第三十二輪 阿蘇とSPA直入
□コメント
でへへ。思いっきり手抜き魂です(笑)
なんたって過去の発言に冠付けただけです(そんなんアリかよ!)(アリです)
ま、これは第一部完のあとに書いた奴でさ、冠付けても良かったんだけど終わっ
てるから冠なしでアップしたの。(内容は冠にふさわしいと思ってる)
で、2001年11月26日の原稿です。
なぜ今更これをアップする気になったかという新人のCosさんがBBSで「海外ツ
ーリング(第14話10万kmの先)」の話が面白かったとの発言があり、なら
ばこれも。と思いました。
読んでない人がいたら楽しめる1本と思います。覚えてる人は。。。手抜きでごめん(^^;
(少し添削してます)
(長文なので2分割でお送りいたします)
□本文
11月25日。steve常連の忘年会がSPA直入(ショートサーキット)で開催される
ことになった、前日からの1泊泊まり温泉付きサーキット走行会。
今回で2回目となる忘年会。前回は都合で参加できなかったが今年は参加。
私は一人自走で阿蘇経由で現地まで行くことにした。
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あー、太ももが痛い、上腕筋が痛い、肩が痛いのFerrariです。(11/26)
ではツーレポの始まり始まり↓
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11月24日(土曜) 快晴 日中は気温18℃まであがるらしい。
目覚ましは8時に鳴ったが確信犯的に9時まで起きずに10時過ぎに出発。が、Ferrari号の機嫌
が著しくよくない。今にも止まりそうなセルを祈るようにしてエンジンがかかったものの、アクセ
ルをオフするとそのままストップ。いつもの場所で暖気運転を10分しても同じ調子。
「おいおい、阿蘇行こうぜ、阿蘇!」とけしかけるがご機嫌は悪いまま。くそー、と思いつつちょ
っとヤキをいれて2、3回8千ぐらいまで回してやり寝ぼけたLツインに渇(カツ)!
ま、油温あがれば大丈夫だろうとさっさとスタート。案の定20分も走ればLツインはお目覚め。
俺と同じで寝起きは不得意だにゃ〜なんて思いつつ飯塚を抜けて小石原焼きの窯元街道のうどん屋
の誘惑を振り切り颯爽(さっそう)と日田→小国へ。130kmほど走っただろうか、阿蘇の色と空
気と堪能しているとついつい57号線まで出てしまった、昼食はセブンイレブンの駐車場で外輪山
(カルデラ火山の外側)の山々を見ながらおにぎり弁当と生茶でピクニック気分だ。
ライダーにとってどんな日が最高のツーリング日よりかと判断する基準を知ってるかい?
それは「缶コーヒーを買うときにホットを買うかアイスを買うか非常に悩む日」なんだ。
木陰でホットか、日なたでアイスか?う〜ん!この微妙な季節、気候、気温こそライダーにとって
最高の日であり、まさしく今日がそれ!(^^)
一人で昼食を取っているとGSF1200?のライダーがやってきた。彼も弁当を買って食べようとして
いるのだがFerrari号におそるおそる近づいて来た。私は彼の服装を見て声をかけようとも思わな
かったが、ペコリととりあえず挨拶をする。が反応なし。(おいおい、ライダーじゃないのかい(^^;)
そんな印象もあって無視していたらなんと彼は私の2m横に座って弁当を食べだした。
(広い駐車場でなんで俺の近くに座るねん・・てめぇのバイクはあっちだろうが。。)しかも話し
掛けてくる素振りもない。それが返って気になってしまう。
(話かけて欲しいのかな?)なんて思うとつい「地元のかたですか?」を口を開いてしまった。
「いえ、大分市からです」と彼は答えたがそれっきり無言。
(-- メ
(なんじゃいそりゃ、せっかく声かけたんに「このバイク何ですか?」と聞いてくるのが話の流れ
だろーが(笑)と思いつつもう私もマジ知らんぷりを決めた。話もできないライダーに気を使うな
んてそれほど優しくはありませんって。
でも一服してるとやっと彼は口を開いた。「このバイク何ですか?」と。(遅いって!)
