二輪魂

遙かなる高みを目指し、もがき苦しみながら
Monsterを走らせ続ける男の挽歌

〜 HAPPY RIDERS 〜

□コメント

□本文
今回のツーリングの準備に関して点数を付けるならば60点しかない、かなり低い。なんせリストアップしていたアイテムを出発前夜にバタバタとかき集めて2個のサイドバックに放り込んだだけだ。右と左にそれぞれ何を入れるべきか?そんなポリシーもなく、そのせいで何かある度に右だっけ?左だっけ?あ、違った、反対側だ。そんな低落だった。

しかしまぁたかが2泊3日、しかも宿から宿への極楽ツー、タンクバックはE−1でなくコンデジ(E8400)のみだし、合羽(かっぱ)がサイドバックの右にあろうが左あろうがたいして気にすることは無いさね。唯一新しい試みとしては500mlの携帯ガソリン缶(消防法適合品)にガソリンを入れて持ち運ぶ実験を兼ねている程度か。
しかし、パーフェクトな準備をしないままでの出発はとても居心地が悪い、それに天気が悪そうなのでテントも寝袋も持たず、防水オプションを実験したかったインターバル撮影装置も却下、これでは東北ツーのシミュレーションには程遠いわけで不本意と言えば不本意(誰のせいでもないのだが)。

あ、それと重要なのは今回のツーリングには「タバコが無い」。
これは凄いことだ。人生で初めてだ。
なんせ初めてタバコを吸ったのが原付で九州一周したツーリングだったんだからまさしく俺のバイクライフはタバコと共に始まったのだ、そこから27年吸ってきて、「タバコの無いツーリング」とか経験したことがない、考えられない。
成立するのだろうか?
禁煙1ヶ月目であり、その耐久試験も兼ねている(マジで)

13日の金曜日。語呂の悪い日だ。朝9時45に出発。
天気は曇り。山陰は午後から雨になるとのこと。

自宅から門司まで約50kmを国道3号線で上るのはもういいかげん飽き飽きするのでさっさと高速に乗り、あっと言う間に100kmを走って本州の美祢(みね)ICで降りる(かつて美祢サーキット(2006年2月28日閉鎖、その後マツダのテストコースとなった)があった「美祢西IC」から1つ先のIC)。
3年前の下道縦断の時は中国地方を斜めに縦断する9号線で日本海を目指したがこの美祢ICで降りると9号線より西のルートを走る435号線と490号線を約40kmも走ればもう日本海(萩市)に出ることになる、日本海に出るショートカットルートで私にとってはヴァージンルート。

田舎の国道はいい。

400番台の国道ともなればそうそう交通量も多くなく、そして信号機が格段に少ない、または「無い」、さらに北海道と違ってちゃんとコーナーもあるから退屈しない。

自分のバイクのエンジン音だけをBGMに、1つのトンネル、1つのコーナーを抜ける度に目の前の風景が変わる。
時には気温が一変したり、耳にする音も変わる。

見えなかった山が見え、知らなかった川が現れ、不思議な建造物を発見し、何を作っているのか名も知らない畑を抜け、分かれ道で悩み、読み方のわからない町名に首を傾げる。
下道はそれが楽しい。

もちろん動物の死骸を見て眉間に皺を寄せたり、時速30kmの軽トラにブチキレたり、車道を素っ裸で横断するババアに恐怖したり、(いや、そんなババア見たことねーって!、でも「いそう」「いるかもしれない」のが下道(笑))そんな喜怒哀楽があるのよ、下道には。(豆情報:裸のばばぁではないがバイクに向かって鎌を振り上げるじじぃは九州の山間部で確認されてます)

下道には(旅には)イベント(予測不可能な旅の出来事)がある。
今回最初のイベントは定番ではあるが「雨」だった。

元々雲行きは怪しかったがいきなり勢いよく降ってきやがった。
アスファルトに叩きつけられ弾けた雨がみるみる路面を真っ白にし、轍(わだち)が川のようになっていく。その中を波紋を描きながら進むMonster。

あぁ、、バイク汚れるぅ〜。。
(自分のことよりそっちが気になるライダーは少なくない)

ふん、でも急な雨は想定の範囲内。

だからわざわざ革ジャンは止めて濡れてもいい防水性のあるプロテクタージャケット(コミネ製)を着てきたのだ。下道ならそう焦ることもないが高速でこんな急な大雨に降られたらSAかPAに辿り着くまで全身ずぶ濡れでなるからな、革だと傷(いた)むからと焦るしね、だから家を出る時に「雨が降りそう」ならば革ジャンは着ないのだよ。

などと自分の予想がツボに入ったことにニンマリしながら落ち着いて5分ほど走り、よさげなバス停に駆け込んだ。
(むしろ予想して準備してたからこそ「落ち着いて」走れるのだ)
田舎国道の雨宿りは屋根つきのバス停に限る。

降りしきる雨の中、サイドバックから合羽やブーツカバーを引っ張り出すと路上からバス停めがけて放り投げる。グローブを外し、メットを脱いでベンチに座り一安心、そして雨を見ながらタバコを一服。。。
って!吸わねーよ!吸ってねーよ!

しかしこのシチュエーションで吸わないのはかなりの違和感と「物足りなさ」を感じる。タバコの無い「休憩」っていったい何を休憩していいのか?マジでそんな意味不明のことを考える。

1ヶ月経ち、肉体的にはニコチンは消滅しているはずなのだが、まだまだ俺の中にニコチン虫の生き残りがいるってことか?
。。。まぁよい、俺はもうおまえに一切食事(ニコチン)を与えない、完全に餓死させることが今の俺の楽しみなのだ。

禁煙とは我慢してるからつらいわけで「不要なもの」と脳が(心が)認識すれば実に簡単に止められる。

「タバコを吸ってない人は欲しがらない」(=吸ってるから欲しくなる)ってのがタバコの原理なんだ。

例えば「犬のクソが欲しいか?」と聞かれれば「いや、なんで?そんなもんいるわけないじゃん」が普通の反応だ。誰も「ほんとは犬のクソが欲しいんだけど我慢している」わけじゃない。だから犬のクソが手に入らなくてもなんらイライラするわけがないし、つらくもない。むしろ見たくもない。

