朝7時には目が覚めた。
一晩中、ずっと「ボーーーッ」「ボーーーッ」っと港からの汽笛?霧笛?が聞え
ていたような気がするが全然気にならなかった。逆に旅の情緒っぽい心地よい響
きだった。(近くで聞いたら五月蝿いでしょうけどTVをつけていたら聞こえな
くなる程の丁度いい音量、心に染み入ると言えばいいのか、そんなBGMだった)
民宿の部屋はカーペットの6畳ほどの広さの部屋で、ニ段ベットとテレビとソファ
ーが置いてありそこを1人で使ったからとっても気が休まる部屋だった。朝食に
何が出たのか(1年以上経った)今ではもう思い出せないが思い出せないってこ
とはしごく普通の朝食だったのだろう。北海道らしい朝食ではなかったことだけ
は確かだ。(もしそうなら覚えているはずだから)
外は快晴、荷造りを終え、出発前にオーナーに挨拶でもしようと思ったがどうも
出かけていて留守らしい。うーん・・・やっぱここは「休坂」、自由な客と自由
なオーナー、それぞれの時間に干渉しないことををモットーにしているのだろう
か。。だとしたら意外といいかも知れないな。。。最後にそんなことを思った。
□挿絵(07:00) 民宿の部屋(E-1)
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□挿絵(08:00) 休坂の外観(携帯画像)
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看板が無ければ民家と変わらない。実際民宿として建てられた建物ではないらし
いが・・・
その玄関から歩くこと十数歩、昨晩恐る恐る登った崖の上から釧路港?が一望で
きた、なかなか絶景な場所に建っているんだね。休坂。
□挿絵(08:00) 休坂から望む釧路川河口(携帯画像)
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で、昨日は暗くて良く分からなかったレイの登ってきた坂に行ってみた。さすが
に今日またここを「降りる」なんて毛等にも思ってない。なんせこの道の先は右
に90度曲がっていて道幅も半分になるのだ。おまけに「下り」だし(^^;
□挿絵(08:05) 坂の出口(携帯画像)
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ほらみろ、こんな所を登って来たんだよ、この先で道幅半分になるんだよ!面倒
なんで坂の方まで行って写真は撮らなかったけど、この写真を撮ってる間に偶然
に車載カメラが撮った写真には右端に「人と自転車」の絵の標識があるではない
か!やっぱり!歩行者と自転車専用の道じゃん!バイクで通らないよー、と確信
したのでした。
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さーーーーーーーーて!そんじゃレッツGO!
残るおにぎり11本!小樽23時!今9時前!らっくしょー!と意気揚揚と出発
した、はっきりいって縦断して、最北端行って、450号線も狩って標津まで行
って、もう気分は「終わった」モード、『早くお家に帰りたい』なんて気持ちに
なってる。長いツーは楽しいけれど行きはよいよい帰りはダルイ!(笑)
早く家に帰って残りの夏休み(5年ごとにもらえるリフレッシュ休暇)をゆっく
りTVゲームでもして過ごしたいわ!ってなモードである。
ルートは簡単、ちょっと最後に狩る予定の452号線だけが鬱陶しいけどまぁ、
しかたない、あ、そうそう、そう言えば銀行に寄って金下ろしておかないと船に
乗る金がねぇな。。。。
さっそく近場の44号線をなんなくゲット。
■挿絵(09:14) 044号線ゲット【38/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07310914-3.jpg
さぁ、手抜きじゃないけど昼飯食うまでにガンガン狩る!ラストスパート500
km!この日はもうそれしかないのでツーレポも早送りで進めましょう。L的考
察もなんもないひたすら走ってた最終日午前中。
とりあえずルートも紹介しておきましょう。
□ルート 画面左の釧路から右端の小樽まで。襟裳(えりも)岬に寄らずにショー
トカットして苫小牧(とまこまい)を目指してそこから北上して狩りの最終地、
夕張で274と452を狩って札幌市内を通過して小樽に向かう予定である。
ネタバレで言うがピンク色は高速道路を使用した。赤丸ポイントは狩場。
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/0731-map.jpg
え?下道上等!の国道ツーリングじゃなかったのか?って?
