書き下ろしにつき乱文になるかもしれないが許せ。
合羽=かっぱ:ポルトガル語のcapaが語源(Canon-WORDTANKより)
2002年4月20日午後3時。明日は美祢で第5回MonsterMeetingが開催される。
今にも降りそうな空模様の中、私はREAD100でsteveへ向かった。完成間近のFerrira号を引き取
りに行く為だ。B4で行くとB4を置いて帰らないといけないし、電車で行くのも困る。それは
steveに行く途中でレインウェアを買うことができないからだ。
(Ferrira号を受け取ったらまっすぐ家に帰りたかったし)
そこで去年のsteve忘年会であたったジャケットと偽モノの革ズボンに安っぽいブーツという濡れ
てもよい軽装備でsteveに向かった。メットも2980円の緊急用の奴。新品のメットをREADのために
おろしたくはなかった。(←バカだね。良い装備持っててしないなんて)
steveまではREADだと90分ほどかかる。案の定、30分ぐらい走るとポツポツと来やがった。
「ふん!しゃーねーや」って気持ちでしょぼしょぼ濡れながら走った。READにはおっさん仕様の
風防がついてるし足を揃えて乗るから足元もそんなに濡れない。せいぜい肩が濡れる程度。
グローブもしゃばいナイロン製の安物だったから濡れても平気。そんな開き直った装備と気持ちの
せいか、なんか久しぶりの雨の中の走行が不思議に少々楽しく思えた。
バイク用品店に着いた。いろんな種類があって頭がいたい。店の女の子に「お買い得で耐水性があ
って人気の商品は?」で選んでもらった。7980円。結構な値段だなぁ・・イタイなぁ・・って思い
はしたが買わないと美祢に行けないからしょうがない。ついでにグローブカバーとブーツカバー。
合わせて4000円ぐらい。これもイタイ、でも美祢に行くためにはしょうがない。そこまでして美祢
に行かなければならのか?とも思われるかも知れないがsteve準スタッフ、Ferrira号披露、そして
他のMMFCが来て俺がいないわけにはいかんだろう?ってのが正直な感想だ。
店を出ても買ったばかりの雨装備は袋に入れたままREADのメットインスペースに収納。着ればいい
のにさ、Newメットと同じで「たかがREADごときにおニューをおろしたくない」と我が貧乏性を笑え。
結局濡れながら15分ほどでsteve着。
お、林道も来てるじゃん。あ!なんだそのオレンジMonsterは!ああ!Ferrira号ステキぃ!(^^)
ってカンジで明日のことやらお互いのMonsterを「誉め殺し」しながら林道さんと時を過ごす。
明日は雨だろうねー、の会話も当然話題にのぼる。そして合羽(かっぱ)買った話をするとなんと
林道も入れ違いで同じ店でカッパ買ったばかりだと言う。
行きたい→雨が降る→だからカッパを買う。
この自然の発想が林道と俺とで全く意見が同じだったわけでなんとなく嬉しかった。同じ価値観を
持ってるライダーっちゅーことがさ。
steveを18時ごろ出発。ドカ用のグローブとメットはsteveに置いていた。そしておニューの合羽
でフル装備。雨の市街地を走るのはイヤなので帰りは高速に乗った。
雨のフル装備で高速、こんなん久しぶりだ。昔は旅の先々でよくこんな天気の中を走った。前を走
る車の水しぶき、シールドにあたる雨、ドライバーからみれば「なんでこんな雨の日に」と思われ
るだろうが逆に「雨でも乗ってますぜ」って気持ちが気持ちイイ。
1時間ほどで帰宅、合羽を脱ぐと当然中は濡れてない。濡れたのはバイクだけだ。この時なにかが
自分の心にひっかかった。疑問のようなものを。
※
翌朝、06:40に出発。天気はしっかり雨だった。
今までこんなシチュエーションがあったかな?・・・
・出発する時に雨
・雨の中を走ってたどり着く目的地は自宅じゃない
しかし気分は「開き直り」である。
そして高速を時速80km+○○程度の巡航速度で流しなら昨夜の疑問がわかった。
今までは「人間は濡れてもいいからバイクだけは濡らしたくない」とよく言っていた俺だった。