「犬のクソ」をあなたが嫌いなもの、たとえば「みのもんたの食べかけの飴玉」とかに置き換えてみればいい。そんなの食えと言われたら拷問ですがな。。

タバコへの依存ってのは「欲しい」と思ってるただそれだけの心の問題で。止めるには根性とか精神力はほんのちょっとだけあればいい、必要なのはたった1つ、

「要らない」と思う『心のスイッチ(決意)』だけです。

でないと27年間も吸ってきた俺があっさり止めれてるはずがない。(「禁煙セラピー」の著者、アレン・カーさんに感謝)

などと名も知らぬバス停で「吸いたい」と言う衝動をなんとか精神力で抑えながら(って、精神力とかいらないとちゃうんかい!!)、いそいそと合羽を着ていると案の定雨は小降りになり、ついでに写真を撮ったりしたあとは完全防水で再出発。

完全防水と言ってもグローブカバーはしない。
雨に打たれて両手は冷えるがグローブカバーは操作性が落ちるから嫌いなのだ。たとえグローブが濡れても手が冷たくてもきちんとアクセルやブレーキを握れて微妙でダイレクトな操作ができる方がいい。
グローブカバーは例えばゴム手袋をしたままキーボードを叩くようなもんだ。できなくはないがぎりぎりの微細なタッチをスポイルしてしまうのが気に入らない。俺が安物のグローブカバーしか知らないだけかも知れないが。。。



萩市から日本海に沿って60kmほど走ると9号線に合流、交通量はやや多くなる。9号線に乗ればあとはこのまま130km(約3時間)走れば出雲である。雷鳴におののきながらも、この調子なら遅くても18時には宿に着く。
なんとまぁ健全なツーリングなことか、普段のペースなら23時、24時までとことん走ってしまうのだが今回の旅は終点が出雲だからこれ以上進む必要が無い。例え雨でもちょっと物足りないな、と思う。

出雲市内に入ると雨が上がった。

そして国道写真を撮り始めてはや3年、はじめて虹とおにぎりとバイクの3ショットを収めることが出来た。
平日の朝9時45分に出て、ここまでこのペースで走ってきた偶然が見せてくれたこの風景。うん、これも旅の贈り物(イベント)なのだ。



宿から半径5km以内に近づいた、さぁ、ここからがツーリングで一番の難所だ。「飛行機は着陸する時が一番難しい」のと同じで宿近辺からチェックインするまでが一番「必死」になる(笑)。
ロンツーリストにとって街中の目標物は細かすぎて方位磁石も太陽の方向も役に立たなくなるから不得意なんだ。。

しかしたかが2泊3日のツーリング。
この程度のツーリングで携帯電話のGPSは使いません、もちろん分厚い地図も持ちません。それがLのこだわり。しかしその結果、
やっぱり宿の場所がわかりません。。。(路頭)

でも「目」の他に「クチ」と「耳」があるのだ。
ガソリンスタンドで聞きましょう、通行人に聞きましょう、
「雲州平田駅はどっちですか?」と。
(田舎の小さい駅は「xx駅↑1.5km」などの標識がないことも多いのだ)

雲州平田駅の場所さえわかればあとはPCで印刷した旅館の地図を見ながらたどり着ける。(駅から徒歩3分らしいし)

10分後、車も通り抜けできないような細い路地をさすがにエンジンかけるのも迷惑だろうとバイクを押して進む。
あぁ、ここだ。PCで見たアングルと同じ角度で宿が見えた。

無事に旅館にチェックイン。
(あとからわかったがネットで見た旅館の地図は「徒歩用」のルートであり、回り道をすればバイクでも普通にたどり着ける場所であった)

で、
この宿はいい!ツーリング宿としてはパーフェクトだ。

2500円と安いのは当然のことながら、何がいいって「ライダーがよく利用している」から女将のおばちゃんが非常にライダーの扱いに慣れている。旅館のくせにライダーに心が広い。

具体的に言うと、
・バイクを中へ、と母屋の中に誘導する(こんなんはじめて!)
・玄関先で合羽を乾すハンガーをあたりまえのように持ってきてくれたり、
・荷解きに時間がかかるのを知ってるからその間は奥に引っ込んでいてくれるので焦らないし気を使わなくていいし。
・部屋に入ればほったらかしだし(重要)
・ベットでなくて畳みに布団♪(ライダーハウスでなく「旅館」なのだ♪)
・普通の旅館だから部屋で飲み食い自由(ライダーハウスだと室内では飲食禁止ってのが多いのだ)
・もちろん喫煙も可能(だから「吸わない」って!)

GW中も既に予約がいっぱいでバイク5台ぐらいでやってくるグループもいるらしい。(その時は表の軒下にバイクが並ぶ)

なんでもこの宿は1年前からインターネット(旅窓)に登録したらしく、そこから徐々にライダーが訪れるようになったと言う。私の想像ではライダーは貧乏人が多いから「安さ優先」でこの旅館がhitすることになったんだと思う。また、旅窓では宿泊者の感想を書き込むことができ、この旅館の感想に「ツーリングで利用させて頂きました」などと書き込みがあるのでそれを見たライダーが安心してチョイスすると言う好循環が形成されたのではないか?と。
実は私もそのクチで「安い!」&「ライダーOK!」と安心してここを予約したんです。

荷解きが終わり、看板犬を抱えた元気の良い名物女将に2階の部屋に案内される。客室は2階のみで4部屋ぐらいあるようだ。部屋の前に立つ、引き戸のドアをガラガラと開ける。

