二輪魂

遙かなる高みを目指し、もがき苦しみながら
Monsterを走らせ続ける男の挽歌

第十八輪 友達ごっこ

□コメント
ツーリングで出会う人達と混ざりたくなくなってきたFerraiライダー人生の過渡期を描いた1本
実際このころから20年間、ずっと友人と言えるものが無くなったのは事実(笑)
このBBSで出会った方々はまだ「知人」レベルと思う。
早く来年のMMetingないかなー。

今回の二輪魂はあまり面白くないと言っておこう。(構成不足でもあり、今一テーマが見えん)と言うか「え?Ferrariさんってそんな人だったの?」と思われるかもしれない。
そして、バイクに夢はせる若者には誠に夢の無い話になってしまう。
簡単に言うと
「ツーリングで出会う「出会い」なんてもう、うんざり」なんて話だ。


□本文
もちろんこれは私の気持ちの持ちようだけの話なのでみんながそうなるとは思わない。
けど、今までの二輪魂でツーリング中の人との出会いなどを楽しく紹介していただけになんとも納得しがたい と思われるかもしれない。結構「冷めた」話である事を念頭に置いておいて下さい。

実際、GONさんと会った時も私はろくに顔も見てない。話が長引くのもアレだし、 「steveのBBSにURL書いておいて」とだけ言って切り上げた。
GONさんも私の顔をほとんど見てないと思う。。。。。。

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21才の夏、ついに日本縦断の日が来た。
親には「フェリーで北海道まで行ってフェリーで帰ってくる」と嘘をついた。
とても国道を野宿しながら北上するなんて言えやしない。

この日本縦断は「国道走って最北端到達」が重要なのだ。
地図は畳1枚ぐらいの東日本と西日本の地図だけ。それとコンパス。
コンパスが北向いてる方に走れば青森まで行けるさ。そんな「旅」。

そしてもう1つの目標があった。
それは「帰ってくるまで一言もしゃべらない」と言う変な目標だ。
そう、誰とも会話しない。場合によっては「しゃべれない振り」までしようと思っていた。

なぜか?

それはあるオフロードライダーの友人とバイク談義をしている時に彼の言った一言。
「で、そこで友達ごっこが始まるんだよね」
これは旅先で出会ったライダーと写真を撮り、住所や名前を交(か)わすと言うしごく一般的な どこでも見かけるイベント?の事をさしていた。
そんなイベントが大好きだった私はそれを聞いて少し「カチン」とくると同時に彼を「大人だなぁー」と思った。
しかも「そうか・・・単なる友達ごっこだったんだ・・・」と思うようになった。
(ちなみに私はその友人にバイク乗りとして一目(いちもく)おいていたし)

だから日本縦断は「無言ツーリング」をしてみようと思った。(いいか悪いかなんてほっといて)


しかし。
その目標はスタート2時間後に早くも崩れた。

100kmほど走って国道の渋滞中。信号待ちでトラックの助手席のオジサンがしげしげと私を見てる。
並みの装備ではないので目立つからしょうがない。で、そのオジサンが、

「にいちゃん!いったいどこまで行くねん!」

私、(ぐ!声かけられちゃったじゃん!)と思うよりも早く、
「ははー!北海道までーー!v(^^)v」と答えてしまった。
ま、性格だね。(笑)、こんなタイミングで声かけられて無視するなんて出来やしませんって、私(^^;

おじさん「はぁ?!北海道まで行くってよ!」と隣のドライバーにも言いふらす。(何故か気分がいい私(^^;)
そしておじさんの「気ーつけーやー!」の呼びかけにピッ!とクラクションを鳴らして走り去る私。
「クッソー!無言ツーリング「もう」だめじゃん、はっやー」と苦笑しながらそれでも私自身、 しゃべらないといけない時もあるわな、うん。そうね、「無駄な話」はしないようにしよう。
と気持ち(というかスタンス)を切り替えて旅を続けた。

そして自分から「住所教えて!」とか「写真送ってね」とかはこの日本縦断では一言も言わなかった。
自分のキャラに合わないぐらい「寡黙(かもく)」なツーリングをした。
キャンプ場ではライダーの固まってる場所を避け、駅で野宿している隣の奴にも「どこから来たの?」
さえ聞かず、黙々と走った。混ざらず、交(ま)じわず・・・・

