二輪魂

遙かなる高みを目指し、もがき苦しみながら
Monsterを走らせ続ける男の挽歌

第四十六輪 JDD(JDD編)

□コメント
cJDD(JDD編)

  むぅ・・・JDDが終わって2週間・・・早く書かなければと思いつつなんやかんやで落ち着かず
 筆進まず。(気分が)のらねぇってとはないのだが・・・でもMMEまであと3W。
 そうも言っておられない。ってことで。(02/09/29)

□本文

 朝9時半。
 JDDゲートではすでに4,5台の列ができていてその最後尾に並ぶ。会場の中にはすでに20
 台ぐらいのドカが集まっていた。優待券たる「C」チケット(注1)ではバイクは中に入れないと
 か入ったとか少々ゴタゴタがあったがとりあえずゲートイン。

 ゲートインするときに紙袋に入った「おみやげ(中身はTシャツ)」をもらうのだが、バイクに
 乗ってゲートインするのにそのおみやげは大変迷惑である(^^;俺はもらわなかった(Cチケット
 なので「もらえなかった」が正しいか?)が、もう見てるだけで困り顔のライダー多数。
 
 (注1)チケットにはA、B、Cがあり、Aはドカ、Bはドカ以外(もしくはその逆)、で、Cっ
  てのは「優待券」でしてゲートには「入り口A」「入り口B」と2種類。Cは人間は入れるが
  バイクは近くの駐輪場に止めてから来い。って意味らしい。JDDのチケットはA,Bともに
  完売だったらしく、チケット分で会場内の駐車場は満杯になる予定だった。
   しかしあいにくの天気で駐車場はピーク時でも7割程度しか埋まらず、午後には結局Cチケ
  ットでもバイクごと入れてもらったり係りの人の対応によって結構曖昧になってたのが事実。
  ま、それ以前に私が来たときは係りはCチケットの存在も知らず、慌てて無線で問い合わせて
  たりしていたんで手際(てぎわ)はイマイチってのが第一印象(^^;


 さて、誘導係りの指示に従いコンテスト車両用の駐車スペースに導かれ250ccのベベルの横に愛
 機を止めた。来た順番に駐車させているようだが並びから言うと
 ・ボストロムカラー996?
 ・250ccベベル
 ・Ferrari号
 ・白Monster
 ・オサダのMH900e
   ・
   ・
 と続いたわけだがなんとコンテスト受賞車両はボストロム/250cc/F号/オサダ号の4台。
 まさか早く来た順に賞をあげたのではないだろうか?なんても思った(笑)

 愛機を止めてcityバックを取り外し、さっそくsteveブースへ。
 って言うかそこしか行くとこないし、さらに19時のフェリーに乗るまで1日中そこにいるしか
 ないのである。

 さて・・・・ここから何を話そうか?と思うとこれが結構難しい(^^;
 会場の様子をレポートしてもいいがそれは画像100枚分のJDDレポートを見ればそれでOK
 だろうし、昼に屋台で何を食ったか書いてもしょうがないだろうし。(ちなみにカレーです。だ
 から何?ってカンジでしょ?)MMFCの面々との出会いやバカ話を書いて面白くないよなー。
 
 ってことで軽〜く流しながら受賞の時の心境でも書きましょうかね。

【と、ここまで↑書いて風呂に入った。風呂の中で2chの私に対する誹謗?を思い出した。そして
niftyの静粛な人たちが懐かしくなった。しかしnifty(の会議室)はInternetに押されて萎む一
方・・そりゃー「画像がある」ハイパーテキストマークアップランゲージ(HTML)の方が楽しいに決
まってるからなぁ・・とここまで思ってハタと気づいた。「JDDの模様は画像レポート見てね!」
で済ませようとしている俺の軟弱さに気づいた。いやしくも「物書き」を夢見、テキスト文化の素
晴らしさを訴えてる俺がそれではいかんだろ?と。「練習」のためにも見た物を「書ける」力を付
けないと・・・・そう思って仕切りなおし・・見た物を文章で伝える。これってムズイのよねー】