まぁ、でもFerrari号のことを聞かれたとあれば答えてあげるというのが親バカFerrari(^^)
先ほどまでの非礼を許してあげよう、と思ってなんやらかんやら話したわけだ。
大分市から来たとあって道路の混雑状況などの情報を入手し乾式クラッチの音でビビらせながら
寒そうな格好をしている彼を残してその場を去った。
一宮からやまなみハイウェウに戻り、一路「長湯温泉」を目指す。距離にして100kmもない。
しかしさすが九州ライダーの聖地、やまなみハイウェイ。10年前?に無料化されたこの道路は
阿蘇の牧草地帯に描かれた1本のリボン。地上に描かれた優雅にたなびくグランドライン。
北海道と違って丘稜の緩やかなアップダウンと爽やかな連続コーナー。一丘越えるたびにすすき
の銀色の穂が一面に広がり、それが遠く遠くの山の稜線まで続いていく。
福岡に生まれ40年になるので何度もこの光景は見たはずだがここを走るといつも「地球」と
言うか「惑星」を感じてしまう。
太陽があり、水があり、生命が誕生し、文明が生まれ、ガソリンエンジンを作り出し、何千人と
いう人がこの道路を作り、イタリアのタリオーニさんって人が作った二輪にまたがりここを走っ
ている俺。神が創りたもうたこの自然と人間が作った道、そしてイタリア人が作った二輪に日本
人の俺。地球の歴史上の一瞬の接点、融合。イタリア語なんて1つもわからないけど故タリオー
ニさんに言いたい。。(タリーオーニさんは10月ごろ?に死去した。デスモの考案者)
「あなたが作ったバイクで一人の日本人ライダーが幸せを感じてます。あなたにもこの風景を見
てもらいたかった」と。
この時代、この世紀、この地球、ドカが存在し「たまたま」この時代に生まれた俺の幸運。
(未発表の二輪魂「この星に生まれて」の内容はこんなカンジになる予定だった)
木村弓(千と千尋)の曲を思わずくちずさむ。
「生きている〜♪不思議〜、死んでいく〜♪不思議〜、花も街もみーんな同じ〜♪」
そこしか知らないからそこだけ繰り返し歌ってしまうのだがテルミの伴奏と阿蘇の山々がかもし
出す演出効果にはに良く似合う歌だと思った。
さて、そんなライダーズハイに浸りながら長湯温泉到着。15:30。集合時間は18時。
ちょっと早いなぁ・・と思いつつ走っていると道路左側に「いのししラーメン」って看板を見つけ
た。「うっそー!食いたくねぇー!」などと恐怖しながら国民宿舎の場所がわからないので観光案
内所に立ち寄り無料の地図を物色。「げ!いのししラーメンの正面じゃん!」ってわけで1kmほ
ど戻る。変な看板立てるから見落としたじゃねぇか!(笑)
してたどり着くと赤あしS4さんがいた。彼は3時に到着して1番のり。私は2番。
赤あしさんはレンタカーのトランポにS4を積んでくると言う気合の入れよう。
15時にsteveに電話したらまだ社長、メカ、営業の御三家は出発もしてねぇんだって(^^;
1時間ほどウダウダとひなたぼっこをしているとトラとMonster到着。17時になって誰もこない
のでさっさとチェックインすることになった。
予約人数22人。部屋数7部屋。ツーリング宿としては申し分ない和室。
宴会を18時30分に延期してもらいさっそく温泉へ。
嘘かほんとかここは日本一の炭酸水温泉らしい。しかしなんか「ぬるい」の。張り紙がしてあって
「最近湯温が低くなってます」だって。少々不満はあるもののひさ〜しぶりの温泉でGOOD。
18時30分。2階の大広間で御三家を待たずに宴会スタート!食い物いっぱい(^^)v
19人の内、顔を知ってるのは7,8人。でも別に人見知りするタチでもないし、林道Monsterさ
ん(Monsterで林道を走ることを生きがいにしている濃いツーリスト。steveの常連)と赤足さん
で固まって座っててドカ談議。20分ほど遅れて社長とメカニック登場。再度乾杯。
それからさらに20分ほど送れて宴会部長○柳さん登場。
場も盛り上がり、酒も入り、恒例大抽選会の始まり。
景品はドカの2002年カレンダー6〜7個、ドカのTシャツ3枚、インナーグローブ3つ、
タンクバック兼ウエストバック1、 そして目玉はパッド入り真っ赤なライディングジャケット2、
と、真っ赤なナイロンジャケット1、はずれは粗品(^^;
まず忘年会申し込み順のゼッケンカードを渡される。私はラッキー7。
ダンボールに社長が手を入れ番号札を取り出す。番号が読み上げられる度に歓声やため息で盛り上
がるなか、デジカメで写真を撮るのにあきた私はなんか食ってたところいきなり7番!って呼ばれ
てうっそー!の赤ジャケットゲット!そのあとに赤足さんもゲット!林道Monsterもタンクバック
ゲットと言う快挙を成し遂げたのでした。(HomePage参照)
steveのイベントには何回も出席しているが目玉景品に当たったのは初めて!まさしくラッキー7!
