二輪魂

遙かなる高みを目指し、もがき苦しみながら
Monsterを走らせ続ける男の挽歌

第三十四輪 得るもの失うもの

□コメント
 深夜1時過ぎ。寝る前に歯を磨きながらなぜかふとこのテーマがひらめいた。
 寝床につきながらまどろみの中で構成を考える。
 そしてこのテーマがかなりの難題であることに気づいてあきらめて寝た。難題というのは結末(
 結論)をどう書くか?どんな方向性にするかがすぐ浮かばないテーマである。実際今、この書き
 出しを書いてる最中も全く自信が無い。

 「で?何が言いたいの?」なんて話になるかも。 さて、どうなることやら・・・・


□本文

「得るもの失うもの」とは「得る者失う者」ではなく「得る物失う物」である。もったいぶらず
 に言いましょう。

 『あなたはバイクから何かを得ることはあっても、それと同時になにかを失ってないですか?』
 である。

 どう?なんかドキッとするようなテーマと思いませんか?テーマだけはかっこいい(笑)

 私たちバイク好きはバイクが好きだからこそ、乗って、イジって、ここでこうやって発言したり
 ROMをしている。自分の中では「バイク=正解」「バイク=正しい選択」「バイク=よいもの
 (心技体にとって)」などともうそれはあたりまえの「常識」のように思ってるし、極端に言え
 ば「バイクの魅力をわからない奴はかわいそう」などと頭の悪そうな考えを持ってるかも知れな
 い。(何度も言ってるが、人は皆それぞれなんだ。自分の趣味趣向が全人類に「正解」などとは
 思うな)

 簡単な質問をしてみよう。
 「あなたはバイクに乗ってなかったら何をしてますか?」である。

 「芸能人になってなかったら何をしてますか?」なんて質問に似ているね。もっと単純な質問に
 変えれば「この世に二輪が存在していなかったら、認められてなかったら」としてもいい。実際、
 バイクが無い国だってあるだろう?そんな国に引っ越したら?と思えばいい。
 で、この質問に対して5秒で「そうねぇ・・・俺は・・」と答えれる人と5分、10分考えても
 「そんなんわかんないや」としか答えることができない人もいると思う。

 私は意外と早く答えられるだろう。それは単純に多趣味、多興味人間だからだ。
 TVゲーム、楽器、音楽、映画、プラモ、ラジコン、囲碁、漫画、アニメ、物書き、ラーメン、
 麻雀、ここらまではデフォ。ペーパークラフトやビリヤードや絵を書く、なんかもいいね。レー
 ス編みとかキルティングもやらせたらうまいと思う(笑)

 さて、「バイクに乗ってるから失ったもの。」の意味が朧(おぼろ)げにわかってきたのではな
 いだろうか?

 単純にバイクに使った「時間」や「金」と考えれば定量的に量(はか)れる。つまり「今まで何
 時間といくら使ったか?」であるがバイク好きはそれを「失ったもの」とは考えない。あたりま
 えだ。誰に強制されたわけでもなく(バイクで飯食ってる人は別でしょうけど。今回は「素人」
 対象の話)、自らがそれを望み、かつ、もっとバイクに金と時間をかけたいぐらいだ。と思って
 るに違いない

 しかし、「人の可能性」を私は問いているのです。
 可能性と言っても今更スペースシャトルのパイロットになれるわけでもプロ野球選手になれるわ
 けでもない。もっと身近に「趣味」として「バイクを選んで楽しむ」以外に打ち込めるものがあ
 ったのでは?(あるいわ「あるのでは?」)程度の「可能性」である。
 「今バイクが好きなんだからいいじゃん!」「面白いからいいじゃん!」と思う人も多々いるで
 しょう。でもその単純さは安易ではないか?(俺の場合、安易ではなかったか?)と思う。それ
 は歳のせいかもしれないけど。(苦笑)