 まずJDDの会場の広さ。入場ゲートは長方形の会場の長辺の丁度中央あたり。目の前はドカの
 駐輪場で左の3分の1は国産車(ドカ以外)の駐輪場、併せて優に1000台は駐輪できる広さ
 がある。生まれてこの方、これほどの広さにこれほどのバイクが並んでるのは見たことが無い。
 駐輪場をぶらぶらしているとある男性が携帯電話で興奮気味に話す声が聞こえた「おいおい!お
 まえも来いよ!すげーことになってるよ!もう目の前がドカだらけだよ!」と。
 確かにMonsterMeetingでもこれほどのドカは見たことがない。一昨年のFISCOのMMEの5倍はド
 カが集まってるようだ。圧巻である。

 中央入り口ゲートから右半分はテントテント、テント群。右半分を会場いっぱいに四角くテント
 が囲い、その囲いの中に更に2列、3列の直線にテント群が並んでいる。出展ブースは約40店。
 テント自体はイベント屋が用意した白テント一色なので見た目のハデさは無いがそれが余計に会
 場の一角を占拠しているドカショップ群の赤いテントを引き立たせている。1ブースの広さは約
 10畳ぐらいかな?卓球台を置いて遊べる程度の広さがある。

 順回路(通路)には人が溢れ、日曜の渋谷ハチ公前のスクランブル交差点並みの混雑(あは、そ
 れはちょっと言いすぎだけどピーク時の13時ごろって結構まっすぐ歩くのも大変は混みようで
 した)。とにかく出展ブースを全部写真に収めようとぐるっと回るだけで20分はかかりました
 ので1ブース1ブースで商品を見たり触ったり、いわんや店の人の話を聞こうものなら2,3時
 間はかかるでしょう。1周するのに。

 しかもただ歩いているだけで雑誌でしか見たことが無いようなマシンは元より「有名人」まで目
 に入ってきます。実際、ただ写真を撮るだけだったのに偶然にも竹田津さんとか根本さんとか、
 ドカジャパンの社長とかがアングルに入ってくるんですもの。どれだけ大きなイベントかおわか
 りでしょう?(ってドカジャパンの社長は狙って撮りましたけど(^^;)
 見る人がみれば「あ、この人は○○の○○さんだ」とか私なんかよりもっと驚きがあったと思い
 ます。

 テント群の更に奥にはサッカーコート並のコンクリートの広場があって赤いパイロンがジムカー
 ナよろしく並んでいる。午後にはここで2時間ものライテク講座が実施されるのだ。MMFCからの
 参加者もいるのでその様子は是非とも参加者からレポートしていただきたい。(だって講習会の
 時は私は壇上で授賞式だったんで見ることもできませんでした(^^;)

 そうそう、会場の様子で忘れてはならないのがその壇上=メイン会場たるステージ。
 名も知らぬバンドが定期的にドンスカやっておりましてその音はでかいPA(ライヴ音響装置)
 で会場いっぱいに鳴り響いておりました。こりゃー結構地域周辺は迷惑だろうな(^^;なんても思
 った。

 さて、このくらいで会場レポートは勘弁してくれ(笑)

 そんな会場にぱらぱらとやって来るMMFCの面々、昨日ジャカッセで会ったばかりと言うのに
 再会を喜び、笑顔をかわす。して、やっぱ一通り回ると行くところもなく、自然と私が陣取って
 いるsteveブースに集まってくる。イスを並べ、steve社長からの差し入れのジュースなどを全員
 で飲みながらいつの間にかsteveブースはMMFCの溜まり場になってしまった(笑)
 途中、社長がアリタリア号を覗いてるのを見かけて「火入ります?」と聞いたところ「うん」と
 言うので「はーい!皆さん!ショータイムですよー、アリタリアサイドワインダーの音を聞きま
 しょう!」でMMFCでアリタリア号を囲みエンジン始動!みんな喜んでいただけたようで(^^)v

 しかしやっぱバイクイベント。1つのテントでエンジン音が鳴り響くとやっぱ野次馬がわんさか
 集まって来るものでしてサイドワインダーショー終盤ではMMFC約10人の3倍ぐらい人だかりが
 できてました。爪先立って後ろから覗く人、慌ててカメラを構える人、音を聞きながら感想を述
 べ合う人々、排圧を体で感じようと排気口の真後ろに移動する人。みんなバイク好きなのねーっ
 てカンジです。(喜)