宴会は22時まで続いた。それからもう一度温泉に入ってある部屋ではAM2時ごろまで飲んでいた
らしい。私は24時ごろまで川の字で布団に入ってる林道Monsterと話していた。
脅威!なんと林道Monsterさんは来年エベレストへ誘われてるとのこと。
彼が「あちら側」に近い人物とはsteveで何度も会っていたから薄々は気づいていた。彼の携帯には
「今アフリカの○○密林で足止めくらってる」などとパッカーからのmailが来るらしい。
(パッカー:バックパッカーの略。バックパック1つで旅するツーリスト。密林からどうやって
mailが来るのかはツッコまないように。なんか方法があるんだろうね)
私「は?あれって1千万2千万じゃきかないでしょ?シェルパ(運搬屋)雇ったり?」
林道「うん、一人頭500万。で、不足分は協賛から出してもらう予定」
私「協賛って、たかが他人の趣味に金払ってくれるとこなんてあるの?」
林道「うーん・・・でもあんまり行きたくないのよ、ちょっとやばそうな気配あるし、未到峰に行
くと言ってるだよねぇー」(※未到峰:今まで誰も登ったことのない山、またはルート)
私「未到峰!かはー、マジ?んじゃスポンサーもつくかも知れないけどねぇ、会社は?」
林道「休職願いだす、2ヶ月ぐらい」
私「あー、いいねぇ、そっちは。。。。サラリーマンでそんなことしたら帰る場所ないよ(^^;」
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10万kmの先、「あちら側」に行ったXL250のライダーとの思い出が重なる。(二輪魂14輪参照)
そして気づいた。俺の質問は資金と帰ってきた後の保証ばかりだ。
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15年前となんら変わっていねぇ自分に気づく。
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そう、きっと俺はこれからもそうなんだ。たぶん海外旅行にも行かずに朽ち果てる。
「1歩」を踏み出せない、言い訳ばかりする野郎なんだなと電気が消えた暗い部屋の天井を見なが
ら思った。でも15年前と違うことがある。
あの時は「行きたい」と思った。でも今は「今がいい、これがいい」と思ってる。
「これ『で』いい」ではない。「これ『が』いい」んだ。「今『が』いい」んだ。
歳のせいかも知れないが夢は変わってもいいだろう?と思った。
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朝6時30分起床。赤足さんの寝相といびきの話は本人の栄誉にために割愛しよう(笑)
25日サーキット編へ続く。。。。
steve忘年会:サーキット編
8時40分に国民宿舎を出てSPA直入へは10分程度。心配された天気はこれ以上にないほどの
神様からのプレゼント。
私と林道さんとMonsterとトラの4台で走る。そう、自走組はたった4台、その他10台近くは
すべてトランポ組という質?の高さ。
ま、サーキット走行をメインとしている方々も多く、一度も公道を走ったことのないMonsterや
996、保安部品はもとよりバッテリーも積んで無く、タイヤウォーマーさえも装備してるの兵
(つわもの)達。公道組の私や林道さんは少々「おじけずく」感はあるものの、それは杞憂(き
ゆう→無駄な心配)。
サーキットでそれなりに速い人は「それなり」どころか公道ライダーとの次元があきらかに違う。
実際、10時からの60分フリー走行が開始され、三々五々に勝手にサーキットへ流れ込むわけ
だが、このようなフリー走行での注意点は「ヘタな奴はウマイ奴に一切気を使わなくて良い」と
いうことだ。(少々誇張してるけど(^^;)つまりウマイ人はヘタのインからでもアウトからでも
スパスパ抜いてくれるので素人が逆に気を使ってると危ないのよ。
だから素人は全力で自分の思ったとおりに走ってればいいし、うまい人は素人を威圧したりぎり
ぎりの追い越しなんてしやしません。(って言うか気づいた時には抜かれたあとだし、既に5m
も10mも先に行ってしまわれます(^^;バトルのバの字の展開もありません(^^;)
それにこの忘年会走行会がレースでもなんでもなく、ただの走行会であり彼らにとっては練習で
もない。そして「steveの常連仲間」と言う貸切だからこそ安心感もあるというもの。
約60分間、走ったねー、走った走った。人間がこれほど集中する時間があるだろうか?