「鍵など無い」

鍵なしか。。金払って鍵の無い部屋に泊まるなんて久しぶりだな。。。思い起こせば・・・・・・と、回想モードに入るととんでもなく長くなるので割愛します。



中に入ると8畳ほどの広くて明るい部屋だった。
3人、いや4人は寝れる。
たしかネットで予約したのは4畳半の1人部屋だったのだが。。

女将曰く、今日の客は私1人なのでこの大きな部屋で良いとのこと。当然料金は2500円据え置き♪

ふっふっふっ、これだから『平日の旅はおいしい』のだ。
土日よりラッキーなイベントが多いのよね。
相手(店や宿の人)も暇だしさ、ゆっくり話もできる。

ま、「空いてるから良い部屋をどうぞ」は、そんなに珍しい話(イベント)ではないのだが、相手の好意を無駄にしてはならないから過剰に喜ぶ演技も必要(大人)。

「ええ?、いんですかぁ?それはどうもすみませ〜ん♪」(笑顔)
にしてもこの広さ、このくつろき空間に2500円で泊まれるとは演技しなくてもマジで嬉しい、窓からの構図がまた粋なのよ。

(注:他の客が居た場合の「防音性」についてはかなり不安の宿です)




さて、外はまだ明るい。さっさと風呂に行こう。
部屋にトイレも風呂もなく、共同風呂が1階にあるとのことだが歩いて10分ほどのところに温泉健康ランドがあり、通常600円のところ、この宿では半額の300円で入浴券が買える。good。

身軽なジャージに着替えて首からデジカメをぶらさげて旅館のスリッパで雲州平田を散策する。女将の話では旅館と健康ランドの中間に「木綿街道」なる昔ながらの町並みがあるとのこと。なるほどここか、撮影などして悠々とした時間を過ごす。

バイクで走り、高速を走り、山を抜け、海を見て、雨に降られ、虹に会い、道に迷い、宿に着き、スリッパを履いて夕暮れの小さな町を写真を撮りながら温泉へ歩く。。

おぉ、培倶人(バイクジン)(*1)みたいじゃないか!(笑)

*1:その内容のミーハーさと軟弱さゆえ、私の大嫌いなバイク雑誌

俺がこんな余裕のツーリングをしてるなんて。。なんか不思議〜。でもまぁバイクジンなら何がうまい、何を食った、とグルメ情報誌になるのがオチだが私のツーレポに「食文化は皆無」である(笑)。
実はこの道中もちゃんと昼飯も夕飯も食べてるのだが「どうでもいい」ことなので触れもしない。(昼食は道の駅でキムチチャーハン650円、えぇ、おいしかったですけどそれが何か?)

私は声を大にして言いたい。

「うまいもの食うのが目的ならJRとバスで行けよ!」と。

バイクで走りたいんとちゃうん?
だからバイクに乗ってるんちゃうん?

俺は「走りたいから」ツーリングする。
だから朝から晩まで走り続ける。
目的が「走ること」だから。
ツーリングの第一目標が「乗ること」だから。

グルメツーリングとか温泉ツーリングとか、
「バイクもグルメも温泉も」って。。。なんだよそれ。。

そんな奴は結局「食い気と色気」の方が楽しくなってそれなら車の方が楽だしぃ〜、で、バイク降りて「若いころはバイクに乗ってたぜぇ〜」オヤジとなるのだ。

「グルメも温泉も」楽しみたいと思ってる奴は結局「走るだけでは満足できない」から、結局「走り以外」のことに楽しみを求めてるにすぎないタイプなのよ。
走りながら「ジュースも音楽もタバコも」あった方がいいんだろ?なおかつ「女も」居たほうがいいんだろ?だから二輪から四輪に移ってしまうのだ。

あれ?・・・俺は何を毒づいているのだろうか?(苦笑)

いや、なんとなく。。。

ただ、「走ることが好きな奴」は一生バイクから離れられず、「温泉とグルメをバイクで楽しんでる奴」はいずれ降りちゃうんだろうなと、なんか今回の「楽勝ツーリング」を味わってわかったような気がするのよ。

1日200km程度しか走らず、だらだら観光しながら明るいうちに宿について街をぶらっとして温泉入ってうまい料理食ってればこんな楽な旅はないでしょう(俺に言わせれば『堕落』だ)。
バイクゆえの疲労感はちょっとした達成感にもなるし、四輪とは違う優越感もあったりする。そして「バイクはコレ(温泉とグルメ)だよね」とか言い出す始末(失笑)。

あ、それが「ヘタレ」とか「ライダー失格」とかそんな話じゃないよ、ただ、同じバイク乗りでも「俺とは全然違うね」ってこと。
「こっち側」と「そっち側」の話と言ってもよい。

また、「こっち側」の方が素晴らしいって話でもない。(皮肉でなくで)
こっち側はこっち側で単なる変態の集まりだ。マゾとフェチの。

熊本から富士山麓まで1100kmを給油以外ノーピットで走ることで「快感」を得る体力系、下道だけで日本縦断北海道一周することで「存在証明」を追求する哲学系、10年以上も同じバイクで8万kmも走ってるのを「普通」と思ってる慢性中毒系や、乗りにくいバイクであえてジムカーナしてる真性マゾ。金属に異常なまで執着してる「自分実験室」のはぐれメタル系ライダーやら、オフにオンにサーキットにどこを目指してるかわからないマルチ思考系のライダー(しかも遅い)に、最初から速いバイク買っておけばいいのに1098(しかもハズレ)に手を出しちゃった人生の決断が遅い独身道楽系、買う金なんて十分あるのに自宅の庭で砂を焼き、手曲げマフラーの製作に挑戦する富豪ライダー、極めつけは46歳にもなって地元で自爆して大腿骨折って寝たきりのクセにベットで大クソして自分で爆笑してる「言わこっちゃない!」オヤジ(放置可)やら。。

(注:「言わこっちゃない!」について。
S4RSで事故ったら「言わこっちゃない!」と言ってるやる、と俺が言ってたのがほんとうになったから)

しかし困ったことに変態は変態を呼び、そして何故か変態同士は濃くて「楽しい」♪

夕暮れの木綿街道を散策しながらそんなことを思いつつ(ウソ)、健康ランド着。

(木綿街道)

(3番目は醤油屋)

うん、大きなお風呂で気持ちよし、露天あり。お土産屋で晩酌のツマミになるかと蜆(しじみ)の佃煮なんて買う。近所の酒屋でポン酒と100円のサンマの缶詰(ごく普通にチョイスしてる定番)を買ってあとは宿で一人酒なのだが。。。。

