二輪魂

遙かなる高みを目指し、もがき苦しみながら
Monsterを走らせ続ける男の挽歌

【9日目】7月30日(1)(2)(3)(4)

□コメント
熱波、最も遠い国道335号線制覇、釧路「休み坂」までGPS頼り

□本文
9日目(1)
『9日目:7月30日 GPSナビを信じよう』

 朝6時前に目が覚めた。昨晩は0時前には寝ただろうか、寝不足感は無い。
 テント内は寒くもなく、布団式寝袋でも全然平気だった。テントから這い出ると
 外はド快晴。Good♪
 しかしその時は晴れてることにただ普通に喜んでいたのだが実はこの朝のド快晴
 は北海道で記録的猛暑となる予告だった。

■挿絵(06:18) えんがる公園、キャンプ場にて。
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http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07300619-1.jpg

 使用してるのはイグルーのPRO7、畳めばトイレットペーパーを縦に2個繋げたほ
 どの大きさになる自立式テント(ペグなどを打ち込まずにフレームだけで立体を
 キープできるタイプ)、防水にも優れているのでターフ(テントにかける雨よけ
 のシート)も不要。ソロツーリングには最適なテントだろう。(価格2万円程度、
 通販はしてない)
 2002年、第1回JapanDucatiDay(お台場)に参加したときにMMFC仲間からの
 オススメで購入してもらったものである。(だから東京にしか売ってない)

 しかし実は今回の旅でテントは初登場なのである。Lipperと言えば野営、野宿、
 と思い浮かべる人は多いかもしれないが(私の中では野宿はテントなしで道端や
 公園で夜を明かすこと、野営はそれなりの場所でテントを張って寝ること、と単
 語の使い分けをしている)その分類から言えばなんと野営したのは今回の旅では
 『これ1回きり』なのだ。だったらテントなんか積まなくてもいいじゃん!って
 話になるがテントは心の支えでもあるわけで・・・
 
 正直10分もあれば設営可能なテントなのだが、夜の夜中まで走ることが多いか
 ら真っ暗の中でごそごそするのも面倒だし疲れてるからゆっくりテントを張るこ
 とはめったにないのだ。全12泊の宿泊方法を見てみよう。

 ●が金払った宿、◎は無料宿、☆は野宿
1泊目:☆タコ公園で野宿(寝袋のみ)
2泊目:●鷹巣国民宿舎
3泊目:☆寺泊港で野宿(寝袋のみ)
4泊目:●秋田のビジネスホテル
5泊目:●嵐で飛び込んだ民宿
6泊目:◎石狩ライダーハウス(寝袋使用)
7泊目:●吉里吉里
8泊目:☆えんがる公園(←★テント設営はこの日だけ★)
9泊目:●釧路の民宿
10泊目:--船中--
11泊目:☆道の駅で野宿(寝袋のみ)
12泊目:◎テリー宅

 野宿または野営、4泊(テント設営1回)
 無料ライダーハウス1泊
 有料宿泊施設5泊
 船中1泊
 知人宅1泊

 つまり私はキャンパーでなくやっぱ放浪系の野宿ライダーなんだろう。しかし脆
 弱で貧弱だから2日連続野宿することはまずない。上の表を見れば意外と規則正
 しいパターンで野営とそれ以外を交互に繰り返していることがわかる。

 まぁ、これは体力キープ(および回復)のノウハウでもあるのだが、1泊おきに
 ホテルなどに泊まるのは学生と違って少々の小銭を持ってる余裕かもしれない。
 しかし逆に金があるからと言って全泊ホテルに泊まるような旅は御免こうむる。
 全然「冒険」した気にならないし。自分にあった「できる限りの安全な冒険」で
 あることが大切で、また、それを自分好みに調整できるのもソロツーリングのよ
 いところでもある。

 さて、歯を磨き、これをしなけりゃせっかくの野営がもったいない、とコンロで
 湯を沸かして朝のコーヒー(インスタントでいいのだ)を楽しむ。
挿絵(06:18) えんがる公園、キャンプ場にて朝のコーヒー。(携帯電話画像)
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 そのあとテントを畳んだり店じまいを始めたが朝8時から暑い!なんかもうガン
 ガンに刺すような直射日光。朝8時だろ?まるでこの公園の上空だけオゾン層壊
 れてんじゃないのか?って言うほどカーッと刺す太陽、いやもうモロに紫外線が
 バッシバッシ肌で感じるほどギラギラの太陽。

 暑い、熱い!こりゃさっさと走ろう、とキノコ型バンガローを惜しみながら8時
 40分に出発した。

挿絵:今度来ることがあったら是非泊まりたいキノコの家
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 さて本日のルートマップ(前半)
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 (赤丸印は狩りポイント)