いやいや、その高速道路は道内の国道狩りを全てコンプリートしたあとであり、
今回の旅の狩りのミッションとしては「終了」したわけでその時点で自分の中で
はもう下道に拘る理由は消滅、下道縛り解除宣言をして高速を使いました。
出発前からどうせ舞鶴から福岡に戻る時は高速乗るだろうなぁ、って思ってたし、
「下道日本縦断」であるわけで「下道日本『往復』」とは一言も言った記憶はあ
りません、いや、言い訳じゃなくてマジで。
ま、高速使った理由はこの日の後半の話を読めばわかると思うけど(^^;
※
□挿絵(09:41) 道はまだまだ北海道、どひゅーんと続く直線道路
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07310941-1.jpg
■挿絵(09:57) 392号線ゲット【39/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07310957-2.jpg
■挿絵(10:05) 038号線ゲット【40/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311005-5.jpg
なんで支柱が黄色なんじゃろ?ちょっと不思議なおにぎり。
天気は苦しいほどではないがやっぱ「暑い」系である。日差しが強い。
□挿絵(10:11) 道路に街路樹の陰がはっきりと
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311011-1.jpg
□挿絵(10:48) 道は綺麗でルンルン走り。
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311048.jpg
車載カメラの画像がぼやぁっとしているのはレンズが汚れてるせいです。なんか
虫の死骸らしきものもへばりついてるし(^^;
■挿絵(10:49) 336号線ゲット【41/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311049-1.jpg
矢印(雪道になった時の道路境界線警告標識?)を青い空のセンターに持って来
てその下にバイクを置いてみた構図。
□挿絵(11:24) 直線はまだまだ続く。
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311124.jpg
■挿絵(11:28) 236号線ゲット【42/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311128-6.jpg
空が青かったので高画質でup。
□挿絵(11:48) ちょっと山の中
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311148.jpg
□挿絵(11:53) トンネルも久し振りに登場
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□挿絵(12:27) わぉ、海が見えてきた。
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311227-2.jpg
ここらでこの海岸線をずっと北西に走る1本道になる。情景は西海岸?ってなカ
ンジで実に爽快、短い北海道の夏っぽい景色が旅の疲れを、いや、運転の疲れを
少々癒してくれました。
昼時になり、メシでも食おうと目に入った道の駅で食事をした。何食ったか覚え
てない、ただアベックのバイクカップルが近くでいっしょにメシ食ってたのでそ
れが妙に気に入らない(笑)
いーじゃん、そんなの、好きにさせとけって!と思うのだがね。
じじいだね、俺も
そうそう、ここでメシを食っていてやっとフェリーの予約状況を確認しようと思
った。もし満席(満室?)ならいくらここから一生懸命小樽を目指しても乗れな
ければしょうがないし。電話すると幸い「空き」はあった。が、予約はしなかっ
た。それは一旦予約してしまうとその時間と言う足枷が・・(以下、青函連絡船
に乗る前に話したので割愛)
でも船は出航してまだ1ヶ月の新車、じゃない新造船。
(この情報は石狩海岸の電車運転手から聞いた話)
いいなぁ、できるならそれに乗りたいなぁ。。。。
メシを食ってコーヒー飲んで一休みして金を払ってレストランを出る。
あ、そうそう、そう言えば銀行で金下ろしておかないと船に乗る金がねぇな。。。
13:30出発
さくさくと進む。
■挿絵(13:43) 235号線ゲット【43/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311343-1.jpg
このおにぎり、高くねぇ?すごく高い位置におにぎりがない?
