『MOTOR PRODUCT YAJIMA』と言えば、オリジナルのフルカウルにヤジマカラーのマシンが思い浮かぶ。
最近、バイクに興味を持った人たちは知らないだろうが、ヤジマは数十年前から個性的なカスタムバイクを制作し、
そのポリシーは徹底的に速さを追求することだった。しかし、なぜヤジマがドカを、と不思議に思うかもしれない。
実は私もそうだった。矢島三千夫氏によれば、かなり以前からドカに惚れ込んでおり、日本にTT-F1が来た
ときに整備をしたのも矢島氏だったという。TT-F1は1978年にマン島TTレースでマイク・ヘイルウッドが乗って
優勝を決めたマシンなのである。つまりMHRが生まれるきっかけになった本物の900TT1レーサーである。
彼の血中ドカ濃度はグングン上がっていき、なんといまはドカしかやらないショップと化している。
上の画像でも分かるように車までイタリアンしているのだ。矢島氏の愛車はYAJIMAカラーのdb1である。
カウリングは何とフルカーボン。上に乗っているヘルメットまでシャークのカーボンである。4輪はマセラティ
ギブリと徹底している。
『MOTOR PRODUCT YAJIMA』のカスタマイズのポリシーは非常にシンプルである。速くそしてより速く。
「ウチのドカは別物だよ、エンジンだって全部ばらして組直してやると全然違う。他の店がセッティングで
どうのこうの… 次元が違うよ。そこにあるドカちょっと乗ってきてごらんよ」
生憎この日は朝から雨だったので、矢島スペシャルに乗ることはできなかなったが、それは28日に箱根で体験
できる予定なので、また別のページでレポートする予定だ。
「みんな帰ってくると口を揃えて言うんだよ、全然違う!!!って、当たり前だよ。ウチで整備してんだから」
現在でもレーシングマシンを制作している技術力と長年にわたってドカを扱ってきたノウハウ。そして矢島氏の
ドカにかける情熱が恐るべきマシンを作り上げるのだ。
「悪いけど、俺は言っちゃうね。そんな鉄クズにお金かけてもしょうがないよ。やるならドカだよって」
996モノポストとモンスターのダークはウチでは売らないと断言する矢島氏のこだわりに惚れ込んだ常連たちが
図太い排気音をとどろかせながら、今日も集まってくる。
定期的に開催されるツーリングは参加者のほとんどが革ツナギで集合。最初から隊列を組まずに速い者が先頭を
走るという過激なものだという。
とことん速さにこだわり、徹底的にやりたいなら『MOTOR PRODUCT YAJIMA』の矢島氏を訪ねてみて欲しい。
どんなことでも相談に乗ってくれるし、まずできないとは言わないだろう。パーツがなければワンオフで作って
しまうからだ。ただし、作業の内容によっては、それなりの資金と時間がかかることは覚悟して欲しい。
だが、単純な作業であれば一般のSHOPよりも素早く対応してくれる。そんな融通が利くところもYAJIMAの魅力だ。
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