 前日の野営で睡眠時間が3時間も無かった私もイベントにご満悦なのか一瞬たりとも眠気は来ず、
 steveブースでバカ話に花を咲かせてくつろぎの時間を過ごす。ドカマガからの取材を受け、イン
 タビュアーの人に寝袋を広げてみせたり(←理由はドカマガ11月参照?)、そんな中、だれか
 らか「Ferrari号をドカジャパンの社長が見てますよ!」と声がかかり行って見るとまさしくドカ
 ジャパンの社長さんが穴の開くほどF号を覗き込んでいる。

 うっひゃー!恥ずかしいからそんなに見ないで!と思う反面、これはシャッターチャンスだぁ!っ
 て事で急いでデジカメを抱えて撮りまくる。すると社長はこっちに気づいたらしく「これ君の?」
 と十分な日本語で話し掛けてきたのだ。もとより外人さんには緊張するタイプなんで「あ、は、
 はい!私のです!」と何故か笑顔で頭を何度も下げる自分がおかしい(笑)(情けない?(^^;)

 社長には半パンサンダルの自分がどう写ったかは知らないが(笑)「ふ〜ん・・・」てな感じで
 またしげしげとF号を360度から眺め回る。Monsterジャケットでも着ていたら会話が続いた
 のだろうか?と今になって少々惜しいことをしたかと思う(^^;

 ややすると社長は2人の外国人を引き連れて再びF号の元に寄ってきた。そして結構長い時間、
 ごにょごにょとしゃべってる。もちろん話してる内容は聞こえない。私は光学ズームで撮るだけ(^^;

 近くにいたMMFCの人と話していたんだが「何しゃべってるのかね?」と聞かれ、「うーん、あ、
 ほら、FERRARIってロゴがさ、本物が来てるからマズイいんじゃないの?とか言ってるんじゃな
 いの?、賞をあげてもいいがこりゃーしっかりまんま塗装してるからマズイだろ?とか(笑)」
 なんてありもしない吹き替えで遊んでました。

今一度ここでFERRARIロゴの由来を説明しよう。
 実際私は(前にも言ったことあるけど)フェラーリに憧れているなんて微塵にもなく、むしろフ
 ェラーリ社の高い鼻が気に入らなく、アグスタF4の「F」がフェラーリってロゴを許さないか
 ら苦肉の策で「F」としかペイントできなっかったって噂や、ゲーム好きの私はPSのGTシリ
 ーズに何が何でもフェラーリ社はゲームとしてのデータ提供を拒否したとか、(SEGAのF355はフ
 ェラーリ公認の珍しい(かつ素晴らしい)ゲームだが、ゲーム中にはF355「しか」登場しない(^^;)
 フェラーリについてはそんな印象しかなく、そんなフェラーリ社に「んじゃー俺が勝手にペイン
 トしたるわい!」って言う反骨精神(笑)と冗談とシャレで「FERRARI」ロゴなのである。
 
 それと聞いた話では昔昔のDUCATIには跳馬エンブレム付きのドカがあったらしいしね。
 あと、ムスタングタンクにする際、どうひねってももう「DUCATI」ってロゴの変わりネタペイン
 トは出尽くしている感があり、絶対人がマネするはずもない。思いつきもしない。って理由であ
 のロゴにした。(笑)(しかし高速のSAなどで目立ちすぎるのには辟易だが(^^;)
 だからもし今度ペイントすることになったら青Monsterにして「SUBARU」の六連星でもペイント
 して、FERRARIステッカーの変わりにB4エンブレムでも貼り付けてやろうかな?なんて思って
 いる(笑)。あのロゴもあと2,3年すれば見飽きるだろうし(^^;
 だから結局「その程度の」の意味しかないのだ。フェラーリ(高級車)にこだわってるわけでは
 ない。ウケ狙いって意味の方が断然強いのだ。ほんと。


 コンテスト車両を見回る関係者の人々、審査員はたしか6名だったと記憶する。どの人も著名な
 人たちであり、そんな立派な人たちが俺のバイクを見ている風景に居たたまれなくなって私はそ
 の場を離れた。なんだか知らないが「とても恥ずかしい」のだ(笑)。素人のギャラリーに取り
 囲まれる分は全然平気だが「見る人が見ている」と思うとこれがもうたまらなく耐えがたい。
 かつ、FERRARIのロゴが「なんでやねん!」と思われてるようで落ち着かない(←馬鹿(^^;)
 もし自分に子供がいればその子供のピアノ発表会とか運動会とか、それを見てる気分かな?
 演奏会?運動会?いや、違うな・・・だってさすがに「がんばれぇ!」とかF号に思わないし。
 (雨の中を走った時は思うけど(^^;)
 うーん・・・そうね、あ、二輪魂シリーズを五木寛之(直木賞受賞作家)に目の前で読んでもら
 ってるのを正座して待ってるような気持ちだろうか?