『至福』である。

2500円の宿、300円の風呂、1000円で納まる晩酌、14インチのTV、旅行者が置いていった漫画本、

『とっても裕福だと感じました』

物理(金で手に入る贅沢)でないのだ、
真に裕福とは「どう感じるか」の「気持ち」なのだ。

とあるバイク屋のカウンターでの話を思い出す。

「勝ち組、負け組みとか言うがその『線』は誰が決めてるのか?そもそも他人が決めるものなのか?違うだろ?デスモセディチ(800万円のバイク)が買えたら「勝ち」なのか?所有できたら「勝ち」なのか?違うだろ?勝ち負けなんて自分で決めるものだろ?」(by俺)

旅館の宿で手酌をしながら勝ったとか負けたとかは考えなかったけど、正直、「なんて贅沢な一時なんだろう。」「俺はなんて幸せなんだろう」と思ったよ。(野宿でワンカップ飲ん出るときもよくそう思う、安上がりな人間だ(笑))

しかし女房に留守番させて自分一人でここにいる罪悪感も同時に湧く。すまんね、妻よ。お土産は無事故で勘弁してください。

13日の金曜日だったことも忘れてなごやかに1日目終了。
酒も尽きてすることないのでタバコ吸って22時に寝る。
(いやいや!!タバコは吸ってねぇーって!マ・ジ・で!)



※(2日目)

朝、三瓶ミーティング前日。
曇りだったがその後快晴となる1日だった。
今日はテリーの見舞いに行き、そのまま三瓶前夜祭へ。

日本酒のせいでコロリと寝たせいもあり、7時には目が覚める。
玄関先で荷造りしてる最中も女将は「時間かかるでしょ、」と放置してくれている。ありがたい。

玄関先に乾してあった合羽をたたむ。
(女将が乾きやすい場所に移動しておいてくれた(感謝))
濡れたグローブはやはり1日では乾かない。
予備のグローブを出す。(←拍手するところ)

30分ほどかけて準備完了、座敷犬を少々撫でたあと、閑静な住宅街に気を使い、暖気もせず低回転で何度かエンストしながら旅館を後にした。
「持田旅館」、ここはいい、また来よう。そう思った。


(旅館の玄関)

テリーの入院してる病院までは30分もかからないし時間もまだ早い。そこで昨日、木綿街道を歩いてる時に思った「のれんと槍」の写真を撮るためにバイクで再度木綿街道を訪れ、撮影会などして遊ぶ。


(木綿街道と槍)

その後は朝マックして病院へ。
途中で「世界で一番醜い車」と評されたムルティプラ(FIAT)の後ろを走る、島根にもムルティプラが!と少々びっくり。

■見舞い編

島根県立中央病院、5年ほど前に建てられたらしいこの病院。
とにかく「でかい」。エヴェンゲリオンが3機同時に出撃できるほどだ。中も凄い、広い廊下は全て間接照明でまるでリゾートホテルのような落ち着いた内装。エレベーターが4機もあるよ。コンビニもATMもレストランも。探せばDr.テンマが歩いてそうな大病院。

病院にバイクで近づいたらウルサイよな?なんて心配していたが全然杞憂だった。敷地も駐車場も広い。バッフル未装着のサイドワインダーで1万回転まわしてもその音は病室には届かないでしょう。(んな馬鹿なことはしませんが)

テリーの部屋は916 (916かよ!やっぱ水冷かよ!)

エレベータを降りた目の前の見取り図で部屋の位置を確認。食堂が各フロアにもある。ナースセンターが無ければ病院とは思えない。
ビルの中なのにナナメな角を2つほど曲がり「916」と書かれた表札の前へ立つ、916号室であることは表札でわかるがその部屋の中にいる入院患者の名は掲げられてない。
これも大病院の拘りだろうか?
扉は開いていたのでそっと上半身だけを部屋へ入れた。

しかし4人部屋に3つあるベットは全てカーテンで仕切られ、テリーがどこにいるのかわからない。半歩ほど中へ踏み込む、

すると私のすぐ右手、入り口に近いベットからなにやら声が聞こえた、

ん?と思って上半身を乗り出すとそのベットのヌシの顔を拝むことができた。

テリーだ。目をつぶってる?寝てるようだ?
そして寝言のようにつぶやく声がはっきりきこえた。

「サーキットに行きたかったなぁ・・」

(ん?・・・サーキットに行きたかった?・・)

「あのバイクでサーキット走りたかったよ・・・」


 はぅ! これ寝言か?!

 寝言で「(S4RSで)サーキット行きたかった」とか言ってるのか?!

 うわぁ〜!えれぇリアルな寝言じゃん!びっくり。


ちょっと胸にぐっと来るものがあり、俺はかける声を失ったよ。。。そうか、やっぱ寝言に出るほどつらかったのか。。。可哀相に。。。
と、神妙になりながらもう一歩ベットに近づくとなんとベットの横に先客の「こぞう」さんがひょっこり座っているではないか、寝言じゃないよ!


 『会話してたんかい!』


それがテリーにかけた第一声だったような気がします(笑)

通りでリアルすぎる寝言だと思ったよ、マジで凄い寝言聞いてしまったかと思ったよ、「あのS4RSでサーキット走りたかった」とか、そんなリアルな寝言普通ねぇよ!

寝言と思って同情した俺はかなり馬鹿?