 遠軽(えんがる)を出て242号線を南下して39号線に乗り美幌(みほろ)に
 向かう。そこから243号線で屈斜路湖の脇を抜けて272号線と交わる「大交
 差点」から知床半島にしかない国道335号線を狩るためだけに往復100kmを走り、
 「大交差点」に戻って来て・・・さぁそここから先はどうなるかわかんない、釧
 路当たりまで行くのかな?そんなカンジである。

 ルートマップ(後半)
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 なんと言っても今日の要は知床半島に孤立する335号線を狩ること。そのため
 だけに往復100km!そのキーポイントが私が勝手に「大交差点」と呼んでいるポイ
 ントである。街中の交差点とは違い、大学に進学するか専門学校に行くか就職す
 るかプーになるか?そのぐらい4択(4方向)の違いがある交差点である。
 しかしそれだけの重要な岐路なのに特にそこに大きな街があるわけでなく、私の
 持ってる尺度の地図には町名も載ってない。まるで砂漠の中に立っている矢印だ
 けの道しるべみたいな交差点だ。
 
 その交差点を左折して50km走って写真だけ撮ってすぐ同じ道を50km戻っ
 てその交差点に帰ってくる。
 あー、なんと馬鹿馬鹿しく血湧き肉踊るイベント♪
 こんな目的がないと燃えない私のツーリングって(^^;

 遠軽を出て順調に242号線と39号線を狩る。
■挿絵(08:59) 242号線ゲット【28/48本】(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07300859-2.jpg
■挿絵(09:39) 039号線ゲット【29/48本】(カメラ:E−1)
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 道はほどよく気持ちいい道。
■挿絵(10:00) 美幌へ向かう(カメラ:車載カメラ)
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 (いつのまにか虫の死骸?がレンズに付いてる)

 しかし80kmほど走って10時半ごろ、とてもじゃないがマジでもう走れない
 事態となった。とんでもなく暑いのである。元々寒さ暑さに弱い私ですがほんと
 にもう尋常でない暑さ、氷風呂にでも入りたい気分。ヘルメットの中で同じ言葉
 がリフレインする。
 (いかん・・・だめだ・・・暑い、なんだこの暑さは・・・・死ぬぅー・・)
 九州でも感じたことのない猛暑、熱暑、熱波、暑い!熱い!暑すぎる!
 上下革のせいもあるだろうがもう意識が飛びそうな暑さ。

 身の危険を感じて(マジ)、たまらず美幌の喫茶店に飛び込む。そこは望んだ通
 りキーンとクーラーが効いた客の居ない小さな喫茶店だった。生き返る気持ちと
 体力回復のためなんとそこで2時間半も居座った。漫画もいっぱい読んだ。
 あー、自由じゃ・・・好きな時に好きなだけ休めるこの時間がたまらない(^^)

 昼過ぎになるとランチを食べに2、3人の客が来たがその常連らしい客も口を揃
 えて「今日は暑い、暑いねぇー」と言っている。
 その客らがランチ食べ終え、店を出ても私はまだ外に出る勇気がなかった、けれ
 どさすが時間も気になる。まさかこのまま涼しくなる夕方までここに居座るのも
 あり得ないし・・・溶けた氷だけのアイスコーヒーずずっとすすり、やっと茶店
 から出る覚悟をした。

 バイクに乗ろうとふとバイクのハンドルに取り付けているプロトレック(腕時計)
 の気温センサーを見て驚いた。いや、笑った。
 なんと液晶の表示は『47.6度』だった。
 ふげけんなって!今までも真夏の渋滞で40度を越える表示になったことはあっ
 たがここは北海道だぜ!風呂の湯でも47度とか熱くて入れねーって!
 元々このプロトレックの温度計は腕に付けてると正確に計れないし、バイクのハ
 ンドルに付けているとエンジンから上昇する熱気で「高め」には表示される。し
 かし、しかしそれでもこの場所にバイクを止めて2時間半、エンジンも冷えてる
 だろうに『47.6度』とかあり得ねぇー!(--)

■挿絵(13:05) 喫茶店を出て電源ONしたカメラの撮影1発目
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 (暑さで?レンズシャッターもお馬鹿になってる)

 幸い体力は回復したのでさっさと近場の334号線と240号線を狩る。
■挿絵(13:14) 334号線ゲット【30/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
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■挿絵(13:22) 240号線ゲット【31/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301322-1.jpg

 プロトレックの温度計は1時間走っても40度以下に下がらない。
 
 243号線に乗り屈斜路湖へ向かう道はなかなか快適ではあるが暑さはまだまだ
 続いている。快晴すぎってば!
■挿絵(13:35) 屈斜路湖間近。(車載カメラ)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301335.jpg

 喫茶店を出て45分後、243号線は屈斜路湖を望む峠道となり、その頂上は
 とても気持ちのいい場所でドライブインなどもあり観光客やバイクが一杯止ま
 っていた。しかしそんなドラブインよりも私はここにおにぎりがあることに大
 喜びした。得てして風光明媚な場所といっしょにおにぎりを収めることが出来
 るアングルなどなかなかないなのだ。
 縦撮り、横撮り、広角、望遠、などいろいろ試してこの1枚をチョイスした。