□挿絵(13:45) 海を見ながら夏の北海道を楽しむ。
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311345.jpg
■挿絵(14:33) 237号線ゲット【44/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311433-1.jpg
ヘルメットを被ったままで撮った怠慢狩り(^^;
1時間半走って15:10、コンビニの日陰で休憩。旅路を焦ってはいけません。
缶コーヒーを買ってタバコ休憩。
あ、そうそう、そう言えば銀行で金下ろしておかないと船に乗る金がねぇな。。。
■挿絵(15:21) 036号線ゲット【45/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311521-5.jpg
36号線を狩ると海からおさらばして北上し内地(夕張)を目指す。いよいよ
おにぎりも残すところ「ラスト3本!」23時までにあと7時間以上もある。
楽勝楽勝♪
10日目(2)
1時間走ってまた休憩、休憩ばっかり見たいに読めるかもしれないが100kmか
2時間、そのどちらか短い方で休憩を取ると言うことをできるだけ厳守しない
限りいつか失敗することを覚えておいて欲しい。特にロンツーでは。
さて今回の休憩もまたコンビニ。
たしかアイスクリームとまた缶コーヒーだったと思う。客の少ないコンビニの
誰も居ない駐車場の日陰で涼んでいると1台の250ccのオフロード車がやって来
た。青年はコンビニで弁当を買って来て私に「ここで食べていいですか?」と
近寄ってきた。
うん、どうぞどうぞ、
なんかその姿にとても懐かしいものを感じた。
まるでバイク乗りたてのころの自分を見てるようだった。
話せばどうも道の駅で昼飯食っていた時に駐車場で私のバイクを見かけて「福岡」
ナンバーってことに驚いていたそうだ。タンクのロゴもFerrariだし(笑)。
大阪(京都だったかな?)の大学生で北海道に来るのが夢で大きなバイクはまだ怖
いからとあえて250ccを選んでやって来たのだと言う。
その姿勢がまたちょっと嬉しかった。
こいつは「身のほど」を知っている。
こいつはきっとバイクに乗り続ける。
こいつはきっと『ツーリスト』になる。
そんな私の直感が働いた。
初北海道と言うのになかなか装備(服装や積載の仕方)もしっかりしてる。
とてもソロロングツーリング初心者には見えない。
しばらく雑談してお先に失礼することにしてエンジンをかけると「写真撮らせて
ください」と言うので別に断る理由もなく快諾した。私はバイクにまたがるとそ
のお返しに車載カメラを彼の方に向けて左手でシャッターを押してあげた。
青年は一瞬何それ?って顔をしたがそれがカメラとわかって「すっげー!」と声
を出していた。その時の写真↓
□挿絵(16:33) さわやかな青年ライダー
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311633.jpg
あ、そうそう、そう言えば銀行で金下ろしておかないと船に乗る金がねぇな。。。
もうそろそろ17時じゃん・・・
苫小牧から追分町に入るまでに234ゲット。残り2本!!
■挿絵(16:45) 234号線ゲット【46/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311645-3.jpg
追分町には高速道路のインターがあり、国道を外れて高速道路に沿って東に進め
ば夕張に着く、そこで274と452を狩れば終了となる。
国道を外れることで道はわけわからん道道になったが右目で高速道路の高架を確
認しながらなんとか274に合流。さっさとゲット。あと1本!
■挿絵(16:58) 274号線ゲット【47/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311658-6.jpg
(おにぎりは左端にあります)
道すがら銀行があったら入ろうと思ったが全然ねぇ。まぁいいか・・・
夕張に入ったら銀行あるだろ?
そして10分後、ついに記念すべき最後の国道、452号線をゲットした。
■挿絵(17:12) 452号線ゲット【48/48本】消化狩り(カメラ:E−1)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311712-3.jpg
やったぁー!終了!終了!ミッションコンプリート!
