二輪魂

遙かなる高みを目指し、もがき苦しみながら
Monsterを走らせ続ける男の挽歌

第三十一輪 決断

□コメント

ってことで昔のようなペース(週2本×3ヶ月)なんてのは無理ですが書ける時に書いて
行こうとパソコンに向かいました。

ニたま開設しましたが二輪魂の第一原稿はココにアップします。つまり二輪魂の最新号が
読めるのはMM-BBSです(^^)

ニたまの二輪魂は単行本感覚でお楽しみください。
では、今後ともよろしくm( )m

あ、初めて読む人もいるだろうけど辛口、語り口調は私のスタンスなのでご注意のほど(^^;
では。


□本文

天気のよい3月11日土曜日。
九州MMチームは阿蘇へツーリング。さぞ気持ちよいことだろうなどと思いつつ私は昼頃車検
のためにsteveへ向かった。なぜ昼ごろかと言うと午前中はFerrari号を洗車していたのだ。
こんな気持ち皆さんにはあるだろうか?

「車検に出すときは単車を綺麗にしておきたい」

って気持ち。それはやっぱ汚れてるとショップから「大切に乗ってないな」なんて思われるの
が恥ずかしいんだな。車の車検でも車検前は「綺麗にしておかないと」なんて思う小心者です。

ま、そんなことは今回の話には関係ない(ないんかい(^^;)

steve着。カウンターでごろごろしていると山下社長がお目見え。そして「どこまでやりまし
ょうか?」と意を決したような、いや、ある意味覚悟したような雰囲気で声をかけてきた。

そう、1週間ほど前にFerrari号のカスタム計画をmailで送っていたのだ。
詳細は(http://homepage2.nifty.com/dershu/photo03.htm)参照。
FRPシングルシートに関しては以前未完成のニたまで紹介したことがありそれを見た読者も多い
ことだろう。その時の画像にマフラー1本化をイメージした完成予想図を1時間ぐらいかけて書
き足したものだ。

更にその1週間前にも山下社長に口頭で説明していた。(足掛け2ヶ月にはなるが。。)
社長は「出来ないことはない」と言いつつ「困難」の顔色は隠し切れない。
しかしシート真中1本出しはsteveでも昔計画していたらしい。が、リアタイヤとのクリアラン
ス(スキマ)がネックで断念したとのこと。
その話を聞いて私は逆に燃えた。ノーマルフレームでは無理でも916のアルミシートレールを組
めばいけるのではないか?steveの断念した中央1本出しを俺が実現してやろう!
そんな気持だった。

そこでいよいよその決断の日が今この時に迫ったわけだ。
   ・

   ・

   ・

しかし30分後。いや20分ぐらいだっただろうか?Ferrari号のシングルシート+中央1本
出しは見事に砕け散り・・・・いや、寸前のところで「自分に何が大切か?」を思い出し闇へ
と葬られた。

理由は2つ。

 

(理由1つ目)
単純にカスタム費用の話である。詳しくは書かないが完成予想図のまんまを実現する費用は約
60万。以前話したが「カスタムするための貯金」を使えば「払える金額」である。Ferrari
個人の貯金は100万ある。嫁さんにも口出せない単身赴任中に貯めた自由な金だ。
年間20万円を限度にカスタムを進めてる私であるが今回のカスタム計画は自分の中に思うと
ころがあり、「50万」を設定していた。(「思うところ」については別の機会に話そう。な
ぜ年間20万を50万にしたかと言う話だ)

しかし約60万。この10万オーバーが自分の中で大きなサイレンのような警告を発した。
50も60も同じじゃないか?夢のカスタムが+10万で実現できれば良いじゃないか?
そんな声も聞こえる。しかし逆に「俺が二輪に望むことはこれでいいのだろうか?」と我に返
った瞬間でもあった。

(理由2つ目)
60万円かけて俺は(バイクに)何を望んでいるんだ?その思いが急速に湧きあがる。

ドカマガからの取材か?
信号待ちの時に浴びる視線か?
MonsterMeetingで自慢することか?

そう・・・今回のカスタムはポジション改善以外のメリットはほとんどない。「人とは違う見た
目重視のはったりカスタム」1本化で軽量化にはなるだろうがそんなところ軽くするならホイー
ルを変えた方が全然メリットはある。しかも「1本出し」の前の案は「水平4本出し」だったの
んだぜ。(苦笑。でもマジ。V-MAXのカーカー小径4本だしを組む予定だった。水平で。)
「追随できないMonster」「世界で1つのMonster」「超越したアイデアのMonster」そんなMon
sterを目指していた自分に+10万がトリガーとなって頭が冷えた。

1本出しの話やシートレールの話をしているうちに俺はつぶやいた。
「もっと普通のカスタムにしましょうか・・・」と。
「オーリンズFサスでも?」と社長。
「いや。。。。違う。。。。。それはまだ先の楽しみ・・・cityの・・・・cityのリアトランク付きますか?」
「cityの?。。あぁ、付くよ、ノーマルステップじゃないからちょっとステー足さないといけないけど」
「あ、そうですか。。。いや、ほら、国道魂も始めちゃったじゃないですか」
「うんうん」(←見てるらしい(^^;)
「だから。。。やっぱ俺は・・・・ツーリング馬鹿系で進む方が性に合ってるような気がする。。。」


それからの話は早かった。

・cityのバック+専用ステー加工
・ブレンボのブレーキマスター(ミレの感覚が忘れられないし非常に価値あるカスタム)
・ベルトプーリーをアルミに交換(今の奴が錆びてきてたから)
・シム調整
・バッテリー交換
・アースイングシステム
・窒素充填(2回目)
・OILとフィルター
・通常車検
ま、こんなメニューで30万コース。その内カスタム分は約20万。

50万の予算が20万で終わる。そしてその残り30万とcityのバックがあれば!あれば!
どこへでも行けるぜ!
四国でも!FISCOでも!そして北海道でも!思う存分国道を走ることが出来る!!国道魂さ!

俺はバイクの「何」が好きだったのか?
俺は「なぜ」バイクが好きになったのか?
俺はこれから「どのように」バイクと付き合っていくのか?

そして私は決断したのだ、マフラーを1本にすることよりもセパハンの癖にリアバック付け
てる一種異様なMonsterに乗ることを。。。これもある意味世界で珍しいMonsterか?
ドカマガからの取材は来ないだろうけどね(笑)

話がまとまってsteveの外に出て駐輪場に置いてある我がFerrari号をゆっくりと見つめた。
暖かい日差しの中でその黒々としたバイクはなぜかほっとしているようだった。
尻を切り落とされ、別の骨を溶接され、マフラーを無理矢理捻じ曲げられ。
そんな痛い思いをしなくて済んだんだ。。。そんな安堵な気持が見えたような気がする。

「二輪魂第6話:さらばCX」では「愛馬未だ語らず」と書いた。
しかし今日この日。Ferrari号と少し心が通じたように感じた。
私の心はとても晴れていた。

/===95'M900BlackFerrariDESUMO DUE 2002.03.11 27000km & LEGACY B4(BE5C) 3000km ===/

ついに?・・・・ついに第2部スタートか?