第四十三輪 財(ざい)
□コメント
前回の才(さい)と今回の財(ざい)はペアの二輪魂です。最初からそのつもりだった。
42輪の「才」で夢を持たせ。43話の「財」でカウンター。
最低最悪の一輪になるのか?
庶民よ!現実の!そして己の限界を知れ!わはははは(←悪人の笑い)
□本文
プロローグ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
南木佳士(なぎ けいし)
ネット検索しても出てくるこの名前を知ってる人は少ないだろう。俺も最近知った。
会社で配られる労働組合の機関紙にとある映画の紹介が載っていた。
「阿弥陀堂だより」と言う静かな映画の紹介。
先端医療に従事する腕のいい女医がストレスにより精神的病気になり、都会を離れ、売れ
ない作家の夫と共に田舎暮らしを始める。美しい日本の田園風景を背景にたんたんと生き
る夫婦の田舎暮らしが映画の大半を締めるらしい。終盤に1つだけ「見せ場」があり、そ
の田舎で生活してる子供が日本では珍しい病気であることがわかる、そしてその病気がそ
れこそ、その女医の専門分野だったのだ。女医は意を決して都会に戻りその子の手術をす
る。手術は成功し、女医はまた田舎に戻ってその村に小さな診療所を構えて生活する。
そんな高尚な日本文学的な映画。
俺はそんなもん(高尚な映画)は興味ない。だけどこの映画の紹介をしてる評論家が「自
分も悠悠自適に暮らし、いざという時にだけ自分の実力を発揮できる仕事をたまにする。
そんな生活を送ってみたい。」と書いてあってそれにはすごく共感した。
そしてその評論家がこの映画の原作者「南木佳士」について少し説明していて、私にはそ
れが一番に気になった
なんと南木佳士は現役の医者であり、かつ、作家であり、かつ「直木賞」まで受賞してい
るという。ネットで調べたらさらに驚いた。学生時代から物を書くことが好きだった南木
は「小説家では食えない」からと浪人して医学生になり、そして「物を書くのが好きだか
ら」と医者になったあとに趣味としてペンをとったという。この「阿弥陀堂めぐり」は南
木佳士の何冊目かの小説らしい。で、直木賞候補から直木賞作家となった。
なんて素晴らしい人だろう!
って言うと思うか?俺が? ケッ!
まったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘドが出そうな話だ。
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さて、「くそ二輪魂」のはじまりだ。え?なんで「くそ」かって?
ま、いいじゃない、読んでればわかる。あ、自虐的な話をして読者の憐れみを乞うわけじ
ゃないからね。ましてや「悩みを聞いてくれ」とかでも全然違う。
※
テンテンの話ではないが俺も幼少時代から結構ネガティブな子供だった。まずスポーツは
だめ、音楽もだめ、字もへた、図画工作は少々、学力は平均?かな。(平均とは大濠高校
から推薦で福岡大学に行って留年しないで卒業した。ってのが俺の平均感覚。九州人じゃ
ないとわかんねーって!(笑))
ところがバイクに出会って、「やっと、恥ずかしくないとりえが出来た」と思った。もち
ろんそう思ったのは原付で2万、400で1万走ったあとの感想だ。「とりえ」と言って
もただ野宿しながら長いツーリングをした実績を持てたのでとりあえず「自信がついた」
と言う言い方の方が正しいだろう。今でもそれなりに「バイクだけは少々うるさいぜ!」
と言える自信がある。それが二輪魂シリーズとして形になってるように思う。
しかしそんな「自信」がヘナヘナと腰砕けになるときがある。
それは「立派な人」や「お金持ちさん」を見たり聞いたり、接触したりした時だ。
え?なんで? と思うだろうがそれを今から書くから焦らずゆっくり読んでくれや。
※
まず、冒頭の「南木佳士」。この話を知って「カッコイイ!」とか「凄い」とか思う前に
「はぁ・・・・」とため息がでた。どう逆立ちしても勝てないだろ?そして金持ちを見て
も「はぁ・・・・」とテンションが下がる。金持ちにも『絶対に勝てない』と思ってしま
うからだ。私が。