ハツカネズミが水車のような樽の中をカラカラと元気よく走っているのと見ると「何が面白いの
?」と言ってしまいそうだが、なんとなくその気持ちがわかった気がする(^^;
ここでSPA直入について少し紹介しておこう
まずコース図はhttp://www.grove.gr.jp/spa/img/spa_map.gif
コース全長 1、429m コース幅員 10〜11m 高低差 21.2m
見ての通りのショートコースで1周50秒だとトップクラス。
(ちなみにFISCO二輪コースは4.416km(1999〜)、オートポリスは全長4,674m)
まぁ国道2車線分の幅しかないし、そんな中を996からスクーターまで15台ぐらいが周回す
るわけだから誰が先頭かもわかりゃしない(^^;
Ferrari号だと3速固定、直線でも4速で140kmだせば十分(最終コーナーでうまく立ち上
がれば頑張って150までいけたが1コーナーが怖い(^^;)。赤足さんは3速で180まで出し
たとのこと、おーさすがS4ってカンジ。
しかしそんな私の横を社長のF4やら996がズババーン!っと一気に駆け抜ける(@◇@!
そんな中、最初の5周ぐらいはおっかなびっくりだった私も段段と寝かせる楽しみやS字の切り
替えしを堪能、40分を過ぎたころにはヘアピンでステップ擦りはじめたり、上半身が縁石から
イン側に乗り出すほどのアグレッシブな攻めをしたり(でも絶対速度は遅い(^^;)して、もう気
持ちいいことこの上なし。
ちゃんとMH900e、748、Monsterを何回かは抜くこともできたしネ。
なんせ各コーナーで80km前後、八丁峠の路面がもしこんなに良い路面だったとしたらこんな
もんだ。もともとこんなタイトなコーナーの方が好きなタチである。(高速コーナーが怖いだけ
だっちゅーの(^^;)そんな体質?であるがゆえにオートポリスよりもFISCOよりも俄然面白くて
しょうがないし、おまけにスピードがスピードだから全然怖くない(^^)
50分も走ると腋の下から汗が滲んできた。しかも調子に乗り出したのでヤバイと思ってピット
イン。ふぅ〜、走った走った。その距離約60km程度。FISCO15周分?ちょうどいいかんじ。
でも公道の60kmとは疲労度も疲労の部分も違う。まさしく「スポーツ」の満足感。
9月に交換したタイヤのヒゲが恥ずかしかったがもう1本もヒゲの跡形もない(^^)v
休憩60分はぽかぽか陽気のなかダラダラと時間を過ごした。
で、第2ヒートが12時からスタート、私は30分ちょいで止めました。午前中よりペースが
あがってきたので自分自身の危険信号を感じたのと「もういい、十分だ、」の満足感から。
13時になり皆さん後片付けモード。自走組はすることないのでボーっとしてる(^^;
トランポ組みを見て「うらやましい」と言う感想はあまり涌かない。むしろせっかくの日に車
で移動なんてもったいないなぁ、なんて思う。
が、二輪の、いやスポーツバイクの真の楽しみ方、正しい遊び方は彼らトランポ組みの人達と
思った。悔しいが正直な感想だ。
※
昨夜の宴会で996の人と話した。彼は私よりも古いsteveの常連さんでサーキットを走るため
だけに996を買った人。当然速い。
彼曰く「公道は怖い、高速走ってても怖い、もし今この車が曲がって来たらどうしよう?と考え
たら神経がまいってしまうよ」
また、こうも言った。
「Monsterはいろんな方向があっていいね、いっぱい楽しめるもんね(^^)」
昔から顔は知っていたのだが本人が「俺の第一印象の悪さは日本一」と言うだけあって少々怖い(^^;
が、その彼が「公道は怖い」「Monsterはいいね」などということに少々驚いた私は「○○さん
がそんなに寛容な方とは思ってませんでした(^^)」なんて言ってお互い笑った。
公道を走らない人にも二輪魂があると思った。いや彼らの方が持ってるかも知れない。
車検や任意保険からも開放されている彼ら。サーキットのみで二輪を楽しむその潔さ。半端じゃない。
バイクの性能はもとより、人間の本能と自由をめいっぱい引き出しているのは彼らの方だ。
実にカッコイイ。素直にそう思った。
※
13時30分、自走組みは散開。
私はピット裏のロードをゆっくりと走って「おさきに」と頭を何度もペコペコしながら徐行する。
すると顔しか知らない人たちがニコニコと笑顔で手を振ってくれる。
勝手に思ったことだが彼らは彼らで自走組みの根性を立派に思ってくれてるような気がした。
そしてなにより同じサーキットを楽しんだ仲間。
二輪をこよなく愛する(たぶん私よりも二輪が好きな)二輪バカばっかりの集まりだ。
通じ合えないはずが無い。
steve忘年会。今年で2回目。去年は親父の病状が悪く参加できなかった。
来年も再来年もずっとずっと参加したい。
あの人たちと走り、語れるなら。
[EOF]