北海道 Touring 2003

全てのライダーの聖地、北海道へ
DUCATIは北を目指す
■富良野にて(めぐりあい宇宙)

初めて彼女に出会ったのは、夕暮れ迫る上富良野の町営キャンプ場だった。荷物を満載した深紅の900SSのサイドスタンドを手慣れた感じでサッと出すと、一直線に管理棟に向かってきた。

「テントひと張り、連泊するかもしれなけいど、とりあえず1泊、お願いします」そう言うと500円を支払い出ていった。私はあわてて追いかけて、北海道で初めてドゥカティに乗っているライダーに会えたことを話した。すると彼女は、こう答えた。

「私、長野から来ました。みんなからはお嬢って呼ばれています。それにしても、このキャンプ場いっぱいですね。去年来たときはこんなじゃなかったんですよ。多分、明日から連休で、ラベンダー祭りがあるからだと思います。斜面じゃ眠れないし、お勧めはトイレの横ですよ。水洗だから匂いもしないし、夜、起きてすぐにトイレに行けるから結構便利なんですよ」

お嬢はそう言い放って、荷物をほどき始めた。私はテントなしの野宿ライダーなので、マットが敷けるスペースがあれば、どんなところでも寝られるのだ。それにしても、雨に備えて屋根のある建物の近くにねぐらを作るというのは悪くない。結局、お嬢の隣に今晩のねぐらを決めたのだ。

彼女はドーム型のテントをてきぱきと設営すると、フライシートを張って、きちんとペグを打ち始めた。去年もこのキャンプ場に泊まったと言っていたし、かなり北海道に精通しているライダーのようだ。それが証拠に宿泊予定は3週間、実は8月13日現在も、まだ北海道にいるのだ。本人の了解をとっていないので、画像の掲載は控えたが、替わりに、彼女の第一印象を思い出して描いたクロッキーを載せることにした。ライディングウエアの下に赤いTシャツを着ていたのが、印象的だった。

お嬢は、ドゥカティ以外にもカワサキのマシンを持っていて、カワサキマガジンの常連で、お嬢組というグループの主催者で、携帯で見られる掲示板まで、持っていたのだ。       吹上温泉編へ進む

←キャンプ場がそのままラベンダー畑につながっている。まさに北海道ならではのロケーション。実際の色はもっと綺麗なのだが、Nikonで撮るとなぜかこんな色合いになってしまうのだ
↑手前に見えるのが、お嬢のテントである。奥に見える銀色のマット状のものが、シュラフカバー。コンパクトにまとまった私のねぐらである
↑ラベンダー祭りで披露された地元の子供達による追分けソーラン節だっけなあ? かなりロック調にアレンジされており、ダンスも勇壮だった
←突如、現れた3台のBMW。ツーリングといえばBMW、しかもパニアケース標準装備のR1100RTである。いったいこの人達は…