写真と本文は無関係。これはきれいなお店のイメージ画像なのだ

我々はどこでドカを買うべきか?

バイクを買うのは、ある面ではパソコンを買うのに似ている。
買っただけではすぐに使えないのだ。自分がエキスパートであれば、とにかく価格の安いものを手に入れて、あとは自分で好きなようにセッティングとカスタマイズをおこなうことができる。しかし、ビギナーであればパワーユーザーの知人を頼りにするか。あとはショップに頼るしかない。パソコンと違ってメンテナンスの問題もあるし。

バイクも国産車であれば、どこで買っても致命的なトラブルに巻き込まれる可能性はないに等しい。ところが最近のドカは、かなり良くなったと言われても、ドカはドカである。豊富なノウハウを持ったショップで購入するのが理想である。しかし、「遠くの親戚より近くの他人」ということわざもある。万一のトラブルの時、自宅から10分のところにあるバイク屋の方が安心できるのではないかとも思ってしまう。

あれこれ悩んでも仕方がないので試乗を兼ねて、近所のショップに行ってみた。インターネットにホームページがあり、メールでの連絡が取れるという先進のバイク屋である。店内もブティックのようにオシャレで試乗を申し込むとカウンターに案内されコーヒーがさっと出てくるという案配だ。店員の対応は良く、店長が親身になってカスタマイズするパーツについて説明してくれた。「う〜ん、なかなか感じのいい店だなあ」と好印象を残しショップを後にした。
翌日には早速、フォローのメールが店長から入っていた。

今度はドカの老舗に行くことに。候補はいろいろあったが「ドカを買うならパワーハウス」ということわざもある。とりあえずは高輪のパワーハウスへ、カリスマチューナー中野鉄雄氏を訪ねた。ところが残念なことに中野氏はご実家の本業が忙しいとの理由でめったにお店の方には顔をださないとのこと。やはり、アポなしで訪れても中野氏にお目道理は叶わぬらしい。

そこで部長の渡部哲也氏にお話を聞いた。
「ドゥカティはやっぱり特殊なバイクなんで、長年蓄積してきたノウハウがものを言うことがありますね。例えば乾式クラッチのカバーですが、騒音規制の問題でゴムのパッキングが入った非常に密閉製の高いものが付いています。これだと冷却性が悪いので渋滞なんかに巻き込まれるとクラッチが痛みます。できれば夏までに穴開きのカーボン製に交換するといいですね。それからエンジンはまずいじる必要はありませんが、フライホイールの軽量化は効果的ですね。ウチでは基本メニューに組み込んでいます。それからM900の場合、日本人だとハンドルが遠いので、これだけは最初から交換した方がいいと思います。ステップはとりあえず乗っていただいて、ポジションが決まったらワンオフで作るようにしています」
ワンオフだと幾らぐらいするのだろうか?
「それはデザインとかにもよりますが、5万円から10万円ぐらいですね」
う〜ん、思ったより安いのだなあ。ショップまでの距離のことを聞いてみる。
「遠いといっても40分ぐらいで来られますよね。ウチのお客さんには北海道や沖縄の方もいるんで、そんな距離で遠いと言われても何とお答えすればいいのか。10分で店についたら暖機運転も終わらないんじゃないですか」

乗り出し価格は、どちらの店もほとんど同じだった。結局、初めてのドカはパワーハウスで購入することに決定。
その後、友人がオシャレ系正規ディーラーでSS900を購入するがチェーンが張りすぎでリアサスが沈まないとか、
ニュートラルランプが点灯しないとか、ギアの入りがすごく渋いなど納車当日に問題続出。
やはりドカの気むずかしさは21世紀になっても健在だったのだ。