さて、そっから2時間ほど長居しただろうか?
まぁよくしゃべるはよく食うは、この重傷患者は。
拍子抜けするほど元気で普通。

「よくしゃべる寝たきりの赤ん坊」にしかすぎん。

事故の模様?
うん、まぁとにかくただの自爆。
スピードは出してないとは言っても俺からすれば十分速かったんじゃないの?と聞けば「そうだろうね」と言う。
また、事故った場所は死亡事故も多くて有名なところで地縛霊から誘われたなんて話もあるし、現場検証した警官からは「対向車線の車に衝突しなかったらガードレールに激突してもっと大怪我してたか、ガードレールを超えてたら転落死だったかもね」とのこと。

なんでもガードレールのその先は「断崖絶壁海の中」って場所らしい。

「たまたま対向車がいたから助かった」とも言える。

1秒差で命拾い。これもまたある意味ポイントゼロか。。

(ポイントゼロ:自分だけでなく、事故の相手も含めて、朝目が覚めて事故るまでの時間、距離、出来事、そして走行姿勢(態度)の全てが絡んで奇跡的に1点で交わる運命の座標のこと。著作物「二輪魂」の中では重大事故現場を指すことがほとんど)。

それに加えて樹脂性タンクが衝撃で「粉砕」され、路面に倒れたテリーはガソリンまみれだったらしい。(携帯電話は事故の衝撃ではなく、被ったガソリンのせいで3日後に動作しなくなったらしい)
大抵、バイクは転んだときに火花がでる。ステップとアスファルトが擦れて火花がでることが多い。
今回の事故で転倒時の火花がよく引火しなかったものだ。

救急車が来て病院へ行くまでずっと意識はあったとのこと。

あまりにも普通に平気そうに話すので

「痛くなかったのか?」と聞いたら
「そりゃ痛かったよぉ〜(笑)」と笑顔で答えるテリー、
救急車の中では「イテテテテ!ゆっくり走ってよ!」と頼んでいたらしい。


『いや、それって全然痛そうに聞こえないんですが!!』


と、心の中で激しくツッコム俺。
痛みに強いんかな?こやつ?と思ったよ(苦笑)

そんな感じでなんら緊張感の欠片(かけら)もなく病室退散。
今後テリーと会うのはいつのことになるだろうか。。

車のこぞうさんとは現地(さんべ荘)待ち合わせとし、一旦解散。
13時、空は青く、お見舞い品と気持ちのダブルで身が軽くなった槍と私は標高1126mの三瓶山を目指す。

出雲市内からその距離約60km。



■国道184号線

これはいい、今回の旅で1つ思った、
昔広島に単身赴任している時にも思っていたことだが山陰地方は日本で一番ツーリングに適してる地方なのではないだろうか?と。

・どこに行ってもとにかく交通量が少ない(=北海道並)
・人口密度が低い(=自然が多い、綺麗)
・よって信号も少ない(=北海道並、九州の田舎並)
・山が多い、しかも高い山が多い
・よってコーナーがあるから楽しい(=九州並み)

簡単に言うと北海道と九州の「おいしいところ」を集めたのが山陰だ。うん、ここに近い感覚と言えば紀伊半島の山の中か阿蘇周辺か。。ただ紀伊半島と言えば南紀白浜(本州最南端)へ向かう渋滞、阿蘇は阿蘇でGWなんかは近寄りたくもないクソ渋滞。行くのも帰るのも現地でもストレスが溜まる。

四国も山陰とはちょっと違う、瀬戸内側は狭い主幹国道だけで全然だめだし、太平洋側の海岸沿いは眠くなるし、かと言って山間部は狭くて危険。
中央アルプス(飛騨高山方面)は素晴らしいワィンディングだが標高があり過ぎてシーズンは短いし20年前でも観光客が多かったから今ではもっと「混む」だろう。
東北の山間部はなんか東西南北の行き来が多いくせに主要道路が少ないから田舎のくせに比較的交通量が多い。著名な観光地も点在していて首都圏からの来訪が多いのも原因だろう。

ところが山陰の山の中は冬のスキー場を除けば夏場にあえて訪れるような大きな観光の目玉はないし、東西の移動はあっても山陽と山陰の南北に行き来する用途が少ないのか、道はかなりガラガラ。

おかげで山あり谷あり渓谷ありの国道ワインディングを1時間も足をつかずに楽しめる。出雲から三瓶へ向かう184号線はまさしくこれだった。

出来て間もない新しい道路にあたればあまりにも感動して、

「ボクを一人ぼっちにしてくれた大人達に感謝します!!」

と、メットの中で大声だしてしまいそうになる。
え?意味がよくわからない?
うん、まぁいいよ、Lの感性だ。無視してくれ。(引用:B.H)

とにかく184はアタリだった。
標高1126mの三瓶山へ向かうための上りばっかりの国道。
景色はいいし、道は広いし土曜日と言うのに車がいない。
暑くなく、やや寒いこの気温も気持ちがいい。

槍号にとっては気圧もいいのか、キャブとピストンの呼吸がぴったりと合い、Lツインがまるで国産水冷4発のようなモーターのような音に変わる。四季で変わるキャブ車でこの音は年に数回も聞けない貴重な快音だ。

ひたすら上っていると山の中腹でダムの建設現場に出くわした。そしてテリーの情報どおり、工事車両を通りやすくするためなのか、無駄に広い整備された道路が現れた。

 カーーーーーーーン!!(Lツインらしかぬ音)

気持ちよすぎ。老後は島根に住もうかしら?とまで思った。

なんてベタ褒めしてるが地元のライダーにしてみれば「はぁ?R184?普通の国道だろ?」みたいな反応でしょう(テリーもそんな雰囲気だった)、きっともっと素晴らしいコースがあるんでしょう(その証拠に土曜と言うのにライダーとも全然すれ違わなかったし。。)

ま、俺はR184クラスでお腹いっぱいだわ♪(安全第一)

■三瓶荘

14時すぎ。国道を堪能して三瓶荘に着くとMonsterの車検が間に合わなかったため車でやって来たことを後々凄く後悔した幣(ぬぅさ)さんと、こぞうさんが到着済み。そうなんだよね、俺も去年車で参加したけどな〜んか「枠外」みたいでいまいちテンションあがらないんだよね、三瓶に車って。

チェックインまで1時間ほどロビーで待たされた。
なんでも全館満室御礼で大忙しらしい。

今年の前夜祭は計8人で3部屋分。
先行の3人で待ちかねた部屋に入り茶でも飲む。

昨晩の2500円の部屋との違いはどこか?
・部屋に鍵がある(無くてもいい)
・部屋に洗面所とトイレがある(狭いし特に嬉しくはない)
・宿の歯磨きやタオルが無料(タオルが少し嬉しい、旅館の名前が入った薄いタオルはなんか好きなのよね、お土産にもなるし)
・浴衣がある。(無くても困らないけど丹前はくつろぐ)
・TVが18インチ?(見ないからいい)