なんでもないしょうもない国道の道端でそれなりにテンションが上がる。
なんでそんなところで写真撮ってるの?と視線を浴びてるのはわかるがまさか
北海道の全ての国道写真の「最終ポイント」を撮ってるとは誰も思いもしない
だろう。あはは、いいねー、最高の一人遊び♪
だってある意味最北端到達よりも難易度が高いだろ?道内全国道制覇って?
いいなー、馬鹿げてるなぁー、そんな自分の目標達成が嬉しくて楽しい(^^)
つまらない写真だけど夕張「らしい」看板だったのでそれもゲット。
□挿絵 メロンの工事告知板(笑)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07311712-4.jpg
しっかり写真を撮って、携帯でも写真を撮ってそのままリアル画像をMMのBB
Sにアップしたのを覚えている。「終わったよー!」と書き込みしたくて。
でも内心、ほんとに道内の国道全部狩ったのかなぁ・・なんて不安はありました。
一応チェックしながら走っていたけど私のことですからいざ帰ってみたら「あ!」
とか「うっそぉ?」とかあるような気がして結構不安(^^;
でもね、でもね、とりあえず終わったのよ。
いまからデジカメの液晶で全部狩ったか?なんて調べていたら数時間はかかる。
もうそんなことしない。自分を信じるしかなーい!のだ。
で、あ、そうそう、そう言えば銀行で金下ろしておかないと・・・
そう思ってUターンして札幌に向かうところをこの先にある夕張市内に向かうこ
とにした。
しかーし・・・銀行がない・・・信金はもう閉まってる。ATMも置いてる気配
がない。ええ?夕張って結構な街じゃないの?メジャーな街じゃないの?それな
のになんか全然「ビル」もないじゃん。山ばっかりじゃん。道端に夕張メロンの
路上販売だけが点々と。。。夕張って「街」じゃないのか?・・・・
ふむ・・・コンビニATM使えばいいか・・・でもここら辺にCD機のあるコン
ビニとかあるか?さっきセブンイレブンがあったなぁ・・・
そんなわけで夕張メロン工事看板まで舞い戻り、記憶にあったセブンイレブンを
見つけて普通にカードを入れて・・・・はじかれる。
へ? もう一度カードを入れて・・・・はじかれる・・・・
カードをじっと見て愕然とした。
し、しまった・・・普段コンビニのATMとか使わないから気がつかなかった。
私が持参していた銀行のカードはコンビニATMに提携してない銀行のカードだ
ったのだ。
普段は2、3種類のキャッシュカードは持っている、しかしこのロンツーの事前
シミュレーションでオリジナル胸元ポーチを実験したときにサイフごと落として
えらい目に遭ったので今回のロンツーでは最小限のカードしか持たないことにし
た。それがたまたま深く考えずにローカルな銀行の奴を持って来てしまっていた
のである。(まぁ簡単に言うと私のへそくり用口座のカードなんだが・・・)
げげげげ、やばいじゃん。今何時?17時半?
このカードでも「地銀(地方銀行)」だからそれなりの銀行、そう、札幌銀行とか
に行けば普通に他行扱いで金が引き出せるはず。でもその銀行がない。ここには。
クレジットカードも持たない主義、このままでは現金を手に入れる方法どころか、
乗船チケットを手に入れる方法も皆無。
えー・・・サイフの中は5千円程度。このままだったら北海道2日目に泊まった
無料の石狩ライダーハウスに泊まって明日銀行を探して金下ろして。。でもそう
なると小樽からの船は明日は出航しないから明後日の奴に乗る?それとも苫小牧
から乗る?