 たとえば私の場合、
 TVゲーム好き → ゲームクリエーター
 楽器 → バンド活動&ライヴ
 映画 → 自主映画作成
 ラジコン → 全国大会出場
 囲碁 → 段取り
 などの長いスパンで見れば「行けるところまで行ける」選択肢もありえたかも知れない。どれも
 「大好き」だし。もしかしたら「バイクに乗ってる暇なんてない。クランクアップに間に合わん
 !」パワフルに映画の台本を書いていたかも知れない。
 
 けれど バイク → 「    」 の「 」の中って何なのだろうか? 
 そりゃーサーキットでレースしてるならタイムやトロフィーゲットなどと目標は立てやすい。し
 かし公道ライダーやツーリスト(しかも国内)の目標は無いに等しい。単なる「楽しいひと時」
 だけであって一過性の快楽でしかない。(そんな思いもあって「国道魂」が存在するわけなのだ
 が、あれにしたってガキがキャラクターカード集めるのと50歩100歩の違いしかない。自虐
 的な言い方だが。)

 それでもバイクを選んで(選んでしまって)ここまで(ドカに乗るまで)来た理由。

 わざわざドカに乗るぐらいのライダーなら「バイクはねぇ・・」と講釈の1つや2つは話せるだ
 ろう。でも実はバイクを趣味として選んだ理由は実はかなり貧弱な理由じゃないかと思う。それ
 はバンド活動や映画製作などは個人で成し遂げられる趣味ではない(やろうと思えばできるけど、
 細かいことはつっこむな)。ラジコンだって競い合う仲間と練習する場所が不可欠。

 しかしバイクは 「ある意味だれでも乗れる」「非力でも乗れる」「専用のテクなんて無くても
 それなりに乗れる」「簡単に買える」「簡単に乗れる割にはすごく気持ちいい」「たった1人で
 も楽しめる」「面白い」「速い」「手軽」「一人で北海道まで行ける」「←それがものすごい価
 値のある事と思ってしまう」

 そんな非常に取り組み安い安易な乗り物(趣味)なので自分の中で存在価値がどんどん大きくな
 る。結果、他のものに目を向ける時間もなくなりずるずるとバイクの世界に入り込み、のめりこ
 む。そして「これが1番だ」と思い込む。そこが安易だ。

 「のめりこんだ人間は誰もがそれを1番と思ってるのだから」

 俺が囲碁にのめり込んだら「碁盤は宇宙だ」「囲碁ほど人間性が出る遊びは無い」と言ってるだ
 ろう。そしてきっと全国の碁会所制覇のHomePageでも作ったかも知れない。
 「碁会所魂」ってか?(笑)

 得る物失う物 の意味がわかっていただけただろうか?別にバイク馬鹿が悪いとは言ってない。
 むしろ対象がなんであれ、「○○馬鹿」になれるってことは凄くよいことと思ってる。でも、で
 ももしかしたらバイクよりもっと「馬鹿」になるモノがあったのかも知れないのでは?と思って
 みるのも一考ではないだろうか?

 誰しも「はじめて二輪に乗った時」がある、そしてドカに乗るまで、いわゆる「来るところまで
 来てしまった」私たちが、もし「あの時二輪に出会わなかったら」と考えると今は何に熱中して
 いるんでしょうね。雨の日にコーヒーでも飲みながらそんなことを考えるてみてはどうでしょう。
 
 俺?俺はコーヒーそのものをsteveのカウンターで飲んでるから考える余地ない(笑)
 しかし。
 新幹線の中でゲームボーイで囲碁をし、雨の日はデンドロビウムにペーパーをかけ、土曜の夜は
 PS2で経験値を稼ぎ、昼休みに会社の同僚とラジコンをし・・・

 そして今。こうして出張中のホテルで二輪魂を書いている。

/=== 95'M900BlackFerrariDESUMO DUE 2002.03.28 27000km & LEGACY B4(BE5C) 4000km ===/