その程度の差かな?
この宿は素泊まり料金設定はなく、1泊2日2食付きの最低料金は7,455円。
(http://www.komachi-web.com/sanbe/)

安い方であるのだが、俺には「高い」。
7500円あれば900kmも走れる。
福岡−出雲の往復800kmのガソリン代でも6500円なのに。
(リッター20km、165円/1Lで計算(ほぼ実測値))
800kmも移動できる金額を寝るだけのために一晩で使うとは。。
贅沢を通り越して「無駄遣い」に思えてしょうがない(笑)

ま、しかしそれは1人旅の場合の話であって三瓶のイベントはいつのころからか知り合った「濃いバイク仲間」との宴(うたげ)が目的なのだから上げ膳据え膳のこれでいいのだ。

さて残りの濃い5人はと言うと。
神奈川と夜勤明けで神戸から、やってくるいつもの兵(つわもの)に、わざわざ東京から「飛行機とレンタカー」でやってくる兵。
何が彼らをそこまでさせるのか?・・・って、俺も同じか?

関西組は現在地不明、関東組みはテリーと面会中。

17時、私は待ちきれずに先にお風呂。

「つめたっ!」と誰もがツッコム露天風呂は3分が限界、屋内の風呂はボイラーで暖めてあり、そっちでまったり温まり、風呂上りはこれまた勝手に1人でビールを飲む。
「不測の事態に備えて」風呂もビールも自粛して第2種出動態勢で待機している幣さん(さすが)とこぞうさんとは大違い。

そんな心配をよそに19時前に関西組み到着、幣さん達は風呂へ。代わりに私がお留守番をしていると東京組みも無事到着。横さんと会うのは3年ぶり?か4年ぶり?のような気がする。相変わらずの高笑いが気持ちのいい馬鹿だ。
(注:「馬鹿」と書いて「男」と読む)。



19:30から高級日本食を食べる。あまりにも高級なゆえ、鍋の中の肉が何の肉か誰もわからない。「いのしし?」「あ、鹿だ、」「鳥だろ?」「いや鳥ならこんな色じゃないだろ?」「まぁ、獣系だね」。。。正解は「鴨(カモ)」でした。うーん、庶民庶民(^^)

食べ終わると部屋に戻って即そのまま宴会、鹿児島の鱸(スズキ)さんから毎度希少な焼酎ミサイル2本。瞬く間に1本が空く。

笑い声が絶えない時間。これも「裕福」「至福」。

「集まったこと」「集まれたこと」それだけに幸せ感じよう、
そして感謝すべきだ。

誰に? 神にか? 

いや、そんなあやふやなものじゃない。

テリーにか? いや、確かにこの機会を作ってくれた彼には感謝する。だがそれが全てではない。

この場にいられるのはこの場に来ることを「選択した自分」と来るために「努力した自分」、そして行くことを許してくれた「理解者」。

機会、選択、努力、許可、

三瓶に行くにはこの4つが必要なんだ。

もちろんどんな日帰りツーでもこの4つは必要だが三瓶は「全国各地から」この4つをクリアした奴が集まるって点が大きな違いであり、ハードルの高さが違う。この4つが揃ってさらに「運」もいる。

仕事の都合、家族の都合、体の都合、バイクの都合(ドカ特有)、

多種多様の個人的なハードルを乗り越え、かつ運があった者同士だけが集まって笑う。ここにいる連中は幸運のライダー、そう、

HAPPY RIDERS

機会、選択、努力、許可、そして運があった者同士だからこそ、妙な連帯感もある。(あ、だから車で来ると疎外感があるのか、なんか自分だけ「楽した」みたいなカンジで)

それが三瓶ミーティングの「おいしい」と言うか「参加する意義」と言うか「参加したい」と思わせる「核」ではないだろうか?

機会と許可と運に感謝し、選択と努力に自信を持とう。
それが走ってきた実績となるんだ。

まぁ難しい話はいいか、ただ、1つ分かってることは
「今ここにいる奴は誰もじゃんけん大会の景品目当てで来てる奴はいない」ってことだ。

宴会の喧騒をよそに、私は1人ベランダにたたずみながらそんなことを思っていた。(ウソつけ!あんた宴会で盛り上がってたやん!)

健全に0時ごろには解散。(だったと思う、よく覚えてない)


(とある平和団体から横断幕の差し入れ)

■日曜:イベント当日

幣さんと俺だけが軽い二日酔いで朝寝坊。俺にいたってはメンバの中で唯一朝食も食べれなかった。蜆(しじみ)の味噌汁だけでも・・・と誰かが誘ってくれていた気がするが行かなかったことを今ごろ後悔。

こぞうさんは「朝のジョギングを終えて」帰宅、お疲れ様&ご苦労様。関西組み3人は朝一でテリーのお見舞いへ。幣さんはその道先案内人として共に出発。

チェックアウトの10時まではあと2時間近くある。取り残された東京組みのGONさん、横さんと俺はまったりと朝風呂に浸かる。
露天風呂(やっぱり冷たい)の垣根から顔を出し、関西組みの出発に手を振る3人(フルチン)、修学旅行かよ!(画像はありません)

風呂からあがると部屋の中で野営用のコンロでお湯を沸かしてインスタントコーヒーを3人分注ぐ。
二日酔いの重さも消えて心身ともにオールグリーン。

一週間こんな生活をしたら世の中に復帰できなくなるかも知れない。。。

重い腰を上げて10時にチェックアウト。

夜露を避けるためにバイクカバーをかけ、(ゴムひもを忘れたので)拾ったロープでぐるぐる巻きの槍号の前へ。

「ツーリングでバイクカバーをする奴はあんまり居ねぇだろ?」と言うと
「あんまりどころか見たこと無いよ!(笑)」byGON

そっかぁ?バイクカバーは便利だよ、濡れないしイタズラされないし目立たないし、

「いやいや、カバーとか、かさ張るし」by横

そりゃ高いカバーするからよ、こんな2、3千円ぐらいのぺらんぺらんの奴でいいのよ、畳んだらほら、合羽と同じぐらいにしかならんし。

などとロンツーの装備ノウハウなんかも織り交ぜながら物語は数キロ離れた会場へ移動する。足湯にも入ればよかったな。(足湯も冷たかったりして。。)



