2007 MAX10 Series 5 First in First out

早いもので今年も12月、新年へのカウントダウンが始まっています。

ようやく仕事が一段落着いたので、MAX10最終戦、筑波でのレースを振り返ってみたいと思います。今年になってから、分かったこと。それはサーキットでは「First in First out」ということ。誤解がないように書いておきますが、これはあくまでも自分レベルでの話です。以前、茂原サーキットで速い人にどうすれば速くなれますかと聞いたら「サーキットでは1秒でも長い間全開にすること」と言われました。その時は、無理に決まってるジャンと思ったのですが、いま思えば基本ですね。

サーキットでは誰でも、直線では全開です。問題はコーナー。私は今までライテク本や雑誌などの知識から「スローイン、ファーストアウト」が原則だと思っていました。まあ、確かに原則なんですが、私の場合は減速しすぎでした。よく読むと止まるためのブレーキングと、曲がるためのブレーキングは違う何てことが書いてあるのですが、それが分かっていませんでした。ブレーキングでフロントフォークを縮ませてキャスター角を変え倒し込みのきっかけを作るとか、頭では理解しているつもりでしたが、全然出来ていませんでした。つまり減速しすぎているので、どんなコーナーでも、どんな方法でも曲がれたのです。それに気付いたは「フロントブレーキを残しつつ曲がる」という方法を試してからです。いままでは怖いのでリアブレーキを残しつつ曲がっていました。これでは普通曲がりません。とにかくリアブレーキのことは忘れて、フロントブレーキをなめるようにかけつつ曲がる。

これを実践すると、今までのように止まるほど減速しなくても曲がることが分かりました。というか止まるほど減速してバンクしようと試みるとほんとにスリップダウンするので、バンク角が浅くなっていたわけです。進入速度を上げれば、コーナーリング速度も上がって、それに釣り合うようにバンク角も深くなるわけです。これの手助けになったのが、フロントブレーキのラジアルポンプとβチタニウムのボルトです。チタンと言えば、今までは軽量化というイメージしかありませんでした。そしてどちらかと言えば素材としては柔らかいというイメージが… ところがほんとは剛性が高く、精度もすごく高いものができるのです。Ti-6Al-4V熱間鍛造と呼ばれる方法を使ったFフォーク割締めボルトを使ったのですが(その後で、キャリパーサポートボルトも交換)、これが効果抜群! チームメイトのいくさんが実際にタイムアップしたので効果は実証済みとも言えたのですが。いままでフロントの接地感とか、全く分からなかったのですが、今度は分かります、伝わってきます。切れていた神経がつながったような感じで脳に情報が流れ込んできます。ブレーキを指1本でにぎるとフロントフォークがススッと縮むような気がします。いままでフロントブレーキは指2本掛けでしたが、ここから1本にしました。2本だと強く握りすぎてしまうことが分かったので。

これで次に問題になったのがサスペンション。今まで気にしていませんでしたが、MAX10にも参戦しているバイクショップ「ストラトス」さんの好意で、前後のサスをセッテイングしていただきました。いままでもさりげに普段より、固くしていたのですが、今度はきちんとサスのストロークを調べながら、セッテイングを詰めました。その結果、リアサスが柔らかすぎるのでオーバーホールした方がいい。もし可能ならスプリングも今より、ひとつ固いものに交換した方がベターとのこと。そこで、速攻で「PowerHouse」に持っていくと、「フロントフォークもスカスカだよ〜」という第一声! いままで完璧なモンスターでレースに参戦しているつもりが実は何も分かっていなかったのです。まあ、サスを交換してから2万キロも走っているので、仕方がないとも言えます。さらにリアは街乗り用として開発されたので、通常よりも柔らかめのスプリングを使っていたのです。

問題点続出でしたが、とにかくフォークボトムボルト交換+サスのセッテイングで、筑波サーキット、

1分19秒68

出ました、ようやく20秒切りました。10月3日の出来事でした。ちなみにFCUはノーマルです。11月26日のMAX10最終戦までに、無事前後のサスのオーバーホールも完了。万全の態勢でいどんだのですが、当日は朝から気温が低く、簡単に言えばメチャクチャ寒いのよ。予選タイムは1分22秒とベストタイムに遠く及ばず。それでもグリッドはビリでありませんでした。これはタイヤウォーマーがないチームも参戦しているためで、予選は流すという作戦だったと思われます。なんせタイムアタックの時間が8分ぐらいしかないので。リアサスのスプリングを固くしたら、コーナーの進入がすごく楽になったような気がします。スーッとフロントが入っていて、そのまま曲がる感じです。写真を見ると結構バンクしているので、無理ヒザしたら、ヒザスリできそうな気がします、いやまだ無理か… 

前回、ダメだったスタートですが、これはクラッチが原因で「いままでよくこれで走れたねえ」と言われました。こう書くとボロボロのバイクのようですが、そんなことはありません。決勝はさすがに日が差して温かくなりました。コンディション的には最高でした。
それで、どうなったかと言えば、なかなかいいスタートでビリにはならず、後方を無意識にブロックしながら周回を重ねたのですが、ファイナルラップでどんどん抜かれて結果は10位。タイムは1分20秒とベストが出せませんでした。もしベストタイムの19秒が出せれば、6位ぐらいには食い込めたのかもしれなかったのに残念です。反省点は、最終コーナーでの進入速度が遅すぎ。もっと速くても回れるはずです。横さんからのアドバイスでは1ヘアの立ち上がりのラインに問題あり。最大の問題は、前を走っているマシンをどう抜くか。これまで抜かれる一方だったのですが、これでは永遠に勝てません。1台でも多くのマシンを抜いて順位を上げなければ、一番簡単なのはストレートで抜くこと。しかし、MAX10の場合はほぼイコールコンディションのマシンなので、水冷で空冷をブチ抜くようなことはできません。っていうか私のバイクは空冷だし。もちろん他のマシンよりは速いのですが、圧倒的に速いわけではなく、さらにコーナーの立ち上がりがへたっぴいなのでストレートで充分加速できません。ではどうするか。コーナーの進入で抜くか、立ち上がりで抜くかのどちらかです。立ち上がりではまだ全開にできないので、抜くどころか、抜かれています。見込みのあるはコーナーの進入。進入速度が相手より速ければ抜けるはず。先にインに入れば相手はよけるはずです。もしよけなければ接触、即転倒の可能性が! ウーン、レースには危険がいっぱい。MAX10は大人のレースごっこなのでジェントルな走りが期待できます。来年はなんとか6位入賞を目標にがんばりたいと思います。

今年、ヘルパーとしてまたレーサーとして、あるいはSNSなどで応援してくれた全ての方に感謝します。来年は全戦参加できるかどうか分かりませんが、とにかく筑波で勝負です! 

来年もよろしくお願いします。