被写界深度でAFいらず!

24mmレンズを使えば∞から1mまでは、ピントを合わせなくてもいいのだ

被写界深度とは、絞りの数値によってどのぐらいピントが合うかを示している。基本的にはレンズから入った光がフィルム上で焦点が合う位置はピンポイントに決まっている。しかし、実際は絞り込むことである範囲のピントをカバーできるのだ。基本はこうなっている。

●被写界深度が深い=広角レンズ、絞り込む、遠くにある被写体
●被写界深度が浅い=望遠レンズ、絞りを開ける、近くにある被写体

それから、デジカメは銀塩に比べてCCDの面積が狭いために同じ焦点距離のレンズで同じ絞り値を使っても、ピントの合う範囲は深くなる。逆に言えば望遠レンズで絞り開放にしても、あまりバックがボケないということだ。銀塩写真の場合で言えば、私が学生時代に愛用していてレンズ、Nikkor 24mm F2.8の場合は絞り8以上にすれば1m~∞(無限大)までピントが合った。つまりピントを合わせる必要がないのだ。アウトドアスクールで撮影していたときは、ピントを合わせる時間がないので、ピントリングをテープで貼って固定して使っていた。上の画像で分かるように、カメラのレンズにはピントの合う範囲を示すラインが入っていた。ニコンの場合は分かりやすいように絞りの数字に色が付いていて同じ色の線の間がピントの合っている範囲となっている。これが、ズームレンズになると連続的に被写界深度が変化するため、下の画像のようにきれいな曲線を描く。こんなこだわりがNikon党にとってはたまらない魅力に感じられるのだ。それはさておき、望遠レンズの被写界深度は嫌になるほど、狭い。例えば下の右の画像は300mmレンズの被写界深度だが、f22まで絞り込んでも12m〜10mの範囲しかピントが合わないのだ。

というわけで、10倍ズームなどの望遠系デジカメで走っているバイクの写真を撮るのはかなり難しいのである。AFはデジタル一眼レフカメラ以外では使い物にならないので、マニュアルフォーカスでピントを決めるか、遠景モードまたは∞を選択する。シャッター速度は1/125秒以上がお勧めで露出モードは、シャッター速度優先AEを使おう。

これが超広角レンズになると、全く正反対で下の画像のNikkor 20mm F3.5の場合、絞り22にすれば∞から35cmまでピントが合う。私が使っているデジカメ、Nikon COOLPIX 5000にはワイドコンバージョンレンズがあり、これを使うとレンズの焦点距離は19mmである。マニュアルフォーカスでピントを1mにして、絞り優先AEでf5.6以上をキープするように使えば、たいていの場合はピントが合うのだ。このデジカメの弱点はAFの合致速度が遅いことなのだが、超広角レンズがあればAFを使わなくても素早くピントの合った写真が撮れるのだ。そんな理由からも私は広角レンズ好きなのである。

●まとめ
絞りは数字が大きくなるほど、ピントの合う範囲は広くなる。広角レンズほど、ピントの合う範囲は広い