■挿絵(13:46) 243号線ゲット【32/48本】(カメラ:E−1)
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9日目(2)

 標高がちょっと高いせいか幾分涼しいし峠の下り道もすいすい〜っと爽快な道
 が続く。
■挿絵(13:49) 屈斜路湖を望みながら。(車載カメラ)
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■挿絵(14:00) 車も少なく快走中(車載カメラ)
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 このまま摩周湖方面に向かう途中で391ゲット。
■挿絵(14:10) 391号線ゲット【33/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301410-2.jpg

 ここから5分走ると摩周湖への向かう標識に出会った。国道狩りには摩周湖は
 全く無意味なルートであり、しかも国道からちょっと奥に入るので無駄な時間
 を食ってしまう。「摩周湖かぁ・・・」そのあまりにも有名なネームバリュー
 のせいで立ち寄ろうかどうしようかちょっと悩むもののそのまま大交差点に向
 かうことにした。
 摩周湖と言えば21年前も新婚旅行でも訪れているし。。。
 車載カメラが偶然に捕らえていた分岐標識↓
■挿絵(14:15) 摩周湖への分岐ポイント(車載カメラ)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301415.jpg

 摩周湖への分岐通り越して予定通り241号線をゲット。
 右を見ても左を見ても北海道らしい絵なので2枚掲載
■挿絵(14:24) 241号線ゲット【34/48本】(カメラ:E−1)
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http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301424-3.jpg

 しかしこの写真を撮っていてなんか妙な違和感を感じた。ファインダーから覗
 く我がバイク、なんかちょっと普段より傾いてない?と思ったら。なんとサイ
 ドスタンドがずっぽり路肩にめりこんでるのだ。
 そう、この暑さで元々暑さに弱いだろう(想像)北海道のアスファルトがぐにょ
 ぐにょ状態になってるんだ。
■挿絵(14:23) めりこんでます↓ ひぇー・・・
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 いかに「熱かった日」かわかってくれたでしょうか?
 九州でもこんなことになったことないんですが(^^;
 
 さて、241号は狩ったあとにすぐUターンする国道、となるとまた摩周湖に
 近づくわけで・・・・頭の中に(摩周湖・・摩周湖・・摩周湖ねぇ・・・)と、
 またちょっと悩みだす。どうしてだろう?なんかこの「マシュウコ」って名前
 の響きのせいだろうか?はたまた年中霧がかかっていて湖面を見ることはなか
 なか出来ない、なんて神秘的自然の逸話がある湖だから気になるのだろうか?
 
 サロマ湖、網走湖、阿寒湖、支笏(しこつ)洞爺(どうや)湖、大沼小沼、
 クッチャロ湖、北海道にいろいろ有名な湖があるが「摩周湖」だけはやっぱな
 んか他と違うオーラ?があるような・・・妙に気になる・・・
 
 観光地巡りでないツーリングが好きな私でもほんのちょっと色気?も出て
 「ええーい、ここまで来たら摩周湖ぐらい見て行くか!」
 と思い直して来た道を戻り摩周湖に向かうことにした。この行程(工程?)で
 往復約20km、観光時間を入れて1時間の想定外行動を取る事になった。
 あら、ここって有料でしたっけ?
■挿絵 摩周湖二輪用駐車場 E-1
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 で、肝心の摩周湖と言えば・・・
■挿絵(14:42) 摩周湖到着 E-1(無理矢理パノラマ合成)
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 どこが「霧の」摩周湖やねん!(笑) もうド快晴。隅から隅まで丸見えじゃん。
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 せっかくだからお土産屋に寄って縦断出発前に会社のOLからもらったお守りの
 「お返し」でも買う。(あれ?この話(OLから交通安全のお守りをもらった話)
 は書いたかな?・・・ま、いいや俺のツーに色恋は無用、浮いた話など一切出て
 来ないのが私のツーレポの特徴なのだ(笑))

 お土産屋は結構な混雑をしていた。みんな半袖で気持ちよさそう。。自分だけ宇
 宙飛行士のような格好で首からでかいカメラをぶら下げてるのは異様だった。
 でも「せっかく」だから「とうもろこし」などを食べた。
 味?・・・・うーん・・・別に可も無く不可も無く・・・(私のツーレポに食い
 物の話も出て来ないのはもう言うまでもないだろう(^^;)

 そうそう、とうもろこしよりもOLへのお土産よりもここで一番真剣に悩んだの
 はsteveでお世話になってる方からもらったクオカードの餞別、そのお返しを真剣
 に選んだ、しかしぐるぐるぐるぐる店内を回っても全くピンと来るものがない。
 「なんでもいい」は許さない。(私自身が)。
 私が納得するものをお土産にしたい、しかしその敷居が高いのかまるで買う物が
 ない。妥協したくなかったので結局何も買わずに店を出た。