■第4回:パプリカミィーティングin三瓶

10時半に着いた時にはもうすでに50台ほどのバイクが並んでいた。今年は国産と外車を分けずに入り乱れて並んでる。(主催者側の)気持ちも分からなくはないが今までドカのイベントではドカばっかりずら〜って並んでるあの壮観な眺めが好きだったのでちょっとさびしい感じがした。

それと今回はテリーの呼びかけで地元のイタ車(四輪)好きの人たちが賑わしにやってきてくれていて、珍しいイタ車が10台ほど並んでいた。中には日本に10台もないらしい希少車もあった(ランチア)。

私にはその価値はよくわからないが見る人が見れば顎が地面に付くほどの希少車群なのだろう。けどこの中でどれが一番欲しいか?って聞かれたらやっぱ個人的には旧車より147がええです、はい、リアルなコメントすみません(^^; 

バイクを降り、スタッフと話していると背後からY社長がひょっこりと現れた。「KTM-supermotoの試乗インプレを兼ねて三瓶までどうですか?」と薦(すす)めたてはいたものの来るのは五分五分だろうと思ってたのでびっくり(テリーには内緒)。
早朝に博多を出て、標高の高い中国自動車道の寒さは鎖骨のチタンボルトに沁みたとのこと。なんにしても社長が自走で往復約1000kmを走るってことがなんか常連客として嬉しかった。

その後はテリー不在での開会式。バイクは100台ぐらい見える。今年は天気もいいから去年より盛況だ。
しかし毎度のコトながら何故ここまでボランティアスタッフが集まり、ここまで大規模なイベントを開催できるのか、ただただ、テリーの人望に感服する。

試乗もある、しかも1098とDB5。こんなバイクをワインディングの中で試乗できるなんてそうそうない。もしそんな企画があったならそれだけで人が呼べる企画である。けど個人(とその仲間)が主催してるローカルイベントの「おまけ」でこんな2台の試乗が出来るとは。

今回のレポートで「裕福」と言うキーワードが何回か登場しているが、九州から、東京から、神奈川から、関西から、広島から、「見舞いを兼ねて」この三瓶に集まってくる人がいる、急遽不在となった主催者に文句を言いながら集まる協力者がいる、イタ車四輪も並んでる。

こんなんが人にとって一番の「裕福」ではないだろうか?
(ね、テリーよ)

試乗車の横を通り過ぎ、受付テントで参加費用を払う。今年の記念品は第4回目にして始めて完成した「SANBEロゴ」入りのリストバンド。
続けてエキゾースト大会の申込もした。今年で3回目になるこの大会、1回目は私が優勝、2回目はじょうさんが優勝、と、仲間内で連覇をしてきたが今までは「うるさい人が勝ち」と言う「不名誉な勝ち」である。

しかし規制が厳しくなる昨今、さすがにそれは品がないだろうと今年は「自己申請した回転数と音量(デシベル)」が実測値に一番近い人が優勝、とレギュレーションが変更された。

申請用紙に書き込む手が止まる。悩む。一昨年は3000rpmで120dbだったっけ?忘れたよ。。ただ、あれからバッフル入れて静かにしたから・・・5000rpmで同じぐらいの音になるかな。。。120db?125bd?・・・いやそんなに出ないんじゃないかな・・・115db?で、いいか。。。

「5000rpm 115db」と記入。

受付を済ませるとバギーの試乗、毎年開催されてるが実は私は初体験。横さんとGONさんの走行姿を見て「何を苦労してるんだろ?」と思ったが自分が乗ってすぐにわかった。
これは思ったより全然キツイ、ツライ、笑顔どころか歯を食いしばるような操舵感覚、こりゃ慣れるまで腕がパンパンになりそうだ。
バギーに四苦八苦していると、もう既にエキゾースト大会が始まっていた。慌てて出場準備をしていると ポンポン、と誰かが肩を叩く。

『バナちゃん!!』がヌルリと来場していたのだ。

今年の三瓶で2番目のドッキリでした。(1番目は後述)
最高時速90kmのバンにレーサー積んで大阪から日帰り強襲。
しかも彼女連れ? やはりコヤツもかなり馬鹿、同類(笑)。

さてエキゾースト大会。私は10番目ぐらいだったろうか?進行役が申請値を読み上げ、計測し、結果を読み上げる。
聞いていると近い人で3dbぐらいの差、外れる人で10db以上の差、平均すると予想値と7、8dbぐらいの差が並のようだ。

で、私の番。スタックの電気式タコがピコピコ上下するので5千キープはちょっと大変、4千からじわ〜っとあげてなんとかキープ、
結果、『あぁ!出ました!ぴったり115db!その差『ゼロ』!』

「予想外」の結果に進行役の声も大きくなる。
「おぉ〜、」と観客もどよめく、

 当然俺もびっくり&ガッツポーズ♪
(今年の三瓶で一番驚いたことはこれでした)

この時点で優勝「確定」、なんせ誤差「なし」だからこれ以上の成績は物理的理論的にありえない。つまりこのあとの10数名のエントリーの方は「2位狙い」となりました。 

え?企画潰しだったんでしょうか?俺?

