TVや雑誌で見た話ではありません。私が実際に体験した奇なる話です。
ですからめちゃ怖いって訳ではありません。過度の期待はしないでね。
ACT1:1983年 日本縦断の帰りにて
北海道を無事時計回りに走り終え、(注:北海道をツーリングするときは反時計回りのほうが良いそうです。時計回りだとアクシデントが多いと言う噂が当時あった。今でもあるのかな?)帰りは走るつもりは無かったので小樽からフェリーに乗って舞鶴(京都の上)に着いたのが16時ごろだっただろうか?「行けるところまで走る」のいつものペースで日本海ルートで九州目指して走っていた。
しかしろくに地図を見ない私はいつものように国道の分岐を間違えたらしく、日本海どころか道は山へ山へと向かい、日もどんどんと暮れ、23時になったころには真っ暗な山道を一人で走っていた。
「ここは国道だろうか?」「最後に国道標識を見たのはいつだったろうか?」
「なぜ対向車も来ないのだ?」「いつまで「登り」なんだ?」などと不安が募(つの)る。
元来霊感など「無い」と公言しているが人一番怖いモノ(幽霊とか)に弱いしくせに怖い話や不思議体験などの話が好きでその手の知識も多い困った奴。妄想が膨らむ(^^;
頭の中で嫌なイメージを振り払いつつ無心に走る。しかしコーナーが多い道はスピードも出せない。
黒々とした森の中を右左にかわして走る。すると1つのコーナーを抜けたところで少々広い直線が現れた。もちろんヘッドライトのHIビームが届く範囲での直線であり、その先はわからないが少しほっとしたその時!
前方、反対車線の路肩。ヘッドライトの先、ぎりぎり光が届く範囲にボーッっと白い固まりが見えた。
「ん?・・・何だ?・・・・」 眉間に皺(しわ)を寄せる。
時速60km程度だったろうか。その形は見る見る近づいてきた。そしてヘッドライトの中にしっかりととらえた。しかし、光の中に入ったにもかかわらずまだ何か判別できない。
「人?小さい?白い?動いている?」
そうこうしている内にバイクはその固まりの真横を通過。その距離3m程度。私はそいつから視線をはずすことはせず、首を右に振りそれを「見た」
白い服(布?)を来てやや背中を丸めた痩せた小さいお婆さん
に見えた。足があったとかまでは覚えてないが私と同じ方向に「歩いている」ような気がした。顔はあった。そのお婆さん(仮にだが)が実際に実存する人間だったとしよう。しかし、私は「恐怖した」。
「なぜこの時間に?」
「なぜこんな山の中に?」
「1人で?いったいどこから?どこに向かって?」
「民家なんて1時間ぐらい見てないぞ、対向車さえ・・」
そんな思いがメットの中いっぱいに広がった。怖い。。。。そしてその1分後。
今後は左斜線路肩に白い固まりが浮かんだ。
「な!なんだよ!」と目を皿のようにする。固まりが近づく。近づく。。。。。白い立て看板。
※ 死亡事故現場 ※
「かっはぁー!こ!こえーーーーー!」
私は半分泣きそうになりながらパニックをこらえた。アクセルを開けてこの森からいち早く脱出しようと思ったが道はまた右へ左への暗黒街道。
「焦るな、焦るな、ここで事故ったらそれこそ奴の思い通りだ」
「バックミラーは見るな!絶対見るな!路面にも注意しろ!」
心拍数上がりっぱなしで15分ぐらい走っただろうか?
やっと道にも街灯が現れ、対向車とすれ違い、街の臭いを嗅いだ時は真剣、ほっとしました。
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あの婆さんは・・・・たぶんほんとの婆さんだったと思う。。。けど今でも目に焼き付いてます。
ゆっくりと歩く小さな痩せたお婆さんの姿を。
/=== 95'M900BlackFerrariDESUMO DUE 2001.08.10 25000km & LEGACY B4(BE5C) 700km ===/