 15:20分ごろ摩周湖を出発、で、朝8時過ぎからからここまで6時間も経ってい
 るのに距離的にはたかが120km、やっぱり2時間半も喫茶店で休んでいたのが響
 いている。そしてここから約40km走ると「大交差点」に着いて、そこから往
 復で100km、その後結局釧路まで100km走ることになる。本日の行程は
 計360kmになるのだが午後3時で1/3しか走ってないことになる。なんと
 もイー加減だ(^^)

 以下、とにかく黙々と走り続ける。
 標津(しべつ:知床半島の付け根)までロングロングロード。
 幻の450号線の次に「狩り難い」難所の335号線へ。

■挿絵(15:22) 摩周湖からの下り坂
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■挿絵(15:57) ひゅぅ〜!ど直線!
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■挿絵(16:03) 道は爽快!でっかい牛乳パックを発見。(笑)
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 272号線は確か北海道でも有数の「直線」が続く国道だったはず、
 そのどん詰り、標津町。遠くにオホーツクの海(根室海峡)が見える場所で
 272号線をゲット。

■挿絵(16:27) 272号線ゲット【35/48本】(カメラ:E−1)
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 標識に244号線とT字交差点になってる絵があるがそのT時を左折して5km
 ほど進めば335線である。

 T字交差点にGSがあり、そのすぐ横に244のおにぎりがあった。給油がてら
 に244号線をゲット
■挿絵(16:31) 244号線ゲット【36/48本】(カメラ:E−1)
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 このGSで30分ほど休憩し、(GSってのはヘタなコンビニなんかより実はう
 んと休憩には向いていることをご存知だろうか?椅子もある、缶ジュースもある
 しトイレもあるし雑誌なんかもあるし、場所によっては無料のコーヒーなんかを
 セルフサービスで置いてるところもある、だから私はGSでよく、だらぁ〜っと
 休んだりします)満タンになったバイクをGSの端に移動させ、自前のモチュー
 ル(ネジ式キャップの缶ジュースの容器にモチュールを入れていて時々継ぎ足し
 ている。この旅で今まで3回目かな、OIL補充は。なんせドカの長距離ツーで
 すからね、チェーンOILもそうだけどエンジンオイルにもそのくらいの準備は
 しておいた方がいい)をちびちび注いでいると歩道から自転車のおっちゃんの視
 線を感じた。
 
 自転車を降りず、またがったままジーッとこっちを見ている。まぁそりゃこんな
 バイク珍しかろう・・・とは思っていたのだがそのおっちゃんは違うところを見
 ていた。

 「福岡からね?」 と。(ナンバープレートを見ていたのだ)

 ええ、そうですよ(^^) 、当り障りない返答をする。するとおっちゃんは

 「そうね、おれも前原(まえばる:福岡の西の方の町)から来たとよ、この自転
 車で(^^)」と流暢な九州弁で嬉しそうに言う。

 えええ?!・・・正直こんな場所で同郷の自転車おじさんに対面したのは驚いた
 が逆にちょっと「危なくない?」と警戒もした。ここまで来るのに何日かかった
 のよ?それにその自転車・・・その自転車ってただのしょーもない自転車で、荷
 物と言えばその前籠(かご)に乗せてる汚いリュック1個だけ。とてもツーリス
 トには見えないし近くの宿に荷物を置いてここら辺を散策してるようにも見えな
 い。あきらかに「一歩間違えばただの浮浪者」風のおっちゃんなんだ。

 会話が切れるのも微妙にまずい空気が立ち込めそうなので私はきちんと驚いた風
 な顔をして「前原からっすか?これ(自転車)で?凄いですね、野宿ですか?」
 最後の一言で探りを入れる。

 「うん、気ままにぶらぶらしながらねぇー、どこでも寝れるよ(^^)」

 うわぁ・・・・やっぱり・・・歳のころなら50は過ぎてる、きっと話せば話す
 ほど昔は何をやっていた、とか、やれいつ会社辞めたとか、いつ女房と別れたと
 か、実は子供いるけどもう何年も会ってないとか、こんな暮らしをしてそれが幸
 せだとか自慢するカテゴリーの人種であることは長年の経験でピンと来た。
 そう、何もかも捨て、国勢調査のアンケートも回ってこない住所不定の生き死人
 だ。

 21年前はそんな人種との出会いにもドキドキしたもんだ。なんかある種の憧れ
 さえもあった。しかしなんとか「まともに」サラリーマンを続けてきた今の私に
 とっては興味もないし憧れもないしはっきり言ってその手の人種を蔑(さげす)
 むに近い嫌悪感を持つようになっていた。(相手の歳は関係ない。石狩海岸のプ
 ーの自転車野郎にも似た感情を持っていた)

 旅に目的があり、旅を終えた後にも目標がある奴と「ただ放浪している」奴は
 ちょっと話せばわかる。野垂れ死にを「粋(いき)」と思う自分はまだあるが
 「(何かを)やりとげたい」気持ちだけは失いたくない。