ま、1つの伝説を作ってしまいました。
(でも普通自分のバイクの音量が何回転でどのくらいか?とか、ライダーなら知ってて当然だろ? などと言ってみる(笑))

優勝商品はデスモセディチのミニチュアバイクでした(^^)v

しかし仲間内で三連覇ですね、来年はどうなることやら。。





昼前になりS社長はテリーの元へ。さぞ驚くことだろう(ニヤリ)
ハウスではJAZZバンドの練習の中、同じみのトン汁とおにぎり2個。これがえれぇーウマイ!今回のトン汁はどこ製なんだろうか?とにかく絶品でした。(第1回目のトン汁並においしかった)

食事が済むと好き勝手に時間を潰し、横さんGONさんはDB5を試乗したり、お見舞いから帰って来たじょうさん達はチタンアクスルシャフト(通称「鬼軸」)の試乗会で盛り上がり中。
ちなみに私はいずれの試乗もパス。

普通に「乗ればいいのに」と思われる方が多いでしょうが、ここで試乗しない理由をちょっと述べておきますと。。なんと言うか試乗車や人のバイクって「いや〜な緊張感がある」ってのが本音なんです。人のバイクに乗ってなんだかんだと「楽しむ」余裕が無いんです。

もちろん、S社やサーキットで「試乗が目的」で出かけて試乗する場合は「試乗しよう!」と思ってるから試乗しますけど。なーんか異常なまでに人のバイクって乗りたがらないのがLなんです。また、試乗対象が1098とか「スーパースポーツな」バイクであると買う気も無いから興味も薄く、尚更試乗欲が湧かない。

試乗はいい経験になると言うが他のバイクのクセを知ったり性格を味わったりすることにほとんど興味がない。ましてや評論家のように他のバイクをあれこれ分析したりするのも全くガラじゃない。視野が狭いのかも知れないがバイクは「自分のバイクだけで十分」ってカンジ。

例えばリアディゾンが彼女だったとしたら他の女性に関心を持つことはないだろ?そんな領域だよ。(と、何ら興味もないリアディゾンで例えてみる(笑))

ただ、今一番試乗したいのはKTMのsupermoto。
三瓶で「試乗させて!」って言えばよかったよ、忘れてたよ、凄く後悔。ま、福岡に帰っても試乗できるだろうけど。

「自分が買うかもしれない」バイクは試乗欲が出ます、はい。
このKTMはある意味今一番「次期槍号候補」なのだ。
100万円を切る驚愕のリーズナブルさ!
(DUCATIハイパーモタの170万円には「あきれました」=「あきらめました」)

さて、そんなカンジで人の試乗を見物していたが九州は夕方から天気が崩れるとの情報もあり、私は13時ごろには出発しようと思っていた。
いつもは最後まで居て「りんどう」といっしょに高速をズパーンと帰るのだが、今回は1人なので帰りも国道をのんびり帰ってみようかな、とも思ったのだ。

しかし後ろ髪を引かれる思いからダラダラとウロウロし。。。
結局三瓶を出たのは13時半だった。

それでは元気で!
彼らと会うのはまた1年後か?


(以後、本文中に写真は出てきません)

■帰路

三瓶山周辺も大人達が作ってくれた無駄に綺麗な道路が増えた。

しかしそのせいでちょっくら道を間違えたりしながら浜田道へ向かう県道に乗る。ナビ装備のりんどうが居ないけど毎年通ったルートだからさすがになんとなく覚えてるしたいした不安はない。

浜田道と中国自動車道は千代田JCでぶつかる。
普段は浜田道の乗ってそのまま中国自動車道で帰るのだが、今回は国道261で千代田JCまで行こうと思った。

しかし地図で見ると千代田JCから30km西の加計ICにショートカットする国道433があることを発見、快適な国道が続いていたので「行っちゃえ!」ってノリでその433号線に入った。

これがまた「アタリ」国道だった。

 ぎゅんぎゅん走る!! だ〜れも居ない山の中!!

道も広くなったり狭くなったり、変化があって楽しい。
こりゃ来年もこのルートだな!なんて悦に浸っておりました。

が、「この先全面通行止め」 の看板が。。。。

なんかさっぱりよくわからない手書きの迂回路も書かれてあったがそんなん見てもどうせ地元民しかわかんねーのが常だからろくに見ないでわき道に入る。

どのくらい走っただろうか?再度国道に出たのはいいがその国道は433号線とは違い191号線だった。「あれぇ?」と思っていたらいつの間にか「広島北IC↑1km」の標識が目の前に。

『逆走してるじゃん!』

西に向かうところ、いつのまにか東へ進んでおりました。。くねくね道だったから太陽もよく見ずに走ってました。。。迂闊。。

この逆走で1時間はロス、でも楽しかったからいいのだ♪

素直にそのまま広島北ICから高速に乗った。
自宅まで270km。

高速を2時間走るがやっぱり「高速は面白くない」。。。
18時ごろ、やっと関門橋の手前まで来たが。。
関門橋も「飽きた」な。。
もうこの橋はいい加減飽きた。
それにまだ明るい。。

「国道を食い足りない」

下道馬鹿の食欲は「満たされていない」。
そんな気持ちになった。

下関ICで降りるか?とかなり悩んだ。

私のバイク歴の中で本州→九州に入るこのタイミングで高速を降りた記憶など無い。普通、ここまで帰路に入ったらこのまま一番速くて楽で安全な関門橋を渡って九州入りするのが「普通」だと思う。
降りるのか?このタイミングで?ここで?
降りるか?降りるか?降りるか?降りるか?降りるか?
目の前にIC出口への分岐が迫る。

あ。。。降りてしまった。。。(自分でびっくり)

そこから100円の関門トンネルを通って下道60kmを走ることに何の意味があるんだろうか?

いや、ただなんとなく「走り足りなかった」から。。
それを満たしたいがためだけに。。

途中コンビニ休憩をしつつ2時間かけて国道3号線を食す。

21時 予報通りの小雨の中、無事帰宅。
疲れていたが満足だった。
一切の後悔なし。

2泊3日 お見舞い兼三瓶のソロツーは終わった。


  〜 走ることは「移動」じゃなくて「旅」なんだ 〜


集え、HAPPY RIDERS、また会おう(^^)/


2007.04.13~15 95'M900 未だ43000km。


★あ、そうそう、大事なことを言い忘れた!★

 『タバコが無くても何も困ることはない』

むしろタバコから開放され、初めて真の自由が手に入る。
うん、アレン・カーさんの言った通りだった。

2007年4月13日、
この日をノースモーキングライダー(私)の誕生日にしよう。

めでたしめでたし。

END