スリッパークラッチで、かばちたれ

ドカの魅力の一つそれは、乾式クラッチを使っていることだ。

最近のモデルでは騒音対策のため分厚い鉄のカバーと防音ゴムに阻まれて、そのにぎやかな音はほとんど聞こえない。
そんな時は速攻でカーボンの穴開きタイプのクラッチカバーに交換だ! これでジャラジャラガラガラと盛大に音が
するようになりホットするし、周囲の人間もああ、ドカが来たと分かるようになる。

この乾式クラッチ、裸なので減りの点検も簡単にできる。都内のゴーストップを繰り返している結構、消耗が激しいらしい。
実際に消耗するとこうなってしまう。クラッチ板に削られプレートはギザギザ。クラッチ板もチビっこくなっている。

こうなってしまうと、クラッチのつながりも悪く切れも悪い。
音もさらに盛大になり、ちょっとうるさい領域に突入。
そこで、どうせ交換するなら純正パーツでなく、バックトルクリミッター機能の
付いた『Surflex』はどうだろう。

左がノーマル、右がサーフレックスだが、まず重さが違う。
スゲー軽いのだ。サーフレックスはクラッチ板もアウタープレートもアルミなのでノーマルの半分ぐらいの重さしかない。アルミと言っても硬度が高いので
すぐに減ることはなく、音も静かになるという。またクラッチも非常に軽くなるということだ。

そして、これがバックトルクリミッターの心臓部、といっても極めてシンプルでエンブレでバックトルクがかかったときに斜めにカットされた部分に沿ってインナーハブがスライドしてエンブレのパワーを逃がしてくれるのだ。

ノーマルより部品点数が少なくシンプルな構成なので壊れにくく耐久性が高いのが特徴である。
外見はゴールドにアルマイト処理され、ちょっと渋め。いかにも高性能という雰囲気を漂わせている。

速攻で交換しようかと思ったのだが、私の純正クラッチはさすがにまだ新品で、もったいないから、これがダメになったら交換することに。

しかし、気になることが一つだけある。それは『STM』の新製品である『エヴォルツオーネ・スリッパークラッチシステム』である。

なんとこれは、6個のコイルスプリングの替わりに、ダイヤフラムスプリングを搭載してる。その理由はクラッチプレートを均一に押せることとスプリングの共振によるジャダーを防ぐのが目的なのだが、とりあえず見た目がカッコイイではないか!

写真ではシルバーの部分が、製品では赤いアルマイト処理で白抜きの文字で『EVOLUZIONE』と入っているのだ。
これがカーボンカバーから半分ぐらい見えていると、走り屋または、ワークスレーサーの気分に浸れること間違いなしだ。

こちらのも構成パーツのほとんどが、アルミなので軽量化もかなり期待できるのだ。雑誌によってはジュラルミン製などと書いてあるが、ジュラルミンというのはアルミニウムに、銅・マグネシウム・マンガンを配合したアルミ合金の一種でいろいろな種類がある。

アメリカでは分かりやすく航空機グレードのアルミ合金などと呼ばれる。ジュラルミンと言うとありがたみが増すが、現在では超々ジュラルミンまであるので、それ言い出すとキリがない。一言でいえばアルミである。その主成分はほとんどアルミなのだ。

話が横道にそれたが、この2つがスリッパークラッチのライバルなのだ。価格はSTMの方が高いが見た目と独自メカでインパクト強し!
どっちにするか、もう少し装着ユーザーの意見を聞きたいところだ。