 い、いやだ。。。もうこれ以上このおっちゃんと話が盛り上がりたくないなぁ・・・
 なんて思って失礼のないように距離をおき、「そうですかぁ、」なんて誤魔化し
 ているとおっちゃんはキコキコとどこかへ消えて行った。ほ、一安心(^^;



9日目(3)



 さぁ、たかがあと5km先に335があると楽勝気分でGSを出発したがこの3
 35号線、乗ったはいいが全然「絵になる」場所におにぎりが無いのである。
 335は羅臼(らうす)町まで海岸線に沿って走る全長42.4kmの国道であり、私
 はてっきり知床らしい雰囲気と海をいっしょに撮れることを期待していたのだが
 335に入ってもそんな景色はなく、どんどんどんどん奥へ奥へと進んでしまう。
 しかしもう夕暮れも近い、なるべく早く大交差点までは戻りたい。そんな葛藤の
 中、ついに妥協してこんなつまらん335号ゲットでUターンした。

 こんな写真1枚撮るのに往復100kmかよ・・・それでも目標のための必須の
 1枚である。

■挿絵(17:29) 335号線ゲット【37/48本】(カメラ:E−1)
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 さーて、戻れ戻れ、どんどん戻れ、とにかく戻れ、今夜のお宿はどこにする?

 ひたすらリターンの様子をどうぞ↓
■挿絵(17:35) Uターン開始
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■挿絵(17:38) 244号線
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■挿絵(17:45) 大交差点に向かう272号線に復帰
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 来る時に見かけたちょっとした広場?駐車場?で夕陽を撮ろうと10分ぐらい遊ぶ。
■挿絵(17:48) 遠くの山はなんだろう?・・
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http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301752-2.jpg
 もう少し日が沈むの待てばもっとため息の出るような情景になっただろうが自由
 な旅とはいえそこまでは(今の私には)余裕が無い。
 しかしまぁ昼間の喫茶店で2時間半潰したせいでこんな思い出の写真も撮れる。
 旅の想定外はやっぱ楽しい。(事故の想定外は遠慮するが)

 そして面白い名前の橋を携帯カメラで怠慢ゲット、その名も「りんどう」。たぶ
 ん草花の「りんどう」から取った名前だろう、「えぞりんどう」なんて草花もあ
 るらいし。けど「りんどう」と聞けばバイク仲間のりんどう氏の名前としかリン
 クしない。(笑)
■挿絵(18:15) 「りんどう」大橋
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301815-2.jpg
 この写真を撮っていたときに車載カメラが偶然に夕陽の落ちかけるいいショット
 をゲットしていた↓
■挿絵(18:15) インターバルはこんな偶然写真があとから見れるから面白い。
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301815.jpg

 大交差点に戻るころまではなんとかまだ明るかったがそれ以降はどんどん暗くな
 り、本日のインターバル撮影は終了。
 写真ばかりで手抜きのように思われるだろうがこの知床往復超特急のルート上は
 ほんとにただ淡々と黙々と「今日どこで寝るのん?」しか考えない腑抜け消化ル
 ートだった。

 日が落ちるまでの様子
■挿絵(18:25) 標津から大交差点までの丁度中間付近
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301825.jpg
(18:30) 道はすっからかんで気持ちいい。
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07301830.jpg
(18:45) 大交差点を通過、ヘッドライトの明かりがかすかに路面を照らしだす。
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(18:47) シャッター速度が追いつかない状況に・・
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(18:52) もう限界。。本日の車載映像これにて終了。
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 さて、この時点で釧路まであと40km程度になったがなんとしょぼしょぼと
 雨が降り出した、いや、雨と言うには大げさな、なんと言うか粒の大きな霧が
 漂っているようなそんな湿った大気になってきた。
 しかも快適だった直線道路は一変して一車線の山道になり、おまけに大型トラ
 ックの渋滞でノロノロ運転。時速40kmでセパハンでだらだらと体重移動を
 しないで曲がる右や左の運転がいかに苦痛かバイク乗りならきっとわかってく
 れると思う。さらに!
 来たよ、来た、昼間あんなに暑かったのになんと「寒い」のである。歯がガタ
 ガタ言うぐらいに寒い。グローブも夜露に濡れたようにぐっちょぐちょでとて
 も冷たい。指先がかじかむ。冬用グローブが欲しいぐらいだ。
 速度は遅いわ、視界悪いわ、寒いわ、まさかこんな目に会うとは思ってもいな
 かった。

 りんどう大橋の写真を撮って1時間走ったところで満身創痍、宿も決めてない
 不安もあり、峠道を抜けたところに「やっと」見つけた心のよりどころである
 コンビニの明かりを見つけてそこに直行した。
 迷うことなく「ホット缶コーヒー」で指先と体を温める。
 