頭の中でいろんなパターンをシミュレーションする。
そこで思いつく、と言うか「賭け」に出た。
夕張ICから札幌南ICまで64.5kmであることを確認。
今の持ち金5千円を使って高速に乗り、一気に札幌市内まで。
そこで地銀に駆け込めばこのカードでも金が出せる。。。。
巡航120kmなら30分で「街」に着く、そうそう、もう国道は全部狩った、下道縛
りは解除してもいいではないか。
そう思いたつやいなやさっそく高速に乗った。しかしこの積載フル装備での高速
道路走行シミュレーションはしていないのが少々気になる。高速に乗る前に車載
カメラは安全を考えて取り外した。
キーン!と弾丸急行で一気に札幌に向う。真西に向かう高速道路は正面の夕陽が
眩しくて目を細める。フレームに取り付けたサイドバックが風圧で翼のように持
ち上がる。、サイドバックが飛ばされないかちらちらと確認しながら結構な速度
でかっ飛んだ。
しかし18時ごろとなると渋滞もあり、なかなか思ったペースで走れない。
なんとか札幌南ICで降り、とにかく大通りを進みながら銀行を探す。
あ、あった!
人通りの多い歩道にバイクを乗り上げ、少々顰蹙(ひんしゅく)の視線を浴びな
がら銀行に入りATMにカードを入れるが・・・・・・・
残念、はじかれる。(><)
えええええ?ダメなの?ここ地銀でしょ?ダメなの?
なんか一気に力が失せた。
あー・・・もういい。このカードは北海道の銀行じゃダメなんだ。。。
時刻も18時を過ぎている。探せば19時や20時まで開いてるATMもあるだ
ろうがここで使えないってことはその他の銀行でも使えない可能性が高い。
第一地銀や第二地銀、そんな言葉も知っている。いやしくも10年前はATMの
ソフト開発をしていた私です。今や信金でさえ地銀のカードで引き出せる時代に
なっているのに・・・それなのに何故このカード(西日本銀行)が北海道の地銀
で引き出せないのか?見当が付かない。九州と北海道で離れた地銀でも全銀セン
タを通して普通に他行(たこう)扱いで処理するだけじゃろ?いったいどういう
ことなのか・・・
うーん・・・なんか法改正とかあったんじゃろうか?それとも今ここの銀行は17
時過ぎには他行扱いができないのだろうか?もっと大きな地銀に行けば・・・・
考えるのも疲れて別の手段を考えることにした。
札幌と言えば仕事で何度も訪れている。支店もあるし、知った奴もいる。そいつ
に電話かけて「金貸してくれぃ(^^;」と言うのか?誰に?うーん・・・なんかヤ
ダな、これは最後の手段にするか・・・
時速40km程度で行く宛てもなく札幌市内に向かう力のないバイクと私。
10日目(3)
時速40km程度で行く宛てもなく札幌市内に向かう力のないバイクと私。
私は普段、サイフとは別のポーチに「1万円」を持っている。「いざ」と言うと
きの緊急用の現金だ。1万円あればなんとかなる。で、その1万円を今日の朝、
休坂の宿泊費3500円に使っていたのだ。まぁ、例え使っていなくても乗船チ
ケットは1万円以上するから役に立たないわけなのだがその1万円を使ったこと
もあるから朝からずっと「銀行いかなくちゃ」と何度も思っていたのだ。
そう、何度も何度も思っていたのに・・・
ぎりぎりになるまでその思いを重要視していなかった自分を呪う。
日は沈み、ネオン瞬く札幌市内に入ってふと思いついた。
「あ、そうだ、無人君! 無人君って金貸してくれるんだよな?24時間、その
場で現金貸してくれるんだよな?うん、たしかそうだ、よし、アコムでもプロ
ミスでもなんでもいいや、「マチ金(まちきん(町の金融屋)!」そこに行っ
てみよう!」
そう思いついた。
幸い札幌駅周辺には詳しい。どこにどんな店があるか、どこのラーメン屋が自分
好みであるかも知っている。そしてマチ金は駅前の雑居ビルに密集していること
も知っていたからまっすぐ札幌駅に向かい、アコムが入ってるビルの横にバイク
を止めて2階にあがり、不安な面持ちでアコムの扉を開いた。
(補足画像:縦断から3ヵ月後、仕事で北海道に行った際、その金借りたビルの
前を再び通ることになった。あまりにも縦断中に金借りたことが懐かしくて思わ
ず携帯カメラで写真を撮った)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/0731-akomu1.jpg
遠くに見えるビルが札幌駅
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/0731-akomu3.jpg
ありがちの消費者金融ローン密集ビル