「勝てない?」「何に?」と更に疑問も湧くかもしれないがとにかく「勝てない」。
簡単に言えば南木佳士の場合、「食えないから」と言って「医者になれる」脳ミソを持っ
ている点。こう書くと「それは一生懸命努力したからでは?」と愚問が返ってくるのはわ
かる。そこで俺は「俺が一生懸命勉強しても医者になれるわけないじゃん!」と言う。す
るとまた愚問が来る。「そんなのやってみないとわからないじゃないか」と。けけけ。
だから更に追加して言う「一生懸命努力する」なんて俺に出来るわけないじゃん。と。
努力が出来ない性格ってあるじゃない。何に対しても「一生懸命になれない」「努力して
るつもりだけど身を結ばない」やりたいこと(興味あること)は全部ただの「お遊び」に
すぎない。「ほんとうに医者になろうと思えば・・」と言われても医者になる気もないし。
努力?・・・・・ゲームだったら徹夜でも努力するよ(^^)。ってだからその程度の「努力」
パワーしか持ってないのよ。
だから「努力して○○になった人にはかなわない」と思うわけよ。(そりゃそうだ(^^;)
あ、「努力しないで○○になった人にもかなわない」も当然だね。(生まれつき頭脳明晰
とかスポーツ万能って奴)
○○の中は医者でも弁護士でもF1レーサーでも宇宙飛行士でも会社の社長でもなんでも
いい。「金持ち」でも。とにかく才種があろうとなかろうと「ある地位を掴んだ人」には
そんな理由で「勝てない」と思うわけだ。え?だから何に勝てないかって?簡単に言うと
その人以上の功績や実績や人生や「財」や更には「得る喜び」さえ勝てないのだよ。
出来る、出来ないの線、なれる、なれないの線が決まっているのだよ。「人間の可能性は
無限」とか言うんじゃないって(^^; それは「人類」の話であって、俺の話じゃない。
ごく限られた人が人類の代表として可能性を開いてきたにすぎない。凡人はその恩恵で生
きてるにすぎない。飛行機乗るのもTV見るのも。
南木佳士が「食えない」と思って「サラリーマン」になって直木賞受賞なら、まだなんと
か勝てないにしても「追いつける」可能性はあるし、普通に「尊敬できる人」と思うだろ
う。しかし医者になって「趣味で直木賞」だと?・・・・そりゃあんた、そーといい才種
もらってたんでしょねぇ(苦笑)・・・もちろん「努力できる才種」も。(←重要)
勝てるわけがないじゃないか・・・そんな奴に・・・・・・・・
財の話に移る。
金持ちになった(なれた)理由はいろいろある。実家が金持ち、努力して金持ち、ただの
偶然で金持ち。(宝くじ)とか。そして金持ちの「人」にもいろいろある。
ヤクザ、開業医、悪い政治家、一流の人、努力家・・・・そして「普通の人」
普通の人でも「金持ち」であるならとにかく「勝てない」ことは明白だ。
むしろ傲慢(ごうまん)な金持ちとか庶民をあざ笑ってる金持ちならまだ勝機はあるだろう。
それでもまず、とにかく「財がある人には勝てっこない」んだ。
たとえば金持ち(どの程度の金持ちを指すかどうかは定義しないけど)のバイク乗り(バ
イク好き)はその気になれば毎年々海外ツーリンにも行けるだろう。海外で見聞を広める
こともできる。
また、いろんなバイクを所有して違いも体で体感できる。「いい」「悪い」「合う」「合
わない」を記憶できる。サーキットで思う存分練習し、思う存分カスタムもでき、速い人
達とも輪を広められる。優秀なメカニックを抱えることだってできる。
たまにBMWのオフロードバイクで林道を走り、奥様連中はキャンピングカーで現地集合、
松坂牛でバーベキュー?明日の仕事は休んじゃえ。
そんな金持ちからしてみれば俺の小さいこと小さいこと。
こんなことを書くと「じゃぁ努力したら?」とか「そんなことないですよ」とか言う人も
いるでしょう。けどね、明らかに「事実」なのは、もし俺が金持ちだったとして、今の性
格がそのままだったときに「二輪魂」書いたらどうなると思う?今の何倍も感慨深いのが
書けるよ。
ツーレポでは海外を走った話ができる。見たことも食ったこともない食事の話もできる。
いろんなバイクの話も経験を話せる。サーキットで思った事やイタリアに通訳を引き連れ
てドカ社のメカニックと食事し、匠の精神を感じた話も書ける。読んでみたくないか?