 昼間の暑さは記憶も新しいのにまさか夜にホット缶コーヒーを飲むハメになる
 とは・・・北海道恐るべし・・

(19:22) 槍号も満身創痍 ALIENカウルが虫と霧?でぐっちゃぐちゃ。
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 さてさて、一心地着いたところで真剣に今日の寝床でも考えるか?と、
 GoGo北海道を開いてみると釧路市近辺にライダーハウスも民宿も結構あるでは
 ないか、その中で1泊朝食付き3500円の民宿?を発見、場所も市内からちょっ
 と離れているし、「休坂(やすみざか)」ってネーミングがなんとかなくいい
 ではないか。

 書いてる電話番号に電話してみると簡単に予約が取れた。1時間以内に着くだ
 ろうと伝えてまずは今日のお宿を確保。一安心。

 しかしここからが9日目のタイトルにもなったイベントの始まりだった。

 『GPSナビを信じよう』である。 

 コンビニを出発する際、いきなりヤンキー?学生?らしき車の兄ちゃん達から
 「頑張ってぇー」と声をかけられる。「おうよ!」と元気よく返したが何だった
 のかわからない。 _?

 それはさておき釧路市内までは楽勝で到着、しかしなんと言うか町全体がガスっ
 てる。50m先の信号もぼやぁ〜としている、街全体の「輪郭」手ぶれしている
 ような異様は情景。海が近いのもなんとなく雰囲気でわかる。しかし市内の横断
 歩道を渡る人たちは平然としているし、車も多い、やっぱ釧路と言えば大きな街
 なんだなぁ、なんて思っていたが案の定市内に入ったとたん右も左もわからない。

 以前も書いたが大きな目的地に行くのは簡単なんだ、難しいのは半径10km以
 内のピンポイントに辿り着ける「カン」、それが難しいのだ。(適切な尺度の地
 図を持っていない場合はなおのこと・・)

 で!  ふふふ、このような時のためにA5502K(byAU)を買ったのだよ♪
 旅に出る前に使い方も練習した。
 (http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/A5502K/A5502K-top.htm)

 10kmぐらいに近づいたところでGSPナビウォーク(車モード)で休坂の電話
 番号を入力、そこを目的地に設定して「現在地→休坂」までのルートを表示させる、
 ふむふむ、ここからまっすぐ400m行って交差点を左折して300m行って・・・

 けど2kmも走ると、あら?わからん、ここどこや?と、もう1回「現在地→休
 坂」を出して、あ、なるほど、今ここね、で、ここから100m先を曲がって・・・
 などど2、3回走っては停まり、走っては停まり、そしていよいよ1km以内に
 近づいた、が。
 うーんと・・・ここを左・・・え?ここを左ですか?ま、いいや、車線のある道
 路から歩道を乗り越え住宅街にの中に入る。回りはまっくら、そして正面にはな
 にやら巨大で黒々とした「壁」が見える。高さ10m?崖か?なんだこれ?この
 上にあるのか?休坂は?

 暗い壁の手前まで来て周辺に目を凝らすと崖に沿ってこの壁の上に登れる坂道が
 あった。長さにして20mほどだろうか?しかしその道は車で通ることは不可能
 な道幅。その証拠に道の真中に金属製の「手すり」がある。道幅はバイクの全長
 よりも細い。ここは階段か?いや、暗くてあまりよくわからないが階段ではなさ
 そうだ、しかし舗装もされていないようだった、坂道の先の方に目をやるとどう
 も登りきったところで左に90度曲がっているようで道の頂上はぷっつりと切れ
 てその先には夜空しか見えない。

 どう考えても「ここは違うだろ?」と思って再度GPSで現在地を確かめる、し
 しか休坂へのルートは「ここを行け」と表示する。

(20:00ごろ)その時のルート表示を執筆中に再現してみた。(たぶんここだったと思う)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/0730-GPS.jpg

 画面下から上に走り「南大通4」の交差点から左折、そのあとにグッと右折して
 いるルート、それがこの目の前の「絶対バイクで通らないだろ?」って登り坂な
 のである。

 何度も何度も液晶と目の前の状況を見比べる。GPSの表示が信じられない。

 ここ?え?ここ登るの?
 登った先で90度曲がれる?
 自転車でもキツイんじゃない?
 車ルートモードにしてるよな・・・?
 ほんとにここ行くの?
 曲がった先って「階段」になってるんじゃない?

 超不安!