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/0731-akomu2.jpg
そのビルの横、一方通行標識の下にバイクを止めていたのだ。
こんなところを利用するのは生まれて初めてだ。なんかダークな先入観がある。
「自己破産」とか「顔を見られずに金が借りれる」とか「雪だるま式」とか、
全然いいイメージがない。そもそも何故、「顔を隠して」金を借りないといけ
ないのだろうか?私なら対面手続きでしてもらった方がよっぽど安心なんだけ
どなぁ・・・しかも「無人機」とか全然嘘やし、部屋にはTVカメラあるは機
械からもこっち覗いてるしわからないことあったらマイクでお話できるし、顔
を遭わせなくて済むと言うのはほんと形だけの話である。
まぁ、センターに繋がるのだから店舗ごとに社員を置く必要がないから人件費
の節約にはなるだろうが・・・でも24時間金を貸せる体制ってのもおねーさ
ん達も結構つらい仕事だろうね。酔っ払いも来ることあるだろうしそれこそ緊
迫した人や借金まみれのやつれた人も来るのだろうし・・・・
さて、初めて入った無人金貸機ルーム。結構広い、四畳半ぐらいはあるし清潔
で明るい。ちょっとドキッとしたのが入るなりドアが「カチッ」と自動的に鍵
がかかった音がした。え?幽閉?閉じ込められるの?金借りるまで外に出して
もらえないの?(笑) と思ったがどうもそれは逆で中に入ったお客さんの安全
を確保するような意味らしい。クレジットカードを手にした瞬間を狙って強盗
が入って来ないように、とか、そんな意味のようで自分の意志で開けれるよう
な容易な仕掛けだった。
さて、アコムおねーさんとのやり取り。全部書きますか?(^^;
たしかにこんなところで金借りた経験がない人にはちょっと興味津々でしょう、
んでも克明に書くのもはっきり言ってウザイっす。
なんせ
『結局現金を手にするまで1時間もかかりましたから!』 長いって!
え?そりゃぁ見知らぬ人間に金貸すんだからそんなに簡単なハズはないってか?
そりゃぁそうだけどとにかく書類やら質問やら・・・多いのだ・・・
とにかくまず端末の前に座るとスピーカーからお姉さんの肉声が聞えてきた。
私はまず聞きたいこと2つを率直に聞いた。
・銀行閉まって金が下ろせない。
今日のフェリーで九州に帰りたいのだが、ここで手続きすれば現金を手に
することができるのか?
・借りる金額は5万円でいい、1週間後に返したら利息はいくらになるのか?
最初の答えはYesだった。この端末でカードを発行してもらい、この部屋の隣に
あるCDでそのカードを使えばキャッシングできるとのこと。
2つ目の質問は向こうもやや時間をかけて「150円です」と答えた。
(実際の金額は記憶があやふやだが、その答えを聞いて思ったのは「なーんだ
、時間外の他行支払いで210円も手数料取られるのに、それだったらマチ金
で金借りた方が安いじゃん!とそう思ったのを覚えている。が、後日談になる
が一週間後に金を返したら利息で260円ぐらい取られた。ええ?なんでやね
ん、話が違うやん・・・これが消費者金融の「怖い」ところなのだろうか・・)
以降は覚えてる範囲で書こう、いつか誰かがこんな目に遭った時のマメ知識に
もなるでしょうし(^^;
大きな画面の前に座り、画面の指示に従って入力を進めてスピーカーからのお
姉さんの声(肉声)とお話しするとウィーンっと画面の下から書類が出てきて
住所氏名などを書いてトレイに入れるとまたウィーンとその書類が機械の中に
吸い込まれる。免許証なんかは所定の場所に置くと目の前の画面にその画像が
現れる。どうも上方のカメラで狙ってるようだ。
そんでカシャっと免許証の写真を撮られたり、あとは質問が長いんだ。
画面上にアンケート方式で持ち家は?家族は?最終学歴は?とかもう面倒な質
問のオンパレード。しかも和暦で答える箇所も多々あり、西暦でしか頭の中に
ない私はおもわず「コールボタン」を押してお姉さんに1984年って昭和何
年でしたっけ?と聞いたりした。計算すればわかるけどウザイ質問が多すぎる
のでイライラモードになってしまう。繁華街に止めてる我が槍号もかなり気に
なる。ツーリング途中で街中に1時間も目の届かない位置にバイクを放置する
なんて私にしてみれば非常識・・・
おまけに時刻はそろそろ19時半、出航は23時でもフェリーって奴は最低1
時間前に乗船手続きをし終えているのが常識、ってことは22時前には小樽
に着きたい。ここから2時間かかると読んで20時にはココを出たいのだが・・
何度か書類とアンケートが終わると「審査」で5分ぐらい待っただろうか?
