第三十五輪 ねがい地蔵解答編
□コメント
【解答】
最初に断っておくがこの解答が正解かどうかはわからない。俺のカンでしかない。
でもP子が「それ」で持ち上げられたのだから俺は今でも「正解」と思ってる。
ヒントで「物理ではない」と言った。
これは「ってことは心理的なものってこと」と言いたかった。そして「答えは見えている」とのヒントは
「あがらない?そう?それは願いに対する『思い』が弱いからじゃない?」
の1行を指している。
□本文
説明しよう。(長いぞ!)
想像してみよう。目の前にヘルメットが入るくらいの段ボール箱がある。
中に何が入っているかはわからないが「重い」と聞いている。
そしてその箱を運ぶ仕事を与えられたとしよう。
人間、何かを持ち上がるときに、そう、たとえば背筋力が100kgとしよう。
その人が持ち上げれるMAXの力は100kgまで。
で、そんな人が「重い」としか聞いてない箱を持ち上がるときに、段ボールを掴んでいき
なり「どりゃぁー!MAX100kgだぁ!」の力でそれを持ち上げようとはしないだろう?
もしかしたら「軽い」かも知れない。非常に危険だ。
多くの人間が「まず重さを体感的に感じ取れる力」つまり「最初は20kg程度の力で『様
子見』をする」のではないだろうか?経験的に。
これは憶測ではなく、人間の防衛本能だと思う。
人間工学とかなんか知らないが「物を持ち上げるときにいきなり限界の力をだしてしまう
と軽かったときの反動でこけたり腰の骨がギクっとなったりすることを避けるためにまず
は探りを入れる」のが普通じゃないだろうか?
10の力で持ち上がらなかったら15の力で、15でダメなら20の力で。と。
で、地蔵の話。
普段、ヘルメットよりやや大きい石の塊などを持った経験はほとんどの人間はもってないは
ずだ。地蔵がボーリングのボールならだいたい重さの察しはつく。しかし「想像がつかない
物体を持ち上げるときは先ほど言ったように様子を見ながら力を加えるものなのだ」と思う。
だからはじめて地蔵を持ったときは当然「重い」のだ。力を加減しているから。
そしていざ重いとわかっても持ち上げてる最中で力をもっと込めるように筋肉に命令をだし
ても遅いのだと思う。しかも「地蔵を落としたら?」との不安もあるので空中で持ち直すこ
とにも躊躇する。そしてとにかく「重い」と「わかった」ので一旦、地蔵を戻してしまう。
しかし2回目の挑戦ではもう脳と筋肉に「どの程度重いか?」が学習されている。
だから2回目は「はじめから持ち上げれる力を込めて」持ち上げるから1回目より軽く(感
じて)持ち上がるのだ。当然3回目はもっと軽い。
私もP子も実は4、5回持ち上げた。3回目以降は楽に持ち上がった。
「重さを覚えてしまったから」
で、ヒントの
「あがらない?そう?それは願いに対する『思い』が弱いからじゃない?」
と言ったのは心の持ち様でアドレナリン?とかテンションを上げているのだ。1回目を持ち
上げれなかったP子はまだ地蔵の重さを覚えていない。ただ、「とっても重い」とは思った
はずだ。だから「もっと力を入れなさい」とストレートに言わずに「もっと思いを込めなさ
い」と言ってそれが1回目より多くの筋力を使わせるおまじないだったのだ。
(ただ、女の子の力のフルパワーでもこの地蔵が持ち上がるかどうかが不安だった)
さてここまで書いて。
「じゃぁ、最初から多めに力を入れたり重い、重いと覚悟していたら上がるのか?」と言われれば単純
にYesと言うしかない。
しかしそれはYesなんだが全くもって意味のないことである。
その理由はこれから読者が旅の途中で願い地蔵を見つけたときに、すでにこのネタバレを知ってしまっ
た上で「家族が幸せに暮らせますように」と思って地蔵が1回目でもちあがっても「ズル」なんだ。
もし、もし、本当に毎日毎日家族の幸せを強く強く、片時も忘れずに思ってる人ならその思いは相当な
ものだ。そんな人ならネタバレを知らなくても1回目に地蔵を掴んだ瞬間にテンションも高くなり、アドレ
ナリンも多く出て、強い「思い」で力をかけるから地蔵は軽々と持ち上がるような気がする。
いわゆる最初からテンパッテル精神状態で挑戦するのだから。
もしかしたら防衛本能を無視してひっくり返るぐらいの力で持ち上げるかもしれない。
地蔵の前に立ち、「さて?何を望もうか?」程度の「思い」では力も入らない。
脳の伝達依然に延髄の方が先に重さに対するさぐりモードでしか筋力を使おうとはしない。
(ひざ頭をコン!と叩くと足がピン!と動くのは脳でなく延髄反射。)
だから「願い地蔵」とはいかにその試験者がそのことを強く願ってるか?を計るものであって地蔵が願い
を叶えてくれるわけじゃない。本人のその願いに対する意思の強さ、思いの強さを計るものなのだ。(重要)
願いに対する思いが弱くて願いが叶うわけが無い。
軽く感じれば願いが叶う=軽く感じる人は願いに対する思いが強い→叶う日が近い
だから願い地蔵の迷信は実は迷信ではない。あたってるのだ。
じゃぁ1回目で持ち上がらなかったP子の願いは薄かったのか?弱かったのか?と言われればそれは
ちょっとイヤだし美談にならない。だからそこはツッコんでくれるな。
あの子の1番の願いはそれに違いなかったんだからさ。(重要)
以上、これがFerriraの分析(解答)であるが納得して頂けたであろうか?
-------------------------------------------二輪魂第35輪 これにて完結。
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