 見えてる頂上までは直線だから登ることはできそうだが・・・曲がれなかったら
 確実に「バック」でここまで降りなきゃならん。
 でぇー・・・・・

 しかし周りの住宅に自分のバイクが五月蝿いだろうと少々気も焦る。(エンジン
 止めればいいじゃん(^^;)
 でもあと1km、いや500m先に今夜の宿がある、メシも食える、風呂にも入
 れる、余裕があれば一旦バイクを止め、徒歩で坂の上まで登ってその先を確認し
 てから挑戦するところだろうが、なんかもう「いっちゃえ」的気持ちだった。

 『ええーい!GPSナビを信じよう!』

 9日目(4)

 『ええーい!GPSナビを信じよう!』

 意を決して坂の入り口に入る。路面はボコボコのアスファルトで割れたコンクリ
 の隙間の地面から雑草がわさわさ生えている。ハンドル幅のとしては国道の路肩
 のすり抜けよりは余裕があるが・・・2速で慎重に頂上まで来て恐る恐る左を見
 ると・・・ほ、なんとか「階段」ではなく、なんとか「曲がれる」余裕はあった。

 曲がったあとはそのままそんな路面が10mほど続き、やっと普通の道に出た。
 その道には普通に乗用車が行き来している。きっとどこからかちゃんとこの崖の
 上に来る大きな道もあるにきまってる。

 GPSナビは「最短距離」を知らせてくれていたのだろうか?それについては今
 でも謎であるが元々「ナビウォーク」と言うぐらいだから車用にはまだまだチュ
 ーニングされてない部分もあるんだろう。。。。

 さて、緊張の坂登りを終えてあとは頭に入っていたルートで100mほど住宅街
 を進み、知ってる人じゃないと絶対こんなところに来ない、ような路地に入ると
 それらしき建物、と言っても見た目は普通の住宅であり、薄明かりで縦看板を確
 認してようやくそれと判別できた民宿「休坂」があった。

 玄関付近に五月蝿いバイクを駐車していると玄関横の小窓がガラッと開いてこち
 らを見ているオーナーと目が合った。

 「はーい、いらっしゃーい、よく場所わかりましたねぇー」
 「ええ、なんとか(^^)」(GPSないと来れません(^^;)



 荷を解き、銭湯とコンビニの場所を教えてもらい、ブレーキ甘あまの民宿の
 チャリンコでキコキコと銭湯に向かった。3分ぐらいで到着。外は相変わら
 ず、もやぁ〜っとガスっていて半袖では少々肌寒いカンジがした。

 そう言えば今回の旅で初銭湯だな、久し振りだな、銭湯も。
 「頭洗いますか?」も聞かれない銭湯に350円払ってほっと一息。

 お!「ケロリン」の洗面器!懐かしいぃぃぃぃ〜!残念ながら「黄ケロリン」
 だったけどね。(注:ケロリンの洗面器は「幻の白ケロリン」と言われる白
 色の洗面器がある。汚れが目立つため製造中止されてしまったのでなかなか
 お目にかかることは出来ない。興味あれば「ケロリン」とか「白ケロリン」
 でネットを検索してみよう、ケロリン洗面器収集家サイトが見つかるはずだ)

 風呂上りにまた霧の中を走りコンビニに寄る。
 明日はフェリーに乗るかも知れない。北海道で過ごす夜は今日のここが最後
 かも知れない、そう思って餞別でもらったクオカードをこのコンビニで使う
 ことにした。いつ使おうか?と悩んでいたのだがいい機会だ。そのクオカー
 ドのおかげでちょっと余分に酒とつまみを買い揃えた。

 宿に戻ると今夜の宿泊は私一人のようだ。
 しかしこの民宿、1泊朝食付きで3500円なのはいいが民宿丸ごと禁煙とは少
 々参った。

 1階の談話室兼食堂?の大きな木のテーブルにコンビニ商品を開いて民宿の
 おやじとありきたりな会話をする。顔が濃い主人だな、と思っていたら鹿児
 島出身の人らしい、ここを開いた経緯なんかをちょっと尋ねたが意気揚揚と
 した話でなかったので記憶も薄い。「なんとなく始めた」みたいなカンジだ
 った。そのせいかオーナーに覇気を感じない、力のない民宿。だからこそ
 「休坂」って名前なのかな?と思っていたが後で知ったがどうもこの付近に
 「休み坂」と言う名の「坂」があるらしい。名前の由来までは確認してない
 が。。。

(以下旅を終えてBBSに書き込んだ内容からの引用含む)

 その後も別にたいした会話もなく、私はこの部屋の中にたくさん陳列されて
 る漫画本や小説に目をやった。部屋に何が置いてあるか?特に書物は部屋の
 オーナーの色がでる。普通の漫画が多いことにオーナーの個性に対して少々
 興味を失いかけてた時に、オーナーは私が本に興味があるのかと勘違いして
 おもむろに3冊ほどの文庫本をひっぱり出して来た。

 どれもバイク関連の本で1冊は「セローよ、走れ」だったかな。50過ぎの
 男が日本一周するドキュメント本らしい。私は(セローかよ、俺の方が凄く
 ない?(苦笑))なんて思ったりした。だいたい「セローよ、走れ!」って
 題名が気に入らない。

 俺なら「セローと共に!」にするな。なんでセローに「走れ!」って命令な
 んでしょうか?50過ぎて自分(ライダー)の方がツライはずなのにいかに
 もセローが必死になってるようじゃん。
 ライダーとバイクの一体感がすでに無い。パラパラとめくったら丁度俺と同
 じアングルで海岸線の風力発電の風景写真があった。あぁ、やっぱあそこは
 撮りたくなるよな。なんて思ったがふとその写真を見てびっくり。なんとそ
 の人の写真にはバイクが写ってないんだ。はぁ?って思ったよ。これじゃ車
 で来たのか自転車で来たのかもわからんじゃん。

