ちが段々大きくなっていった。

そんな中、昨年2004年、MMRacingのメンバーでSUGO6参戦!
なる計画を立てた。
(SUGO6:SUGO6時間オープン耐久レースのこと)
しかし、参戦を計画していたマシンオーナーである
カンゲキさんの事情により実現ならず。
そして、2005年にあらためてSUGO6参戦の計画を思案中、
今度もメンバーの都合で参戦を断念することに。

自分としてはここまで来てレース参戦をあきらめるわけにはいかない!
というわけで、自分個人でスプリントレース参戦を決意した。

神奈川県在住の管理人としては、
やっぱりイベントレースと言えば筑波サーキット!
DUCATI CUPやMax10等も開催されており、
関東在住者にとっては一番メジャー。
でも、自分としては国際コースでもある
SUGOでレースをしてみたかった。

2004年度からはMax10がSUGOでも開催されるようになっていたので、
参戦レースを2005年度のMax10 SUGOラウンドと決めた。

SUGOのコースは、2004年に2度走行している。
初めての時は、春に自分のMonsterで。タイムはおおよそ1'56"くらい。
この時履いてたタイヤはディアブロ。
そして2回目は、夏にカンゲキさんの996。
この時は転倒してしまっている。(>_<)

そんなこともあり、SUGOにリベンジしたい!
といった気持ちもあった。

自分のMonsterにレース用のハイグリップを履かせ、
SUGOを思いっきり堪能してみたい!!

そんな気持ちがどんどん高まっていった。

【その2】レース準備〜気持ちの変化

さて、レース参戦を決意してまず最初にしたこと。
決意表明。

あえて公に言い放ち、引くに引けない立場に自分を持って行った。

やっぱりレースするにはお金が掛かる。
使える時間だって限られている。

『そんな我慢ばっかりしてるなら、レースなんてやめればいいじゃん?』
って自問自答してしまうことがきっとあるだろう。
でも、こうやって公に宣言してしまえば、
最後までやり通さざるを得ない。

そう思って、あえて自分を追い込んだ。
自分は、自分に甘く弱い人間だから。

でも、何としてでも今回はレースに出るんだ!って気持ちは強かった。
だから、こんなふうに自分を追い込む必要はなかったかもしれない。
でもでも、宣言すれば応援してくれる人もいるし、
気持ちも盛り上がるとも思った。

で、それからと言うもの、レースに出るためにいろんなことを我慢した。

ツーリングにも行くのも我慢した。
早朝走りに行ったりするのも控えて、
お金と時間の今まで以上に大切に使った。
レース参戦に必要で買わなければならないものも
ちょっとでも安く調達しようといろいろ調べたりした。
そんなことをしながら、マシンの準備の方も少しずつ進めた。

レース用のタイヤを履かせるべく、予備ホイールを入手した。

ヤフオクでMonsterのシートカバーの中古品を格安で購入し、
傷の補修をしてゼッケンベースの塗装をした。

友人からメンテ用のフロントスタンドやガソリンの携行缶を借りて、
買わずに済ました。

レギュレーションで取付けが義務付けられているチェーンガードを
ワンオフ製作するべく自分でCADで作図した。

各所ワイヤーロックが義務付けられてる箇所のナットの
穴あけ加工をした。

こうやって文字にして書いてみると、そんなに大した作業ではないように思える。
でも、やっぱりそれなりに時間がかかってしまう。
そう自分では感じた。
慣れない作業だったからか、
1人で1つ1つ準備していかなければならなかったからか、
とにかくそう感じた。

慣れない作業ではあったが、新鮮でもあり、
楽しくもあった。
でも、いつも何か焦っていた。
いつも心のどこかに引っ掛かるものを感じていた。

家族(かみさんと娘)と過ごす時間についてだった。

自分なりに時間を最大限有効に使っていたつもりだが、
それでも家族で過ごす時間が少なく感じた。
かみさんに何か言われたわけでもない。
娘もお母さんの言うことをよく聞くいい子でいた。
でも、かみさんのお腹には新たな命が宿っていたし、
娘も今年の春から幼稚園に行くようになって
今まで以上に可愛く感じられた。

これまでの自分はこんなことを感じたり思ったりすることはなかった。

自分の唯一の趣味と言っていいバイク。
『月に1度や2度くらい好きなバイクに乗ったっていいだろう。』
そんなくらいの気持ちでいた。

それが今は違った。

好きなバイクに時間を費やすことよりも、
家族と過ごす時間を欲している自分がいることに気付いた。
かみさんや娘と過ごし、家族の笑顔を見ることを欲していた。

自分でもすごく不思議だった。

でも、やっぱり今回のレースだけは何としてでもやり遂げたい。
この気持ちも消えていなかった。

いろんな人にレース参戦を勧められ、応援してもらい、
自分もそんな人たちの期待に応えたいし、
自分自身もレースを楽しみたい。
そして、そういう人たちに
自分のレースへの取り組み方や楽しみ方を伝えたい。
そういう気持ちも強かった。

だから、レースの準備は続けた。

かみさんはお腹が大きくなってきて、不安も大きくなる中、
こんな好き勝手する自分を許してくれていた。
ありがたかった。

かみさんのためにも、
悔いを残さないようにめい一杯楽しもう!
思いっきり走ろう!!

そして、このレースが終わったらバイクは一区切りとして、
もっともっと家族との時間を大事に、最優先にしよう。

そう思うようになった。

そんな気持ちの中、準備を進めていき、レース1週間前の週末。
この日で何とか事前の準備はすべてOK!という状態にしておきたい。
この日は朝からバイク屋に行き、店の前のスペースを借りて、
マシンの最終整備。
ガソリンのキャッチタンク取付け。
各所ワイヤーロック。
オイル受けアンダーカウルの取付け確認。
現在バイクに組まれているホイールを取外し、
予備のホイールにレース用のタイヤ BSのBT002を履かせ、
それを車体へ組付け。

これだけのことをやるのも、やっぱり慣れてないからだろう、
時間が思った以上に掛かってしまう。
ちょっとでも早く作業を終わらせて、早く家に帰りたい。
ここでも、家族との時間を欲する自分がいた。
手際の悪い自分に苛立った。

夕方遅くの時間に、何とかようやく形になった。
でも、なんか落ち着かない。
大慌てで仕上げたマシンに不安を覚えた。
結局SUGOへ発つ日、金曜日、会社を休んで
朝からもう一度マシンの最終チェックをすることにした。

もうこの頃は非常に気持ちが高ぶり、ビビってもいて、
落ち着かない自分がいた。

金曜日、
「落ち着いて、落ち着いて。」
そう自分に言い聞かせながら、
1つ1つ時間を掛けじっくりと最終チェックをして、
マシンを車に積み込んだ。

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