そんな二輪魂を。そんな「広い世界、多くの友人、豊富な経験をもった俺が書く二輪魂」を。
でも「無理」だ。俺には「財」がないから。
B4のインプレ?みたいな二輪魂もあったけどエンツォ・フェラーリ(フェラーリの新型)
買う予定の人にとっては「ふ〜ん」で終わる。「あはは」かも知れないね。おにぎり狩り
も「ままごと」みたいなもんだろ?金持ち限定、みんなでやろう「全世界首都巡り」企画
に比べれば。(そんなサイトあるかどうか知らんが)
さて、「ひがみ」とか「ねたみ」とかネガティブな言葉を連想してしまいそうだが現実な
んだ。特に一番痛い現実は
「金持ちでもB4やおにぎり狩りは楽しみめる」ってことだ。しかし、
「俺はエンツォ・フェラーリに触れることも出来ないだろうしエジプトを走破することも
できない」って事。これが現実。(へたなツッコミするなよ。あそこ行けばエンツォに
触れますよ、とか、エジプトツーリングツアーありますよ。とか。)
簡単に言えば
「金持ちはカップヌードルの味も経験できるが庶民はキャビア入りフカヒレスープの味は
知ることができない」ってことよ。
(キャビア入りフカヒレ?もっと高価な食い物を思いつく事さえもできない(苦笑))
つまり「財」のある奴は下から上まで選択可能だが財の無い奴は上を知ることもできない
からどんなに現状で頑張っても、どんなに二輪魂を書いても「井の中の蛙」って奴なんだ。
20年のバイク経験と言ってもたかが知れてる、日本中のライダーで俺より長く(距離も
年数も)走ってる奴はごまんといる。30年の作文経験と言っても少々好きで書いてただ
けでそれがどの程度の努力と言うのだ?
結局は「才」のある奴、そして「財」のある奴にはかなわないのだよ。
成せば成る?・・・・けけけ、笑わせんじゃないよ、俺がエンツォ・フェラーリ買ってエン
ツォのワンメークスレースに出場することを「本気」で思ったとしてもいったいどれだけの
ことを「成せ」ばいいのだ?叶う前に死んでるよ。いや、叶ったとしてもそれだけで人生終
わるよ。の、前に家のローンあと20年だぜ(笑)。
けど金持ちは覚悟がいらない選択肢がいっぱいある。楽しめること、経験できることが庶民
より多い。そこが勝てないってことなんだ。
じゃぁ金持ちになれるように頑張れば?とか言うな。堂々巡りだ。
※
金持ちはイイ。。。何がイイってさ、やっぱ視野をどんどん広めることが庶民より容易だ。
たとえば俺は毎週新幹線で博多ー広島を移動してるけどさ。10月のミィーティングに行く
金がないから時々長距離バスで移動して金を浮かせている。新幹線で90分のところをバス
だと4時間もかかる。それでやっと4000円浮かせる。そしてその4000円はバスが休
憩するPAで「ハイウェイカード」に化ける。だってせっかく浮かせても使い込むかもしれ
ないでしょ?しかも「新幹線の中で1000円の駅弁を買った」つもりで5000円のハイ
カを買う。そこまで締め付ける。自分の「時間」と「体力」を。
さらに出張中にレンタカーがあれば車中で寝てホテル代まで浮かすことがある。MMeでみん
なに会いたいね(^^)/と楽しい会話の裏にはそんな苦労もしてるんよ。自慢話ではない。単
なる事実を言ってるだけだ。同情とかもするんじゃねぇぞ、これはこれで結構楽しいもんな
んだ。(【二輪魂】25輪:貧乏を楽しめ 参照)
ところが金持ちならバイクはトランポで運搬してもらい、新幹線のグリーンやファーストク
ラスの飛行機に乗ってノートPC広げてなんかしたり、夜は夜で静かなバーでいろんな職業
や業界の人とバイクやレースの話とか見聞を広め、情報を得て・・・ホテルの部屋はスィー
トを1人で借りて疲れをとり・・・・ケッ!そりゃー知識も深まるってもんでしょうよ。
南木佳士もボランティアでカンボジアとか行ってるらしい。さすがだね。
たとえボランティア精神が無くても行くことによって現状を知り、何かを感じれば本気で福
