「虎の穴」でヒザスリ初体験

思い立ったら吉日

「虎の穴」それはタイガーマスクがプロレスラーになるため修行を積んだ地獄の訓練所。ここ日本にもヒザスリを志す者達のための特訓がおこなわれるライディングスクール「虎の穴」が、福島県二本松にあるという。そのキャッチフレーズは、1日でヒザスリという甘い言葉、その裏には厳しい訓練が待ち受けているに違いない。私もパワーハウスの中野鉄雄氏に、ライディングスクールなら、新垣敏之氏が主催する一泊二日コースがいいよ〜 という話は何となく聞いていたのだが、場所が福島というので二の足を踏んでいたのだ。ところが偶然手に取った『ビッグマシン』6月号に特集されていた「虎の穴」の体験取材記事を読んで、これは面白そうだと思った。自走で二本松まではしんどいと思っていたのだが、前日入りすれば別に問題はない。幸い今月はヒマなので木、金、土を休んでも何の問題もない。

ということで、急遽、スクール参加を決意した。キャンセルはできないが、もし何らかの理由で参加できない場合は、次回にスライドできるという。さらに今回は新垣先生不参加のため5000円引きとなった。宿泊の場合は飲み放題宴会付きで1万円の宿を取って貰えるのだが、私は酒が飲めないし、翌日に備えて早寝したいので宴会もパス。エビスサーキットからバイクで2分の民宿を予約した。一泊二食付きで7500円だった。スクール当日は午前8時集合、8時20分受け付け開始なので、もし自走して当日入りすると考えると自宅を午前4時半に出発しなくてはならない。しかも200km以上走って、すぐに練習開始ではいくら体力があっても、まともに講習を受けられるとは思えない。本来ならスクールが終わってすぐ自走で帰宅するのもしんどいので素泊まりして翌日の早朝、爽やかに帰るのが理想。特に今回はレース用ゼッケンカウル装着のためライトが暗いという弱点がある。まあ、それは終わってから決めればいいことにして、とりあえず二泊三日で予定を組んだ。

モンキーでヒザスリ初体験

まず、エビスサーキット「スクールコース」に集合する。このサーキットは「東北サファリパーク」の中にあるので、入口はサファリパークなのだ。動物を横目で見つつ看板に従って走ると山の中腹にサーキットが見えてくる。どんよりと曇った空の下にトランポがちらほら駐まっている。自走組もいるようだ。受け付け開始の8時20分までに、ウインカーやミラーなど割れそうな保安部品を外して、ライトなど外せないものにはテーピングをしておく。さらに「虎の穴」ではマシンをチェックするためにゼッケンを使うため、自分の好きなゼッケンをマシンのフロントとサイドに貼っておく。バンク角の深さに自信がある方は、サイドスタンドも外しておくといいだろう。自走ならトライアングルの親玉のようなスタンドを使うことになる。まだ、ツナギに着替える必要はない。っていうか、こっちは最初からツナギなので、逆にツナギを脱いで体を動かしやすいカッコに着替える。なぜなら、この後でストレッチがあるからだ。受付は予め送られてきた書類に記入して捺印しておけばすぐに終了する。ハンコを押し忘れていると大変なので、一応、印鑑は持参しよう。保険証も忘れずに。

8時55分、遂にスクールが開講された。本日の講師は「虎の穴」代表の高野あかし氏と、アメリカのダートラレースで武者修行した国際A級ライダー鈴木大五郎氏である。鈴木氏はバイク雑誌『モーターサイクリスト』にも記事を連載中なのだ。まず生徒全員が集合してスタッフ紹介及び、自己紹介。この時点で分かったことは何と本日の生徒は6名しかいないことだ。初参加者は私も含めて2名のようだ。これなら、ほぼ個人レッスンではないか。6月23、24日を選んだことは意外にラッキーだったのだ。自己紹介はシンプルに氏名、乗っているマシン、今日の抱負である。何度も通っている猛者は、「東コースで1分10秒きること」とか大胆な抱負を述べている方もいた。バイクで使う筋肉に効果的なストレッチを済ませると、いよいよツナギに着替えて、ライディングポジション講座が始まる。Next