特にドカを買ったあとは。
しかしこの目の前に広がる風景はなんだ。
高速を走る前の車の水しぶきさえ新鮮に映る。山々に降りてきた低い雲の幻想的な風景、晴れ日
より濃く、美しい山の緑、濡れた路面に反射する目の前の車の赤いテールランプ・・・・
まるで雪でも雨でも走ってた原付時代のようなウキウキした気分になったようだ。
それもこれも合羽のおかげだと思う。合羽を着ているという「余裕」から風景もよく見える。
人間は「濡れない」。それだけで雨の中がこんなに普通に楽しいとは思ってもみなかった。
「バイクを濡らしたくない」それがいかに自分の行動を狭めていたことか・・・・。
遥かなる高みを目指して。だと?せっかくつけてもらったGONさんのコピーにふさわしくない
気持ちだと思った。雨を嫌っていた自分はシャバ僧だったと思った。イタリア製のバイクに萎縮
してしまい、「走る」レベルが落ちていた自分に気づいた。
バイクで走りたい→雨が降るかもしれない→そのために合羽がある。だから、合羽がある。
晴れるにこしたことはない。けど、バイクは晴れの日だけのものじゃない。
『装備』と『気持ち』があればいつだって楽しめるものだと思った。
『合羽を着るだけでこんなにも、もっとバイクを楽しめるとは・・・』
※
美祢に着いた。
美祢に来たとある2人組。なんと出発時に降ってなかったので合羽なしで来たと言う。
信じられなかった。
日帰りツーリングでも天気が怪しければ合羽は必須である。
ま、俺も合羽を買ったばかりでこう言うのもなんだけどさ。ロンツーは当然ながら日帰りでも合羽
は必須ってノウハウは染み付いていた。だから前日にわざわざREADで雨の中を走ってまでして買い
に行ったわけだ。(晴れるかも知れなかったのに)(この気持ちが林道と同じで嬉しいわけだ)
ツーリングの時は免許書忘れても、地図忘れても、合羽だけは必須。と今でも思う。
(でも持ち歩くのが面倒だから降水確率100%でないと出かける気がおきなかった。当然、バイ
クが濡れるのもイヤって理由もあるけど)
例えば帰路で雨が降ってきたとき。夏の夕立とか。
そんなときはまだいいのよ、家に帰って全部脱いで新鮮なタオルで拭き拭きしたり風呂に入ればい
い。でも「行き」や「ツーリング中」に雨が降ってきたら最悪である。
革の装備は濡れ、手足は中まで水浸し、パンツの濡れる。非常に不快この上ない。
しかし「不快」は間接的なデメリットであり、問題はその不快さゆえ、「早く帰りたい」とか「早
く目的に着きたい」という精神状態からライディングに焦りが出ることだ。
ただえさえ悪い路面状況でかつ車も人も行動に「雨」の影響がでる。傘を持たない人は道路を横切
ろうとしたり、車の奥さんは「洗濯物が濡れる」とアクセルを踏む。
そんな状況の中でライダーもスピードを出してしまうという非常に危険な行為にはしってしまう。
ところが合羽を持っていれば「余裕」で運転できるのだ。これが合羽の隠れた機能なんだ。
(久しぶりに雨の中を走って思い出した)
合羽を持ってる人は多いだろう。でも持ってない人はこの話をきっかけに是非とも買って欲しい。
ちなみに私のリュックには「密閉したビニール袋に着替えのシャツとパンツ、そして靴下とタオル」
を入れていた。リュックがずぶぬれになっても新鮮な着替えを得ることができる。ウエストバック
内の免許証、財布もビニール袋でぐるぐる巻きにしておいた。ケータイは防水仕様だし(^^)v
ライダーたるもの、そこまで準備周到であって欲しい。ツーリングの基本だ。
※
自然が好きなら、風が好きなら、そしてバイクが好きなら。雨だって楽しめる。
22年も走ってきたのに。雨の高速を走りながらまた1つわかった気がした。
/=== 95'M900BlackFerrariDESUMO DUE 2002.04.24 27000km & LEGACY B4(BE5C) 4400km ===/
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