 「め、めっそうもございません!お目汚しにございまする。なにとぞ平にご勘弁のほど。ははー。」

 そんな気持ちかな?
 (すまぬ、今読んでる京極の本の時代設定が江戸時代だから時代語にはまってる(^^;)
 

 16時?。宴も酣(たけなわ)のころ、私が会場撮影から戻ってくるとデュークさん(steveの
 営業さん)から「受賞したと連絡があったので本部まで来て下さい」との知らせを受けた。私の
 その時の感情を円グラフで表すとすれば、
 ・「えぇー!」と驚くのは3割
 ・「やっぱりか(^^;」と思ったのが3割
 ・あとの6割は「来てよかったたぁぁぁぁーー(^◇^)」である。

 山下社長の「行ったらなんか賞もらえるかもよ」と言ったその言葉「だけ」で思い立ち、5万円
 の交通費と丸4日間の遠出を決意した2週間前。その決断がこうもそのまま実現するとは。とに
 かく賞をもらうこと自体よりも「来たらほんとに賞がもらえた!」という事実、そして自分の行
 動力に対する満足感、そんな気持ちの方がこみ上げた。

 イベントスタッフから段取りを聞き(その説明がまた要領を得ずヘタ!)、およそ人前で緊張す
 るなど遠(とお?)に忘れたと思っていたのになぜか浮き足だってる自分がいる。緊張している
 のか?と自分に驚きながら進行は進み、壇上に立ち、20cmぐらいのトロフィーを承(うけたま
 わ)った。「嬉しい」よりも「なんか照れるなー」である。

 しかし。
 私の生い立ちを思えば賞状はおろか賞をなんてもらったためしがない。それがこんな公なイベ
 ントで、全国区(とりあえず)のイベントで、壇上で、ギャラリーがいて、カメラマンが10
 人ぐらいいるなかで「トロフィー」をもらうなんて。。。。残念ながらトロフィーはまだ手元
 に届いてないが、このトロフィーは私の一生の宝物となるだろう。
 (副賞はたしかTシャツでした(^^;トロフィーといっしょに送付されてくるはず)

 正直に言うがJDDに旅立つ前に計算はあった。
 「第1回のJDDでもし賞をもらえればもう二度とJDDに行かなくて済む」と。「行かなくて
 済む」とはなんともネガティブな発想ではあるが、そうそう参加できるイベントではないのは明
 らかだ。でも、JDDが毎年恒例になるのか本場欧州のように2年に1回か知らないがドカ乗り
 なら1度は行くべき、参加したいイベントだろう。しかも「第1回」に参加して「賞」までもら
 えればそれでもう「十分」の人生の思い出である。大げさな言い方ではなくマジで。

 フェリーで東京に行ってフェリーで帰ってくるだけだから。と妻に嘘をつき(心配するから)、
 無理して突貫した「JDDに参加するだけ」のツーリング。お台場しか寄らないツーリング。
 なんと無駄で贅沢で思い出に残るツーリングだろうか?いや、そもそもツーリングなのか?
 は!そんなことはどうでもいい。

 「九州からJDDに行って賞もらってすぐ帰った馬鹿がいる」

 なんとも「俺らしい」じゃないか(笑)、しかも前日野営である(爆笑)



 帰りのフェリーの待ち時間の間、会社を辞めて九州を2週間かけてツーリングすると言う30代
 のオフロードライダーと話す機会があった。15分ほど2人きりで話したがなぜかそれだけで彼
 を「彼らしい」と思った。きっと彼も馬鹿なんだろう。馬鹿は馬鹿に鼻がきく。
 
 フェリーに乗り落ち着くとすぐ風呂に入った。
 丸窓があったので水蒸気を手で拭い外を覗くとJDD会場から見えていた観覧車が煌々と光って
 いた。

 ・・・あ・・・あの観覧車があんなに綺麗に瞬(まばた)いている・・・・

 それが東京を離れる最後の思い出となった。

四国編に続く・・・・・・・・

/=== 95'M900BlackFerrariDESMO DUE 2002.10.02 29200km & LEGACY B4(BE5C) 7100km ===/