そうだ、サーキットに行こう

Monsterと、さらに親密な時間を過ごすために
1月4日に茂原サーキットに行った。2004年の走り初めである。なぜ、サーキットなのか。その理由を考えた。

●マシンを手足のように操りたい
●1秒でも速く走りたい
●アクセルを全開にしてみたい

他にもあるが、これが大きな理由である。速く走ることにこだわっていないから、サーキットなんてとんでもない。モンスターは通勤用またはツーリング用に使っているので、今のままで十分。そう考えている人はいないだろうか。それは正論ではあるが、こう考えてみてはどうだろう。サーキットを走れば危険回避が上手になる。通勤でもツーリングでも常に事故に巻き込まれる可能性がある。どんなに自分が安全運転をしていても、周りの車や自転車や歩行者が突っ込んでくるかもしれない。そんな時に必要なのが危険回避だ。まず急制動。教習所で習ったような軟弱なスピードでは役に立たない。80kmからのフルブレーキングで後輪がロックしたら、素早くブレーキを緩めて、再びブレーキングして止まる。次は急加速、フロントアップしないようにアクセルを開け、加速したらシフトアップしてさらに加速。そして急旋回、ハンドルはフルロックで、さらにマシンをバンクさせて小回りを効かせる。

これらの練習は、公道では危険すぎてできない。レインボーなどの運転技術講習会に参加すれば、身に付くかもしれないが自分のマシンが使えなかったり、スパルタ式だったり、レベルが自分に合っていなかったなど、うまくいかないこともある。そこで私がお勧めしたいのが、走行会でサーキットを走ることである。走行会なのでレースと違って、1秒でも速く走る必要はない。走っているのは同じ方向に進むオートバイだけなので、事故の可能性は公道より少ない。路面の状況がよくコースが決まっているので、運転に集中できる。サーキットで運転技術を磨けば、それは公道で必ず生きてくる。通勤でもツーリングでも、もっと安全な運転ができるはずだ。

安全運転のためにサーキットを走るという考え方があってもいいのではないだろうか。きっかけはどうでもいいが、とにかくサーキットを走ることは面白い。峠に3回行くより、サーキットに1回行った方が自分のマシンのことがよりよく理解できるのだ。タイムは上がらなくても、サーキット走行前より、走行後の方が確実にマシンに乗れている。茂原サーキットの場合は午前と午後で15分を3本ずつ、合計6本。つまり1時間半もずっと同じコースをグルグル回るのだ。初心者クラスでもっとも遅い私でさえ、45周できた。これだけ走れば、アクセルワーク、ブレーキング、ハンドルの切り方、バンクのさせ方が分かってくる。カッコよく言えばマシンとの対話が、思う存分できるのだ。

しかしサーキット走行はメリットばかりではない。デメリットも存在する。例えば、

●革ツナギ、グローブ、ブーツ、脊椎パッドが必要である
●抜かされるとき、または抜くときに他のマシンと接触して事故がおこる
●公道より、平均速度が高いので転倒したときにマシンのダメージが大きい
●それなりにお金がかかる

まあ、こんなところだろうか。革ツナギはツーリングにも使えるので、持っていて損はないとないだろう。他の装備もなるべくならいいものを揃えるのにこしたことはない。公道をツナギで走るなんて大げさで格好悪い。もしくは峠で飛ばしもしないのにツナギなんて、と思うかもしれないがカッコと自分の体のどちらが大切かをよく考えていただきたい。ツーリングに行くときもツナギを着ると安心感が違う。車と違って生身の体をさらして走るオートバイなのだから、プロテクションを最優先でいいと思う。2番目の接触事故だが、一般的には自分よりうまい人がラインを見極めて抜いてくれるので、まともなラインを走っていればぶつかる危険性は少ない。あまりにも走行台数が多いとコーナーでだんごになったりするので、そんな時は、あえてゆっくり走って(これは簡単)、集団から抜け出してしまえばいいのだ。自分で転んだ場合はしかたがないが、サーキット上は凹凸が少なくエスケープゾーンがあるので、思ったよりマシンのダメージは少ない。バイク用のプロテクションもあるので、それを装着するのもいいだろう。そして、お金の話だが、茂原サーキットなら事前申し込みで7500円。タイムを計るための発信器のレンタル料が1000円で、合計8500円。当日申し込んでも1万円ちょっとである。これで1日楽しめるのだから、かなり安上がりだと思うのだが。あとは往復の交通費と昼食代ぐらいしかかからない。泊まりがけのツーリングに行く感じだろうか。

いろいろ書いてきたが、monstermagazineがベスパオーナーやハーレーオーナーのサイトなら、サーキット走行会を勧めたりはしない。曲がるために生まれてきたドゥカティに乗っているなら、一度ぐらいはサーキットでその実力を味わって欲しいのだ。それはツーリングや峠では決して味わえないものなのだから。

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