祉に目覚めるだろうし、なにはともあれ、「そういった人々と知り合いになれる」。そして
知り合うことにより、また何かを感じてどんどん「人が磨かれていく」のだよ。知らないう
ちに。
もちろん俺でもボランティアしようと思えばできるだろうし、その関係の人と知り合えるだ
ろう。でも普通に考えて「余裕がない」だろ?地域のボランティアから始め、何年か後に「
カンボジア視察で会社1週間休んでいいですか?」なんて言えないって。よっぽどの志がな
いと。
ところが金持ちは志なんかは後回しでいい。余裕さえあれば「ちょっとそんな事もしておか
ないと」とか「してみようかな?」から始められる。
そして「良い人」「志のある人」に囲まれると自分も「良い人」になっていく。
先日、駅で人を待ってるとデカいベンツからゴルフバックを出す「高校生」を見た。運転し
てる奥様?が「いってらっしゃ〜い」と声をかける。「はぁ・・・・・・」その高校生にゴ
ルフの才があるかどうかわかんないけど「試す」ことができる「環境」を持ってる。そこに
ため息がでる。
その高校生が社会人になってもゴルフができるってだけで「上の人とコンペ」なんかにも出
れる。そして地位のある人に磨かれるチャンス、気に入られるチャンス、認められるチャン
スを得ることができる。(ちなみに俺は3年でゴルフを止めた。ドカ買ったからコースに出
る金も打ちっ放しに行く金もなくなった。バイク「だけ」を選ぶしかなかった。それ以前に
やっぱりヘタだったし・・)
話は違うがダウンタウンの松本もそうだ。
彼の「才」が開花し、「財」を生み、そしてキャラが作られ、「すごくいい人間」に思われ
るようになっている。「財」があるだけでどんどん「良い人」へと流れが変わる。
(松本伸介なんか見ててそう思った。伸介もいつのまにか「人格者」に昇格してるもんね)
※
さて、ここまで書いて「くそ二輪魂」の意味がおわかりだろうか?
全くもって全然レベルの低い話なんだよ。小さい小さい庶民の感想文、ままごと、なんの功
績も残らない下衆な週間誌と同じなんよ。
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それが「悔しい」
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奥歯に力を入れながらそう思う・・・・・・
・・・・・・・「悔しい」・・・・・と。
※
長い前フリは終わった。
宣言する。
俺はいつか絶対「柴田 誠」の名で「本」を出す。
それは二輪魂の総集編が1発目かもしれない。でもそれだけじゃまだだめだ。
「作家」とし「本」を書く、出す。
才なんかどうでもいいのだよ!
財がなくても本は書ける!
賞をとるとか、売れるとか、そんなんもどーでもいい。「書き上げる努力」を達成したい。
金持ちなんかに負けやしない。
金持ちがその気になっても出来ないことを持つ。
金もちが今からやっても間に合わないことをやってやる。
武器は「感性」と「想像力」。
それならこっちにも勝機がある。
なんせ20年乗ってきた。
なんせ30年前から書いてきた。
これからも乗り続け、書き続ける。
金持ちなんかに負けやしない。
いや、・・・わかってる。ほんとはわかってるんだ。
金持ちが相手でないことも、成功した人が相手でない事も、
『努力できない自分に勝つ』 勝ちたいのだ。。。。。。。。。。。。今の俺に。
end
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おぃおぃ、二輪魂ってなんかどんどん変な方向いってるんじゃねーのか?(^^;
いいのか?ドカ系BBSでこんな書き込み(笑)
ま、書きたかったんで・・・すみません(^^;
で、ひとり言に近いので真剣なレスや無理にレスしないように(爆)
/=== 95'M900BlackFerrariDESUMO DUE 2002.08.21 28300km & LEGACY B4(BE5C) 6500km ===/