二輪魂

遙かなる高みを目指し、もがき苦しみながら
Monsterを走らせ続ける男の挽歌

第十七輪 VFRのアイツ

□コメント
ツーリング中に出会った女性ライダーとの淡(あわ)い?思いで話。か、悲話(笑)
ツーリングの話が喜んでもらえそうだったので書いた1本
15年ぶりに思い出すのは一苦労した(^^;
それなりの反応で満足、女性からのレスがなかったのは不思議。&かなり残念。
女性も読んで面白い話を。と思って書いたのにぃ。
GONさん、VFRがVTRとなってます。(特別寄稿のページ)

剣汰と話していてある事を思い出した。

私のミリ単位のすり抜けをものともせず付いてくるゆきずりのライダー。
VFR400を駆るそのライダーは「女」だった。。。。。


□本文
1987年か86年か、、、ま、そんなまだ独身の時だ。
毎年の夏のロングツーリングもその年はお休み。が、やっぱどうも不燃焼ぎみだったので秋も深まる11月に近場の1泊ツーリングをすることにした。
1回のツーリングが2000km越える事もざらだったので1泊ツーリングなどなんのドキドキ感もなく、
超簡単装備で泊まる所どころか行くところも考えず出かけた。
(泊まるところを検討しないのはいつもの事だが(^^;)

ま、博多在住なので大分か長崎か熊本しかない。
しかしワインディングを楽しむならやっぱ阿蘇だろうと南に進路を取る。
何でもない国道を南下する内に雲行きが怪しくなってきた。。そして昼過ぎ、ついにポツポツきやがった。

「えー、たかが1泊ツーリングで降られるのかよー」と愚痴をたれながら腹も空(す)いてきたのでふと目に入ったパチンコ屋隣のうどん屋に入った。旅の情緒もへったくりもない。けどそれはなんの期待もしていなかったのでいそいそとカウンターに座りうどんをすすっていた。

すると独特の排気音を響かせてあるバイクが私のバイクの横に止まる様子が窓から見えた。
「あー、あの人も雨宿りかな・・・」
と思っているうちにガラガラと引き戸を開けてそのライダーが入ってきた。

女だった。 (本来は「女性」だった。と書くところですが、ま、勘弁)

窓越しに見てた時はフルフェイスで覆われてるし、正装しているのでまさか「女」とは思っていなかった私は結構おどろいた。(ヤスミンならそんな目で見られることを経験してるかな?)

どちらともなくペコっと頭を下げる。なんとも思わなかったが人なつっこい元気な子のようでニコニコしながらどこから来たかとか、どこに行くのとか、いろいろ話が続き、VFRとはすごいですね。とか、このうどん屋ははじめてだとか、そんな話をした。彼女いわく、このルートは「よくバイク仲間と走るコース」で今日はたまたま1人だと言うことだった。そんな普通の会話の中で私が目的地が無いということを知り、彼女のルートに便乗することになった。

私は心の中で「バイク仲間=彼氏」だろうと思ってしまったが別にどーでも良かった。(^^;
(確か記憶では彼女は高速を使ってここまで来て阿蘇を回っての日帰りツーリングだったと思う)

そして、運良く雨もあがり、2人のツーリングが始まった。
のはいいが・・・・・「へたくそだったらどーしよう・・・」と思いっきり不安が募(つの)る。
ヘルメットを被る用意をしながら私はそれとなく聞いた。
「すり抜けは大丈夫?」
「はい!大丈夫ですよ!」と言う。

とは言うものの正体不明。
私先行で走る。バックミラーで見ると・・・・・なるほど、乗れてる。全然普通。
そして少しずつすり抜けを厳しくして様子をうかがうって見るがやはり全然平気なようだ。
「ほぉ!これはお嬢さん、なかなか・・」などと安心し、自分のペースで走ってみた。
自分のペースと言うと停車中のトラックの左横をガードレールから左グリップオーバーさせて、歩くよりも遅い速度でするするとトラックの前にでるようなスリ抜けである。

バックミラーを見ると・・・・うっそぉー!全然平気で憎らしいぐらいピッタリついて来やがる(^^;

そんな国道をランデブーしながらそのうち「もしかして俺より速い?(^^;」なんて思ったりもした。
(VFRとCX400じゃ勝負にならんし(^^;)

やがてワィンディングに入る。天気は曇りで路面も濡れていたが、車も少なく気持ちよい走りができた。
そしてコーナーを曲がると阿蘇高原が目前に広がった。と、その時。
「きゃ〜!」
と声がした。(ほんとに肉声で「声」が聞こえたのよ!)

「こけたか?!」「すべったか?!」など一瞬にして体が固まる。バックミラーを見ると・・・・
あれ?・・・普通に後ろにいる・・・・

え?・・・何?何の「声」だったんだろう?・・・と思ってると再びその声が聞こえた。

「きゃーーーー!」
   ↓
   ↓
   ↓ 
   ↓
「きれーーーーーーい!!」

と、なんと「景色に感動」して、叫んでいるのだ(爆笑!)。
しかも3m後方でフルフェイス越しに聞こえるぐらいの大声で!(マジ話である)

私は「まじかいな?、あんたいっつもココ走ってんだろーが(^^;」と思いつつ彼女の快活さ?に圧倒された。

頂上のパークで休憩をとり、(あー・・・もうその時の記憶ないや(^^;)・・・・
たぶん彼女がもっていたカメラで写真を撮ったんじゃなかったろうか?
そこで(全然記憶にないが)住所と名前を交換したような気がする。いや、少なくとも私は彼女に教えたんだろう。。。。。
行くあても無く南下する私と家に帰る彼女はもう少し走ってから分かれ道に来た。
「ピッ!」とクラクションを鳴らして別れた。。。。。


それから2ヶ月後の「正月」(そう、あれはまぎれもなく「正月」だった)

なんと私が不在の時にその彼女が家にきたのだよ。母が言うには女2人で来たらしい。
(残念ながら「何故来たか?」が思い出せない。たぶん写真を持って来たとしか思えない)私は超ショックだった。「何故家にいなかったんだ」と(^^;

それから私は彼女に手紙をだした。「わざわざありがとう。リアシート空いてます」と。(ぐ!恥ずいぜ(^^;)




しかしその後お互いに音信なし。

めちゃ快活で平気に私に付いてきた色黒でかわいい彼女。(←すでに思い出を美化してるかも(笑))

私があの時家にいたら・・・・
ドカティ夫婦になってたかな・・・・と思うぐらいなら罪にはならんよね?>妻よ

/=== 95'M900BlackFerrariDESUMO DUE 2001.09.06 25000km & LEGACY B4(BE5C) 1200km ===/

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