そんなんで楽しかったか?と思われるかも知れないが私はえらく満足だった。

それは旅先での交流の良さは「もう知ってるから」だったから。だと思う。
この先いくら交流を多くしても「より個性的な人」に「多く」会えるだけでその人の記憶(思いで)が増える だけである。と感じていた。旅が終わって続くような出会いなんて無い。
(もちろんその何年かあとに会ったオーストラリア行きのライダーとの強烈な出会いやInternetを通じて こうやってGONさんを通じて皆さんと話せることはしごく幸せではあるが。)
大半は、その場その場だけの「おしゃべり」。
ただの気の合う、バイク好きな公道の『ゆきずり』のライダーである。。。。。。。。人生においても。。

だから「もういい」と思った。

「一人で走る=パーフェクトリバティ(完全自由)」

こっちの方が楽しいと感じた。


そんな態度(気持ち)は今もある。

しかし勘違いして欲しくないのは実際私と会えば「すごく良くしゃべります」(笑)。
私に会ったほとんどの人に「忘れられない印象」を与えているそうです(^^;(友人談)

たとえば去年の暮れ。仕事で遅くなった寒い夜のこと。駅に向かう途中で駐車場にモトグッチを発見。
近くにライダーもいる。
電車が来るまでにまだ時間があった私は同僚に「ちょっと先行ってて」と言ってすたすたとそのライ ダーに近づき、「この寒いのにツーリングですか!」となんの臆面(おくめん)もなく平気で声をか ける。
「私もMonsterに乗ってましてー」で会話が弾む。そんな時間は大変好きである。
(結局グッチの男は「遠洋漁業の人」で陸に上がる機会にしか乗れないとの事。面白い話で声かけて 大正解(^^))はたまたsteveにいるときはたまたまやってきた見ず知らずのお客さんにも平気でがん がん話しかける。
「今何乗ってるんですか?」「それは300万超えますよぉ〜」とか(^^;

ん?なんか話が波状している・・・・結局どっちやねん!てか?おしゃべり好きの孤独なライダーか?
俺は?(苦笑)

そうねぇ・・・・たぶん人と話す事が「大事な時」と「そうでない時」がはっきりわかれて来たんだ と思う。それは日本縦断中のとある事がきっかけだったかも知れない。


ま、そんなこんなで日本縦断を続けるFerrari。
寝食を共にした人にも決して(聞かれるまでは)名前を証(あか)さず、聞かず、語らず、走っていた。
そこには「自由」があった。求めていた物があったと思った。

が、北海道を無事周り、小樽からフェリーに乗って舞鶴で降りる時、3日間いっしょに走った(ま、
これはルートが一緒だったのでたまたまだが)2人組のライダーと別れる時。私は涙が出るほど後悔 した。(今でも後悔している)
彼らにも多くを語らず、聞かず、できれば一人がいいと言うスタンスでいた。
彼らはそんな私を「そんな性格な人なんだ」と思っていたと思う。
しかし別れ際、1人がスッと手をさしのべて握手を求めてきてこう言った。

「わてらはすぐそこやけど、九州まで頑張ってや!」と、満面の笑みを浮かべて。

その大阪弁の一言が身に染みた。

自分の「1人がいい」という考えのあさはかさを痛感した。もっと語るべきだった。。。。
私は深く後悔しながら「・・・はい(^^)」としっかり握手を返すことしか出来なかった。


語る時は語ろう。生きやすい生き方を選んではだめだ。生きたい生き方はそれとは違う。


あれ?なんかいい話にまとまってしまった(^^;

いやぁー・・・別にいい人ぶってる訳ではないし、そんなデキた人間じゃないっすよ、Ferrariは(^^;
単身赴任でリストラに怯える子供も作らない勉強嫌いで面倒くさがり屋な人間です。
仲間内ではクチ悪い事で有名だし、 やっぱ今でも人と会うのはウザイなぁーとか思う時あるし、 話たくねーって思う時もあるし。
「友人」と思ってるのは2人しかいねーし、(そのうちの1人とはもう5年ぐらい会ってねーし) まぁ・・・・12月で40になるのでそうそうキラキラ輝くのも限界か(^^;

ただ、あの時の2人組のライダー。彼らにはもう1度会って本当の私を知ってもらいたいと思ってる。

彼らの手がかりは「タイムボカン」
この話はいづれ二輪魂で紹介しようと思う。

では(^^)/(2話連続で書いたので構成が悪く読みにくかった事をお詫びします。疲れた(^^;)

/===95'M900BlackFerrariDESUMO DUE2001.09.0625000km& LEGACY B4(BE5C) 1200km===/

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