お姉さんが言うには私ならもっと高額の融資が出来るコース(カード?)が可
能だからとしきりにそれを勧める。
ええーい!俺は5万あればいいのだよ!こんな消費者金融からそんな何十万も
何百万も借りるわけねーだろ!とガンとして最低コースでいいと譲らない。
次にカードの「絵柄」を聞いてくる。
ええーい!俺は5万あればいいのだよ!こんな消費者金融のカードの絵柄なん
ぞなんでもいいって!Jリーグのカードなどを勧められるがガンとしてノーマ
ルカードでいいと言う私。(笑)
そうこうしてやっと「金が引き出せる」カードを手に入れた。
自動ロックの扉が「カチッ」と鳴った。「外に出ていいよ」と言われてるよう
でなーんか気持ち悪い(^^;
さっそくその隣のCD機で現金5万円を引き出して早々とバイクのところに戻
った。心配していたイタズラもされてなく、時間は20時前、うん、これで安
心して小樽に行ける♪
「西に行けばいいや」程度の方向感覚で札幌駅を後にした。
しかし・・・10分後・・・完全に自分の位置をロストした・・・
札幌と言えば北2西4とか格子状のブロック単位で街が形成されてるから「西」
の数字が大きくなればそれでいいはず。交差点ごとにその標識を見てれば確実
に小樽へ向かう国道に出るだろうと思っていたのだが街はどんどん淋しく、暗
くなり、北に行くべきか南に行くべきか、それすらわからなくなってしまった。
そうそう、こんな時にはGPS♪
と思ったがこんな時に限って『携帯電話電池切れ寸前』に自分で驚く。
私はこの旅の装備としてバッテリーからAC電源に変換するケーブルを繋ぎ、デ
ジカメ専用電池から単三電池の充電から携帯電話も携帯PCの電源も全て走行中
に「充電」できる仕掛けを施していたのだが、ラストスパート500km、ただ
小樽に向かうだけの最終日、GPSのお世話になるとも思ってなかったのですっ
かり携帯の電源とか気にもとめていなかった。不覚・・
ぎりぎりの電池で現在位置だけ表示をしてどっちに進むのか方向だけ確認して再
出発。
5分ほどすると大きな道に出て「小樽↑」の標識を見ることができた。
あとはこの国道5号線を1時間、30kmほど走ればフェリーのり場だ。
21時半には到着可能。安心したせいか腹も減ってきた。
※
しかし!目指すフェリー乗り場まであと数kmと言うところでこの旅一番の危機的
事態に遭遇した。あと1秒の差で私は大事故に遭うところだった。
大きな交差点の赤信号で停車し、フェリー乗り場は右折しなければならない。私
は青信号と共に対向車が来る前に素早く右折をしてそれから登り坂の陸橋に入っ
た。陸橋は歩道がなく、高さ1mぐらいのコンクリの壁に囲まれた自動車専用の
陸橋でフェリー乗り場と国道を行き来するメイン道路のようだ。そしてその陸橋
は丁度頂上付近で大きく左に曲がっていた。私は目の前も後続車もいないこの陸
橋を普通に6、70km/hぐらいで走っていただろうか、対向車線は車が数珠繋ぎ
の渋滞だった。
頂上付近、左にバンクしてコーナーの出口が見えてきたころ、私は身の毛がよだ
った。なんと目の前10mに2つの眩いヘッドライト!車だ!くっそ!どっか
のクソ馬鹿がこの陸橋を一方通行の2車線道路とでも思っていたのかまんま反対
車線をこっちに向かって真正面に突っ込んでくるではないか!