 って言うか何故『自分といっしょに旅をしている』バイクをアングルに入れ
 ようと思わなかったのか?それが理解できない。この人バイク歴何年だろう?
 セロー歴は0年?リターン組?そうも思った。
 
 どんな思いで日本一周の決意をしたか知りませんが会社辞めて離婚もしてスタ
 ートしたんじゃないことを祈りたい。いっきに興味が失せる。

 余談:旅を終えてネットで「セローよ」と検索するとしっかりアマゾンに売っ
 ていたがそのレビュー(たった1人の書き込み)を見て思わず笑ってしまった。
勝手に引用:
「セローよ走れ!ム熟年ライダー日本一周かけある記」安蔵 貞夫 (著)
オススメ度:★☆☆☆☆
>旅好きなバイク乗りの興味をそそらずには措かないタイトルとレビュー、そして
>美しいカバーに魅せられて購入しましたが、その内容との落差が大きくとても残
>念でした。
>バイクならではの旅の情景描写に乏しくこれなら「レンタカーでもいいのでは?」
>と読者に思わせるバイク旅行記です。
>そこそこのベテランライダーには物足りないし、初心者ライダーの参考になるよ
>うな情報も殆ど盛り込まれていません。
>旅の途に立ち寄った歴史的背景のある場所では、日本の歴史と政治姿勢の批判を
>随所に散りばめているのですが、読む人の気分をざらついたものにします。
>恐らくは、その内容が著者個人の稚拙な知識に基づいたかなり偏向した歴史観に
>依拠している為かと思われます。

 ふがぁ〜・・・散々なレビューです(^^;
 私が手にとってパラパラとめくって感じた直感は「あたり」だったようで(^^;

 こんなん読むなら
 「熟年放浪ム清貧出会い旅」三宅 一志 (著) の方が面白いかも。

 内容:奇妙な山師に夜逃げの中年夫婦、ホームレスの大博士、変人村の村長、
    ワゴン車にわずかな生活道具を積んで放浪の旅を続ける西悟・妙子夫妻の
    14年間にわたる心洗われる出会いの日々。

 うん、こんなの読んだら標津であった前原の自転車おじさんの気持ちも多少は
 わかって偏見もなくなるかも知れない・・・
(長い余談終わり)

※(話は休坂の談話室に戻る)

 私はその本をパタリと閉じてテーブルに置いた。
 「自主出版とか今は結構簡単なんですよねぇー・・・・私は人のあまり読まな
  いし・・・書いてる方だから」

 するとオーナーは「へぇー!本出してるんですか?」と驚く。
 「いやいや、(本出すのは)10年後でしょうけど(^^;
  人の書いたもの読んだりすると影響受けるからイヤなんですよ」

 部屋の片隅にはマックがあって天気予報のサイトが表示されてる。常時接続か・・・
 思わず二輪魂のサイトでも教えてやろうかと思ったがココにはライダーの来客
 は少ないようなのでパスした。(サイトの)入り口の意図を説明するのも面倒
 だし。

 「それから雑誌のツーレポも全く面白くないですね。
  夕陽が綺麗だった、感動した。何号線を走った、何食った、おいしかった。
  そんなんばっかでしょ?
  そうじゃなくてその夕陽が今まで見た夕陽とどう違うから感動した、とか
  「何故自分が感動したか」そこを書かないと何も伝わらないでしょ?」
 「ほー、まるで国語の先生みたいですね!」
 「あはは、よくおまえは何故文系に行かなかったのか?と言われます(笑)」

 もう1冊の本は「風よ、・??・」なんとかって本だった。これまた題名から
 してテンションが下がる。
 「バイク=風」ってっフレーズはもう聞き飽きた(^^;
 「これは小説ですか?」
 「いや、私もまだ読んでないんです、もらったばっかりで」
 (読んでも無いのに差し出すなよ(^^;)

 そのあと常連客らしい青年が1人やって来てオーナーとその青年でなにか盛り
 上がっている。私はこれ幸いと自部屋に戻った。22時ごろかな。

 今日は予定より100km少ない400kmで断念した。
 暑いやら寒いやら、ほんとムカついた。
 こんな北海道なら二度と来たく無い、マジそう思った。
 (自然の)過剰演出はもういい、普通の北海道を味あわせてくれ・・・

 23時、携帯PCでGONさんやこあさんとチャットして0時に就寝。

 明日は北海道最終日?
 たかが400kmほど走って残りのおにぎり全部狩ってから23時発の苫小牧港
 から舞鶴行きのフェリーに乗ればOK。余裕余裕♪

 の、はずだった・・・・・(って、まだフェリー予約してないけど)

『10日目:7月31日 ラストスパート500km 』に続く。