純正パーツと豊富なリプレイスパーツが揃う

ドゥカティストの総本山

 ドゥカティストの聖地がボローニャであれば、日本の総本山は『ムラヤマモータース』である。ドゥカティジャパンが生まれる前、ドゥカティの正規ディーラーは村山モータースだったのだ。雑誌で紹介されるドカのカウルには必ずMURAYAMA MOTORSのステッカーが貼られていたものだ。

 ポルシェで言えば『三和自動車』である。1966年4月22日、六本木に完成した三和のポルシェショールームに足を踏み入れた人々は驚愕した。なぜなら床にじゅうたんが敷き詰められていたのだ。これはポルシェの品質をアピールするために社長の戦略で、エンジンからは一滴たりともオイルが漏れないことを証明する手段だったのだ。

 ムラヤマモータースにもじゅうたんが敷いてあるかもしれない。そんなあわい期待に胸を膨らませてM900は甲州街道を一路西へ向かったのだ。高速道路を使わずに走ったら渋滞に巻き込まれえらくペースダウンしたが、ようやく八王子バイパス左側に『Harley-Davidosn』の巨大看板が。何でドカじゃなくてハーレーなのと思いつつドアを開けるといきなりお出迎えしてくれるのが、カジバ、ラプトールである。しかもトイレの横に飾ってある。

 二階はハーレーの売場であった。まあお年寄りに階段は酷なので二階がハーレーで三階がドカなのだろうと自分を納得させつつふとトイレの横を見ると、なんとMVアグスタ、F4が惜しげもなく置かれている。普通のバイクショップであれば16段飾りの雛壇の最上階に鎮座して、「お手を触れないで下さい」という注意書きとプラスチックチェーンが張りめぐらされた結界の中にあるべきバイクが…。
 もちろん触り放題である。そのアクセルグリップを握るとしっとりした手触りで手に吸い付くように柔らかい感触がして、ドカとはまた違う趣があった。しかし、こんなところに置いておくとトイレから出てきて手も拭かずにF4に触る人間がいないだろうか。あまつさえトイレに入ったのに手も洗わずに触る人間はいないのか!

 気を鎮めて三階へ。そこにはドカとF4とBMWが所狭しと置かれている。ほんとに狭くて通路の向こう側まで歩いて行けないじゃないか。まあ向こう側BMWのコーナーだからどうでもいいけど。
 通路手前ではドカパーツのワゴンセールを開催中。オーリンズのフロンフォークだの、マルケジーニのマグネシウムホイールだのが破格のお値段で売られている。何と私がショップに注文していある油温計もバーゲンプライスではないか!
 かなりショックを受けるが見なかったことにして、四階の部品部へ向かう。ここに純正パーツやドゥカティパフォーマンス製のパーツなどがどっさりと在庫されている。まずカタログをゲットして電話で在庫を確認しよう。
 電話で確認しておいたアルミ製のキーカバーをゲットしてようやく大満足。『どろろと百鬼丸』のように、巡礼地を訪れるごとにカスタムパーツを一つ手に入れ、自分らいしいモンスターが完成するという企画を思いついた。

ノーマルパーツはにプラスチック製でいかにも安っぽい。それがこのようにアルミ製になるのだ。しかしボルトの長さが20mmでないと届かないことを事前に教えて欲しかった