バンク中のバイクを一瞬力で立て直してフルブレーキング体制に入る!
が、いや!ここはブレーキングじゃねぇ!あっちもスピードが出てる!
俺だけのブレーキングで停まれる距離じゃねぇ!
ブレーキレバーに力を入れる寸前で方針転換、0.3秒後にアクセルをじんわり開け、
またバイクを左にバンクさせた。
道路の左端ギリギリ、コンクリートの壁と対向車との隙間をすり抜けるしかねぇ!
そう判断した。
10日目(4)
道路の左端ギリギリ、コンクリートの壁と対向車との隙間をすり抜けるしかねぇ!
車もこっちに気がついたのか減速を開始したようだ。しかし車は避け様にも渋滞
している反対車線に車が割り込めるスペースは皆無。
2秒後、バンクしたままクソ馬鹿の車の横をすり抜ける。その距離数十cm・・
すり抜け終了。
「がぁーーーーーーーー!!!」 どっとアドレナリン放出。。。。
私の後ろには後続車は居なかったが後方からガッシャーンと音が聞えるかと耳を
澄ませたがそんな音はしなかった。ドライバーもきっと焦っただろう。大事故に
なる前に元の車線に入れてもらえたんだろう。
とにかく北海道さよなら寸前でこっちの命がさよならするところでした・・・・
これでもし事故ってたら「もっと早く銀行に寄ってれば・・・」「西銀じゃなく
て福岡銀行のカードを持っていたら・・」とかなり後悔したことでしょう。
アコムに寄った時点でもう私の旅の歯車がずれていたのだ。そんな車と遭遇する
奇跡的な時間と場所、ピンポイントに向かっていたのだ。
ふぅ・・・・危ない危ない・・・想定「外」のことはその後の全ての時間軸に影
響が出るのだ・・・なんにしても事なきを得てピンチを脱出。
※
21時半ごろ小樽フェリー乗り場に到着、バイクがうじゃうじゃいる。滞りなく
乗船手続きを済ませてフェリー乗り場で軽い食事。
それから22時の乗船予定がなんと2時間待たされて0時ごろやっとバイクの
乗船になった。待ち時間の間、近くにいたおっさんライダーとバイク談議など
して時間を潰せたからまぁつまらない時間でもなかったな。
しかしそのおっちゃん、私の脊椎パッドを見て「これ何ですか?」と聞いてきた。
ええええ(^^; あんたのそのバイク、トライアンフじゃないの?そんな立派な
バイク乗ってて「脊椎パッド」も知らんのか・・・・がっくし・・・
□挿絵(22:09) 出発を待つ槍号
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07312209-1.jpg
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07312209-2.jpg
□挿絵(23:11) まだ出やしない(「あかしあ」って船名)
http://www.koa.jp/ducati/Ferrari/Nippon4700km/07312311.jpg
なんやかんやで本日走行530km(うち高速65km含む)
オドメーターは37752km。
自宅から3975km経過して船に乗った。
え?でも残りまだ1000kmもあるの?とほほってカンジ(^^;
11日目:8月1日 ミッドナイトエクスプレス 舞鶴〜野営、深夜2時 に続く